ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

『野合』だと言われようが、

2016-02-28 21:38:10 | 日記
民主党と維新の党は、3月中に合流して新党結成を目指すとのことです。
『野合』だと言われようが、
出戻りだと揶揄されようが、
そんなことを言う党のことなど気にしなさんな。

 ○憲法をないがしろにする安倍政治の暴走を止め、
 ○立憲主義の危機を守るため、
 ○安全保障関連法廃止の大義のため
何とか、野党が協力して安部自民党政権を「降板」させて欲しい、
それが「ばーば」の願いです。

広がる青空と、春の気配に誘われて淡水魚の水族館へ行って来ました。
福島県猪苗代町、磐梯山の麓にある水族館です。
途中の道路に雪もなく、猪苗代湖が遠望できるいいところです。
春のお花見もすばらしいのではないかと、まだ固い桜並木の蕾を見ながら想像しました。

水族館は、冬季のせいか、入館者も少なめ、静かに魚君達と会って来ました。
カワウソ君を始め、ウインドウを通して大小さまざまな小魚や虫たちと
「こんにちは」
まだ、冬眠中のカエル君は、そっとケージの蓋を開けましたら、瞼をひくひくさせました。
“ごめんね、せっかくお休みのところを、無遠慮に覗いたりして”

帰りの道路沿いの土手から、「ふきのとう」を五つ六つ採ってきました。
福島原発事故が起きる前は、その辺りで、毎年春になると「ふきのとう」を採り、
春を味わったものです。
まだ野生の山菜は放射性物質が含まれているのかどうかは分かりませんが、
少量なので採ってきて味わいました。

春の味と、山野を汚した「原発事故」への苦々しさを併せ味わいました。

100キロ以上離れた湖沼や川に住んでいた小さな小さな生きものたちも、
黙って抗議こそしませんが、汚染されたのです。
“ごめんなさい”です。

       

カワウソ君は、眠たげ、
ブラウントラウト君たちは、
“こんにちは”
猪苗代湖の白鳥は、知らんぷり。
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「身じまい」のことなど。

2016-02-28 06:24:03 | 日記
川崎市の有料老人ホームで入所者3人が転落死した事件は、切ない事件です。
自分が高齢者であるせいか、身につまされて いろいろと考え、思い巡らせています。
元施設職員が容疑者として逮捕され、殺害も認めているそうですが、
物証は乏しく、事件を起こした『真の動機』が見えていないとのこと。

今回の事件に係わらず、犯罪を起こしてしまった人の『真の動機』などというものは、
単純に見極めることは困難ではないでしょうか。
犯人自身にさえ、分からないのではないでしょうか。

社会的な事象や、特定の人物に対しての攻撃願望・殺意などを抱いていたとしても、
多くの人は、直接的な行動には走らない自制力が働いています。
でも、何かの折に、それも些細な眼前の事がらが、自制心という安全弁を暴力的に食いちぎってしまうのかもしれません。
たわいのない会話から相手を憎んでしまうなどということは、
犯罪に係わらない卑近な事がらでも、日常よく起こり得ることだと思います。

被害に遇われた方や、その親族の方々が容疑者へ憎しみをいだくのは当然のことだと思います。
私たちも、容疑者、犯人を憎み糾弾することは容易です。
介護の現場で働いている方達の労働条件が厳しいものであることは、周知の事実。
改善して行かなければいけない喫緊の要事であることも確かです。
裁判官ではない私などは、容疑者の「動機の究明」などは別として、
介護現状で働く方々の労働環境を、まずは改善してほしいと願うのみです。
それにしても、高齢者社会の到来を、しみじみと実感させられる昨今です。

【「身じまい」のおと】毎日新聞2月27日の記事が心に沁みました。
あそかビハーラ病院(京都府城陽市)は、僧侶が常駐する、全国でも珍しい緩和ケア-病院との
ことです。
この病院を、社会部編集委員の方が見学した際の記事の一部です。
  《…………ほかの病院で、治る見込みがないと言われた患者がここに来る。
   在院日数は2週間から20日ほど。
   人生の最後に、患者はいつもの生活を取り戻す。
   病院で禁じられた酒やたばこも大丈夫。
   ペットもいいと聞き、イグアナを連れてきた患者もいた。
   『主語は患者』が徹底される。》

