ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

【ナンセンス「モモタロウ」】

2015-06-30 06:29:53 | 日記
バカバカしいお話、ナンセンスなお話が昔から大好きです。
だから、名作や名言の一部を「迷作・迷言」に変えて、独り ほくそ笑んでいたりしています。
なにしろ、お金は一銭もかかりません。
書きとめることもしないので、場所も選びません。
アタマの中をコロコロ転がすだけですから。
電車の中、バス、食事中、トイレの中、OK。

たとえばナンセンスな「モモタロウ」。
  《…………前段略…………
   モモタロウは、野を越え、山越え、谷越えて、鬼が島に、やってきました。
   ‘あけろ、あけろ、俺は、モモタロウだ’と、
   大きな声で、叫びました。
   オニは門を開けるやいなや、モモタロウ達に立ち向かってきました。
   金棒だけではなく、自動小銃も構えて、撃ちかかってきました。

   サルは、すぐに降参。
   オニの側についてしまい、モモタロウに打ちかかってきました。
   イヌは、一目散に門の外へ走り去って、敵前逃亡。

   キジは、空を、ゆっくり飛んで、戦いの様子を眺めていました。
   そして、オニどもが、勝ドキと共に城の中に引き上げてしまうと、
   倒れたモモ太郎の腰に残されていたキビ団子を口にくわえ、悠々と山に帰ってしまいました。

   イヌは、村へ戻り、「戯作・鬼が島戦記」を書いて、犬番芥川賞を取り、
   マスコミに もてはやされましたが、2作目が書けず、ワン出版社から契約を
   打ち切られ、元のノラ犬となりました。

   キジは、きびだんごを食べすぎて喉を詰まらせ、死んでしまいました。
   鬼が島に残ったサルが、どうなったかは、だれも知りません。
   鬼が島のなかのことは、島の外には漏れてこないのです。

   おじいさんは、元の様に、シバ刈りに精を出しました。
   おばあさんも、元の様に、洗濯に精をだしました。
   でも、おばあさんは、モモが流れてきても、決して拾いませんでした》

こんな、でたらめで、ナンセンスな「お話」の類を聞いて育った我が家の娘・息子たちでしたが、
けっこう真面目に育ちました。
長男は、先だって、52歳の誕生日を迎え、
『我が家で、いちばん常識的』を自負しています。
“ばーか、おもしろくねぇ男”
と、私は、心の中でバカにしています。
長女は歳上ですが、やや母親似。

世の中、反面教師ということ、大いに有りなんですよ。
ホント。

その後の、「モモタロウ」異聞。
  《おじいさんは、車イスになったので、もうシバ刈りへは行けませんでした。
   おばあさんは、洗濯機を買ったので、川へは行かなくなりました。
   買って来たモモは、二つに切って、二人で仲良く食べました。
   めでたし めでたし。》
                                   〈ゴマメのばーば〉
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『賛成多数』は、NO!

2015-06-29 06:27:39 | 日記
安倍首相の国会での発言を聞いていますと、説明の回りくどさに辟易させられます。
この、回りくどさ、焦点のずらし方は、「戦略的な話法」?でしょうか。
それとも、その資質によるものなのでしょうか。

もしかしたら、「相手に、謝りたくない」という信条を お持ちなのかもしれません。
一度でいいから、「遺憾に思います」とか「あってはならないこと」とかの文言ではなく、
「ごめんなさい」という言葉が聞きたいものです。

百田氏の沖縄に関する発言に対して、辻元清美民主党議員が
『危機感はないのか』と指摘、首相は
《議事録も残っていない。確認のしようがない》
とかわしました。
“こんなところで、「議事録」なんて言葉出てくる?”
“確認のしようが無い”ですと、
調べれば、すぐに判明するでしょうに。
現に浜田委員長は、
『確認したところ、そのような趣旨の発言があった。
私としては甚だ遺憾だと思います。』
と述べているではありませんか。

谷垣禎一幹事長は、勉強会を主宰した木原稔青年局長を更迭、1年間の役職停止処分としました。
〈わが党に対する国民の信頼を大きく損なうもので看過できないと判断した〉
との処分理由。
また、
〈報道・言論の自由を軽視するかのような発言。
沖縄県民の思いを、どの政党よりも受け止めるべく努力してきたその努力を、
無にするかのごとき発言があった〉
とも。

