ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

「あいうえお」に、つられて。

2017-06-30 06:18:59 | 日記
先だって、自民党の中谷 元・前防衛大臣は、
加計学園や森友学園問題に関する安倍首相の対応に触れ、
《権力者は「あいうえお」だ。
〈焦らず、威張らず、浮かれず、えこひいきせず、おごらず〉
それを戒めないと政治は信頼を得られない。》
と、ラジオ日本の番組で述ました。
正論です。

「ことば遊び」の大好きな私は、すぐに「かきくけこ」を もじって、
下手くそな「言葉」を連ね、一人 苦笑いをしたのでした。

  (か) 肝心なところを はぐらかし
  (き) 奇策を用いたり
  (く) 苦しい時には「民主党だって」と すり替え
  (け) 憲法は、何が何でも変えようとする
  (こ) こういう総理を 私は いらない

それにしても、安倍政権の劣化は、もう どうしょうもなくなっています。
稲田防衛相の失言「自衛隊としてもお願いしたい」に対して、安倍首相は、
『党総裁としておわびを申し上げたい』と、陳謝。

陳謝で済まされることではないと思います。
金田法相共々、資質が問われます。
任命権者としての責任を、具体的に形でとるべきだと思います。
もう、誠意のない「お詫び」など聞きたくありませんから。
下村さんのパーティー券がらみも 否定はなさっていますが、何やら怪しげです。

つぎは、「さしすせそ」で。
  (さ) さあ 国民の皆さん  
  (し) 信賞必罰を お目に掛けましょう。
  (す) 「速やかに記録は廃止した」と
  (せ) 精一杯、「忖度」に徹した方は、
  (そ) 「忖度賞」として、国税庁長官に。
  

本日、軽口は、これにて打ち止め。
「さしすせそ」は、取り消し線で抹消しました。
言葉で言えば「撤回」に。
本当は、任命されるにふさわしい能力をお持ちの方かもしれませんし、
名誉棄損などと訴えられるかもしれませんから。

止まることを知らない〈ばーば〉の軽口です。
『弁士中止』の声が掛かるかもしれませんし。
でも、中谷元・前防衛相が、「あいうえお」なんて、持ち出すからこんなことに、
などとは申し上げません。
他人(ひと)のせいにすれば、安倍総理に似てしまいますから。

それに、軽口で留飲を下げてしまうわけには参りません。
「変なことは変」と、ゴマメの歯ぎしりに過ぎなくとも、意思表示はしたいと。
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『わたしの まちがひだつた』と。

2017-06-29 06:14:28 | 日記
傲り でしょうか。
稚拙さ でしょうか。
東京都知事選の自民党候補を支援する集会で、
《防衛省・自衛隊、防衛相、自民党としてもお願いしたいと、このように思っているところだ》
との発言をなさった稲田朋美防衛相。

この方、多々 失言をしておりますが、「選挙戦」という戦いに臨んで所属党や、
自身への危機管理も、出来ないのでしょうか。
防衛と名の付く大臣ですのに、ちょっと お粗末かと。
失言で済まされるものでもなく、発言を撤回したからといって、
免罪となるわけでもないでしょう。

最も、稲田氏のリーダーたる安倍総理も、先の国会閉会後、自らの国会答弁について
反省の言葉を述べ、〈今後、真摯に説明する〉と記者会見で述べましたが、まだ説明を
受けてはいません。
あの言葉は、どこへ行ってしまったのでしょう。
捜索願を出しましょうか。
(でも 金田法務大臣の許では、〈えー、言葉の捜索と言われましても…………〉などと、
こちらが、頭を抱えることになりかねませんが)
《とりあえず、反省のポーズだけでも示しておく》
と、いう安倍総理の傲慢な自己防衛の一端に過ぎなかったのでしょうが、
無責任もいいところです。

これほど言いたいことを言い、「法」に悖ってしまうことすら平然と数を恃んでやってしまう
安倍政権に、一層の恐さを覚えています。

政治家(すべてではありませんが)と、詩人の言葉とでは重さも質も違いますが、
私の好きな詩人・八木重吉の詩を 二つ。

      『草に すわる』
        わたしの まちがひだつた
        わたしのまちがひだつた
        こうして 草にすわれば それがわかる

      『雲』から
        ………………………………
        ………………………………
        わたしでもなく
        わたしをうごかすものでもなく
        ふしぎなる両生のせかいの
        いちばんやはらかな (やわらかな) いちばんはじめの
        こころをどる (おどる) いずみから ものを云ひたい (いいたい)

そして、この『雲』の詩の始まりのフレーズは、
        もくもくと
        雲のように
        ふるえてゐたい
と。
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唐突に、戦時中の標語が、

2017-06-28 06:20:55 | 日記
月一回、楽しみにしている講座「出雲風土記」に出かけました。
会場まではバスを乗り継ぎますので、クルマで送って行って貰うようなわけには参りません。
というわけで、時間的なロス(と言えるどうか、けっこう創造的なロスかも)が少なからず
生じます。
午後1時30分開講ですが、家は11時に出ないと間に合いません。
5キロ強の距離ですから、クルマで行った時は、昼食を家で済まし、
家は1時を回ったあたりに出れば、バッチリいい席も確保できたのです。
でも、無いものねだりは、止めにしましょう。
新しい出発ですから。