日常的には『主語は私』でしかない〈ゴマメのばーば〉です。
『主語は患者』という理念には、ただただ ありがたさを感じるばかりでした。
                                   〈ゴマメのばーば〉

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再び、“これでいいのでしょうか”と。

2016-02-27 06:17:46 | 日記
原子力規制委員会は、高浜原発1、2号機について、新規制基準に適合しているとする、事実上の合格証をまとめました。
福島第1原発の事故後の改正原子炉等規制法に盛られた「40年廃炉ルール」は、
もう骨抜きになったのでしょうか。
40年廃炉ルールは、
〈圧力容器が中性子の照射を受けて劣化する目安〉
だったはずです。

原子力規制委員会という専門家がOKを出したとは言っても、何とも釈然としない思いです。
はっきり言って不安です。

高浜原発4号機が再稼働しました。
4号機は、今月20日、原子炉補助建屋で、放射性物質を含む水たまりが見つかりました。
「外部への放射能の影響はない」
と発表はされましたが。
発電機器の類が劣化を起こしていなくとも、機械が作動するということは、
想定外のアクシデントが絶対にないとは言い切れません。

政府は原発依存を低減していくと公約していたはずです。
そのためには、「40年廃炉」の原則を守る義務があるはずです。

先だって、原発事故のあった福島県の浜通り地方へ行って来ました。
  原発事故で現在対応拠点となっているサッカ―施設「Jヴィレッジ」の周辺
  放射性廃棄物の置かれた広い広い空間(元は、田畑だったのでしょうか)
  閉ざされた家々の窓・玄関、
  雨漏り防止のためでしょうか、ビニールシートが被せられた屋根、屋根、屋根
  屋敷の入口に張られた立ち入り禁止のチェーン
異様な光景でした。

事故発生から、5年経過。
まだ、5年です。
もう、5年です。
大地震・津波が引き起こしたとはいえ、原発事故は天災ではありません。
消せない火を使っている人間の、存在のあり方が問われていたはずです。

今ごろになって東京電力は、
『福島第1原発の過酷事故は、東京電力のマニュアルに照らせば、事故から3日後の
2011年3月14日の時点で1、3号機は「炉心溶融(メルトダウン)」と判断できていた』
と、発表しました。
事故当時、原子炉の状態は、国民・福島県民にとっても重大な関心事でした。
事故を過小に見せようとして隠蔽していたのでしょうか。

これでいいのでしょうか。
こんなことで。
                                   〈ゴマメのばーば〉
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「びっくり ぽん」ならぬ“ドキッ!”

2016-02-26 06:39:59 | 日記
『嫌老社会を超えて』(五木寛之・中央公論社刊)を読んでみました。
冒頭、〈はじめに〉の文章、
  《先日「若肉老食(じゃくにくろうしょく)」という言葉を目にして、
   どきりとしました。
   いまから五年あまり前に出版された『「若者奴隷」時代』(山野車輪・晋遊舎)
   というマンガ本の副題です。》
この「若肉老食」と言う言葉、私も「びっくり ぽん」ならぬ“ドキッ”でした。

五木さんの著書や、社会的な発言などから、氏の考え方・生き方などは、
同時代を生きたということもあって、共感させられることは多々ありました。
老いることによって生じる様々な病の症状についても、
「治す」のではなく「治める」と考えることなども、実に納得いくものでした。

でも、高齢者の「選挙権の委譲」という考えには、少々納得できかねます。
  《判断力が鈍ったり、柔軟な思考ができなくなったりと、「有権者」として心許さない現象が 顕著になってきたとき…………少なくとも100歳以上の高齢者が、自主的に選挙権を辞退することは認めていいのではないでしょうか》
との発言には疑問を呈します。

一体『柔軟な思考のできる正当な有権者』とは、どのような要件を満たしている者を言うのでしょうか。
〈自主的辞退〉という条件付きということなら、「自主的な棄権」程度であっていいのではないでしょうか。