とにかく、今国会で、何としても安保法制法案を通すための,
野党の口ふさぎとしての処分であることは確かです。

沖縄タイムス編集局長と、琉球新報編集局長は、百田尚樹氏発言に対して、
共同抗議声明を出しました。
百田氏の発言、
「米軍普天間飛行場は、もともと田んぼの中にあった。
基地の周りに行けば商売になるということで人が住みだした」
と、述べたことに対して、
≪戦前の宜野湾村役場は、現在の滑走路近くにあり、琉球王国以来、地域の中心地だった。
沖縄の基地問題をめぐる最たる誤解が自民党内で振りまかれたことは重大だ。
その訂正も求めたい。》
としているのは、当然のことだと思います。

私も、訂正を望みます。
そして、何よりも、安保法制法案の廃案を望みます。

『賛成多数』ということで、安保法制法案を可決などしないで下さい。
「国民の暮らしと安全を守る」とさえ言えば、自らが正義の権化となれるわけではありません。

   ※『戦争も 平和も決める 多数決』(毎日新聞「仲畑流万能川柳」6月28日)
     の句が載っていました。
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「アンチエイジング」は、

2015-06-28 06:41:09 | 日記
  ≪………日常のさまざまな場面で、老いの疎ましさを感じる。
   でも、それも人生。
   老いをねじ伏せようとするのではなく、老いとどう付き合うかを考えている≫
シンガー・ソングライターの小椋佳さんは、
毎日新聞の「わたしと健康」(6月21日)のコラムで、こう語っていました。

今日は雨模様。
小椋佳さんが、デビューしたての頃に出した『六月の雨』が大好きで、
よく口ずさんでいたものです。
甘い、ソフトな声。
行きつけの喫茶店で初めて耳にし、その帰りにレコードを買い求めたのでした。
あれから40年以上経ちました。

===小椋佳さんは、昨年秋、『生前葬』と銘打ったコンサートを開き、
4日間で100曲余りを歌い切った===
そうしたニュースに触発され、“『生前葬』も、いいかも”、などと考えたのです。
でも、以前書いておいた遺言書らしきものを点検し、
終末ケア-への“お願い”などを書き加えただけで済ませました。

小椋佳さんは、56歳で胃がんと診断され、手術により胃の4分の3を切除、
ガンは根治したものの、生活の仕方には、あれこれと制約もあるなかでの活動を
続けてこられたとか。
そして68歳で劇症肝炎、1か月の療養を経て復活。
8月からは『余生、あるいは一周忌』というコンサートを始めるそうです。

という私、58歳の時、悪性腫瘍のために副鼻腔の手術を受けています。
長年の勤めを退職し、“さて、これから”と思っていた矢先の突然のアクシデント。

「いのち」は神さまからの預かりもの。
返す時が来たらば お返ししなければいけないもの。

とはいっても、いろいろと葛藤が無かったといえば嘘になるでしょう。
でも、お返ししたとしても、そのことは、私にとって「いい事」のはず。
まずは、「病と共存」しようと、素直に思ったのでした。

そして今、心身共に、老いの進行を感じてはいますが、“それなりに”生きています。
小椋佳さんが、
  ≪老いを ねじ伏せようとするのではなく、老いとどう付き合うかを考えている≫
と、おっしゃっているように、私も、
「老い」を受領し、どう うまく付き合っていくか、と考えながら、日々を過ごしています。

「平均余命表」によれば、私の「平均余命」は、12.29年。
「その日」が「あした」なのか、あるいは10年先のことなのかは、分かりません。

まずは、今日をどう生きるかです。
その期に及んでジタバタすることになるかもしれませんが、
歳に免じて ご容赦を願うのみです。
「アンチエイジング」は、「私の辞書に不要」
などと、少し、かっこうをつけて言ってみた後期高齢者でした。
                                    〈ゴマメのばーば〉
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あれほどの犠牲を沖縄に背負わせておいて。

2015-06-27 06:29:00 | 日記
百田尚樹氏の一連の発言、聞く方が恥ずかしくなってきます。
よくもまあ、言いたい放題のことを、恥知らずに、と腹が立ちました。
《沖縄の2つの新聞社は、つぶさないといけない》
などと。
“あなた何さま”と言いたくなります。

