ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

生まれていても、いなくとも。

2015-03-01 06:49:59 | 日記
西川前農相の辞任に続き、政治資金問題が閣僚内に次々と明るみに出ています。
政治資金規正法は、補助金の交付決定を受けた企業や団体に、1年間 政治献金を禁じています。
ただし、同法は、
〈政治家側が、補助金の交付を知りつつ献金を受けてはならない〉
と規定しているので、政治家側が、
『補助金交付は知らなかった』
と言えば違法にはならないとのことです。

安倍首相は「与野党ともに政治家は自ら説明責任を」と繰り返すのみ。
この法律、「知らなくても違反」と法改正すべきだと思います。

『いくら説明をしても、分からない人には分からない』
西川農相は、この言葉をのこして辞任しました。
この「言葉」には驚きでした。

ところで、中谷防衛相が、防衛省設置法改正案に関しての記者会見発言。
驚くと言うより唖然としました。

(2月28日 毎日新聞から引用)
≪防衛官僚(背広組)が、自衛官(制服組)を監視する『文官統制』の根拠とされてきた防衛省設置法12条の規定が、軍部が暴走した戦前の反省を踏まえて盛り込まれたかどうかを質問され、
「そういうふうに思わない」と語った。
規定が盛り込まれた経緯を問われると、
「これ(同法)ができたのは1954年。
私は、その後、生まれたわけで、当時どういう趣旨があったかは分からない」
とも、述べた≫

〈文官統制を含む文民統制は、旧軍が暴走した歴史を教訓に設けられた〉という事実を
『そういうふうには思わない』
というなら、〈どういうふうに思って〉いるのでしょうか。
防衛相たる中谷元氏に お聞きしたいと思います。
いや、聞かねばなりません。

また、〈規定が盛り込まれた経緯〉についての「問い」に対して、
〈私は、その後、生まれたわけで、当時どういう趣旨があったかは分からない〉
との回答も、いかがなものでしょう。
大臣たる者、制定当時に生まれている、いない、にかかわらず、熟知した上で、
これからの日本防衛のあり様を考えねばならないポジションではありませんか。

太平洋戦争の災禍に遭った一国民として、
また、戦場に散り、再び故国の土を踏めなかった多くの父や兄たちの思いも込めて、
中谷元防衛大臣に、強く申し上げます。

【文官統制を含む文民統制は、旧軍が暴走した歴史を教訓に設けられました。
政治が軍事をコントロールするのが文民統制です。
その政治の担い手は国民です。】と。
コメント (2)
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