この著書に収められている『五木寛之×古市憲寿』の特別対談からの抜粋です。
  古市『老人の知恵が重宝されたのは、変化がない時代だったから、
     というのもありますよね。
     しかし、これだけ社会の変化が激しくなると、知恵や経験だけでは
     太刀打ちできない機会も増えていく。
     これから社会が劇的に変われば変わるほど、
     高齢者は社会的に尊敬されなくなって行くのかもしれません』
  五木『おっしゃる通りです』

私も、“おっしゃる通りです”と言わざるを得ないのです。
まぁ、尊敬されるはずもなく、されようとも考えていませんが、
「老」の居場所が「居にくい」ことにはなりそうです。

五木さんは、
《………巨大な高齢者層が、「老肉強食」のターゲットになる恐れはないのか。
杞憂、と笑う人もいるかもしれません》
と記しています。

「わたくし、〈ゴマメのばーば〉は、杞憂だと笑うことはできません」
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「自衛官」募集のチラシが。

2016-02-25 06:23:46 | 日記
安倍首相は、正規労働者と非正規労働者の賃金格差を是正する「同一労働同一賃金」の実現に
向けた法改正のため、労働法の専門家らによる検討会を発足させ、
ガイドラインを作成するよう指示しました。

経済界も協力する意向を表明しています。
安倍首相は、
「心強い。わが国の雇用慣行に十分に留意しつつ、
 同時に ちゅうちょなく法改正の準備を進める」
と述べたそうですが、経済界の思惑先行の改革になってしまう危険性を覚えてしまうのです。
杞憂であればいいのですが。

連合などのアンケートによりますと、非正規労働者は2千万人を超し、
非正規の7割が年収200万円に届かないことが分かりました。
食事の回数を減らしたり、医者にかかれなかったり、という貧困の実態が
明らかになっています。

  《厚生労働省は23日、長時間労働が疑われる企業5031事業所に対し重点監督を
   実施した結果、74%にあたる3718事業所に労働基準法違反があったと発表した》
  《46%の2311事業所で労使協定を超えるなど違法な時間外労働があり
   24%の1195事業所は、厚労省が過労死のリスクが高まると位置づける「過労死ライン」(月80  時間の残業)を超えていた》(毎日新聞2016年2月24日)
   と報じられました。
過酷な長時間労働が浮き彫りになったことが分かります。

安倍首相の、「同一労働同一賃金」という指針作成への掛け声も必要ですが、
過酷な長時間労働という実態にも、しっかりとメスを入れてほしいものです。

先だって、我が家の郵便受けに「自衛官募集」のチラシが二回入りました。
私が気づいたのが初めてだったのかもしれませんが、手にして見たのは今回が初めてです。
5年前の大震災の時は、懸命に災害の復旧に当って下さった自衛隊の皆さまには、
掌を合わせたい思いでした。
ですから、自衛官の お仕事を忌避するつもりはありません。

〔毎日新聞2015年7月23日 東京夕刊から〕の記事を思い起こしました。
  《「格差社会では、徴兵制は必要ありません。志願兵はいくらでも、
   経済的徴兵制で集められるのですから」。
   米国社会に詳しいジャーナリストの堤未果さんは言う。
   どういうことか。
   貧困から抜け出し、人間らしい生活をするためにやむなく軍に入隊する。
   そんな実態を、米国では「経済的徴兵制」あるいは「経済的な徴兵」と呼ぶ。
   堤さんは、著書「ルポ 貧困大国アメリカ」で、経済的徴兵制に
   追い込まれた若者の例を紹介している》
  
  《昨年5月、文部科学省の有識者会議で奨学金返済の滞納が議題に上った際、
   委員を務めていた経済同友会のある副代表幹事(当時)が無職の滞納者について、
  「警察や消防、自衛隊などでインターンをしてもらったらどうか」
   と発言、
   堤さんは「経済的な徴兵の素地は、着々と整えられています」と力を込める》
と、同記事は伝えていました。

自衛隊員募集のチラシが入りました。
   〔平成28年3・4月入隊者を募集しております。
         求職中・転職をお考えの方も、お電話お待ちしております〕

と、記されていました。

何だか、気にかかったのです。
                                   〈ゴマメのばーば〉
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