《あってはいけないことだが、沖縄のどこかの島が中国に取られれば目を覚ますはずだ》
この発言は許せません。
《目を覚ますはずだ》
とは、何たる驕りの言葉でしょう。

そして、糾弾されるや否や、
《質疑応答の雑談の中で、冗談で言ったものだ》
と、ツイッターでコメント。

昨日、衆院平和安全法制特別委員会の中継を見ていて、
沖縄県の方たちに申しわけない気持でいっぱいになりました。

  9万4千人もの住民の いのちが奪われた沖縄。
  本土決戦準備のときを稼ぐための防塁とさせられた沖縄。
  今でも、収容できずに残っている遺骨があるという沖縄。
  「銃剣とブルドーザー」によって基地がつくられた沖縄。

慰霊の日、あの男子高校生による詩の朗読、
『今は平和でしょうか』
を、百田尚樹氏は、どのような気持で聞いたのでしょうか。

《質疑応答の雑談の中で、冗談で言ったものだ》
などと。
冗談でも言えないことではないでしょうか。
安倍首相と親しい間柄にあるからといって、自身が大物にでもなったつもりなのでしょうか。
品の無いはなしです。
自民党の長老さま方だって眉をひそめています。

『普通はですね、社長だったら、自分とこの社員に責任持つんですよ。
こんな会議をして本当に自民党として、恥ずかしいとか、申し訳ないと思うとか、
なんかそういうね、総理自身の言葉ないんですか』
と、総理に民主党の辻元清美氏が、糺しました。
その通りだと思います。

『百田氏の発言は、政権の意に沿わない報道は許されないという言論弾圧の発想そのもの。
 言論の自由、報道の自由を否定する暴論ではないか』
と、沖縄タイムス編集局次長・石川達也氏が述べています。
私も、そう思います。
暴論です。

そして、私は、
これほどの犠牲を沖縄に背負わせておいて、こんなこと言う人がいて、
『ごめんなさい』と、申し上げたいと思います。

《沖縄のメディアは左翼勢力に乗っ取られている。なんとか知恵をいただきたい》
と、百田氏に質問なさった自民党・出席議員の方へ。
生意気な もの言いですが、まずは、自らの痛みとして、沖縄を考えていただけませんか。
                                    〈ゴマメのばーば〉
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ずるいやり方

2015-06-26 06:14:12 | 日記
安倍首相は、「戦後70年談話」を8月初旬に発表する意向を固めたとか。
閣議にかけなくとも首相の判断で出せる「首相の談話」の形式にする案が有力とのこと。

安倍政権は、よくもこうした考え方を、次々と打ち出せるものです。
「の」を挿入することで、反論を抑え込む………。
無責任で「ずるい」やり方です。

一般世間では、こうしたやり方を称して、「ずるい」に「小」が付いて
『こずるい』と称せれ侮蔑の対象となります。
《小賢しい・小汚い》
等に付される「小」の文字で、「小人」(度量や品性に欠けている人 小人物)の「小」。

安倍首相の好きな「美しい日本」の伝統では、この様なことは卑しいこととされていました。
大棚を張っている商人でも、《小賢しい・小汚い》と称されることをしてのける大旦那は、
仲間内から、相手にされない、信用されないと言われています。

古き日本でなくとも、世界の国々に目を向けても、
「こずるい」人間や国は信用されなくなるのではないでしょうか。

そう言えば、
「武器」を「装備品」と名前を変え、
「武器輸出」を始めたのも、安倍政権でした。

こんどは、
村山談話も、小泉談話も、過去の反省を基調とする両談話を
「全体として受け継いでいく」としながら、
発表の日にちを変え、その内容を変えてしまうやり方。
『欺瞞』そのものです。
「安倍晋三」談話を どうしても世にだしてみたいなら、
「総理職」を お辞めになってから出してみてはいかがでしょう。

村山富市元首相は
  《『安倍首相個人の談話として出す』という話なら、ますます疑念が深まる。
   ここまで問題になっている状況を考えれば、正式に閣議で決めて出すべきだ》
  《わざわざ、問題を生起させておいて、最後は閣議決定をせずに出そうというのは良くない》
と批判しています。
その通りだと思います。

そして、国会で審議中の安保関連法案にも触れ、
  《尖閣諸島や東シナ海の問題で、国民の危機感をあおるのではなく、
   平和外交と憲法を守り、中国と率直に話ができる環境をつくって行くのが先決ではないか》
とも、述べられています。
こちらの発言も、よく納得できるものでした。
                                    〈ゴマメのばーば〉
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