バスターミナルとなっているJR駅前まで行って、乗り継ぎますが、まずは食事。
本日は、気分を新たにするために、少し おいしい食事にしました。
と言っても、お刺身の定食コースですが。

昼休みの時間帯だからでしょうか、近隣の職場に勤めているらしい男性が数人、
私の隣の席で、食事を取っていました。
やっぱり、〈ばーば〉とは違います、スタミナ十分と思われる お肉の料理です。

こちらは黙しての食事、あちらは数人ですし、休憩時間という解放感もあるのでしょうか、
けっこう、男なのに おしゃべりに花が咲いています。
   (「男なのに」などと言っては、いけないかも。
    麻生副総理の『あれ女性です』の発言みたいになってしまいます。
    男であれ女であれ、人それぞれですから)

男性たちの話題は どうやら「プレ金」の模様です。
『本当に余裕なんて無いのに、国の政策だからと言ってさぁー、迷惑だよ』
『社長と課長だけにすれば………』
『そうそう、それ賛成』
やや先輩らしい年かさのいった男性が、
『すぐに終わるよ。他社に対して〈やってる感〉を示せば、それでオシマイだって』
『社長だって、アベさんと懇意なわけでもなし、ポーズ見せたって、なーんも出りゃしない』

黙々と、食していた男性が、
『「キッズウイーク」なんて構想も出てきたらしいけど、止めてもらいてーよ』
と、不満をぶち上げましたが、ハナシは そこまで、休憩時間が終わるのでしょうか、
そそくさと勘定を済ませて、店を出て行きました。

私はといえば、
『お仕事 ご苦労さま』
と、男性たちの背中に心の中で呟いた昼下がりでした。

と、唐突に 戦時中の標語が頭に浮かんできたのです。
【働いて 耐えて笑って ご奉公】

〈ばーば〉は、やっぱり古ーい人間です。
70年も前のスローガンが、ぽっと出てくるのですから。
愛国少年少女として、たたき込まれましたから。

そう言えば、「森友学園」問題、どうなっていくのかしらん。
                             〈ゴマメのばーば〉
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一輪のバラ へ

2017-06-27 06:30:05 | 日記
バラの季節です。
リルケは、
   ただ一輪の薔薇 それはすべての薔薇
   そしてまたひとつの薔薇
   この花なしにどうして語れよう
   私たちの希望であったものを
             (リルケ『薔薇』より)
と。
《ただ一輪の薔薇 それはすべての薔薇/そしてまたひとつの薔薇》
このフレーズ、もう薔薇という固定的な存在をも超えているのでしょう。

我が家の庭に野ばらがやってきました。
ツワブキの葉っぱの群れの中から、
「わたしも いれて」
とでも言いたげに、けっこうな存在感を示しています。
何だか、ちょっと可愛げで、「少し じゃまよ」という感じもあって。

あるブロガーさんが昨日、薔薇の花をアップしていて、茨木のり子さんの詩『ある存在』も
合わせて載せていらっしゃいました。
本当は、コメントしたかったのですが、長くなり過ぎますので、この場所から、コメントと言いますか、
私の思いを記させていただきました。

    (存在)
                       茨木のり子
     あなたは もしかしたら
     存在しなかったのかもしれない
     あなたという形をとって 何か
     素敵な気(き)がすうっと流れただけで

     わたしも ほんとうは
     存在していないのかもしれない
     何か在りげに
     息などしてはいるけれども

     ただ透明な気(き)と気(き)が
     ふれあっただけのような
     いきものはすべてそうして消え失せてゆくような

郡山市美術館に
アントニー・ゴームリー 作『領域XIII』
という作品が常設展示されています。
(材質)は、ステンレス・スチール棒

残念ながら、作品の写真はアップできませんが、私は観るたびに存在について考えます。
そして、『人間は 自然の分身』という言葉も。

我が家の小さな庭にやって来た野ばらも、私の存在も、大きな「在る」ものの中で、
「領域」として分別できないような。
                              〈ゴマメのばーば〉
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『飲み』と『改憲』と。

2017-06-26 06:13:35 | 日記
連れ合いがクルマの免許証を返納してから3日目の夜、
孫二人が連れ立って、じいちゃんを「飲み」に誘ってくれました。
ドクターストップや、事故を起こしての やむを得ない返納ではないので、
じいちゃんの気持ちを慮ってくれての「お誘い」だったのでしょう。
ありがとう です。

上の孫が生後8か月の頃、「夜泣き」がひどく、娘夫婦も かなり疲れていました。
私もまだ勤務していた頃でしたが、娘たちが近所に住んでいるということもあって、
連れ合いのクルマに孫を乗せ、夜中の道を よく走ったものでした。
クルマの走行する振動が心地よいのか、私の腕の中で孫は眠りに入ってくれるからです。
私たち夫婦も、けっこう疲れを溜め込んだことを覚えています。

そして下の孫。
高校の頃は、学校へ遅れそうになって、じいちゃんが しょっちゅう学校まで
クルマで送って行きました。
〈社会人になったら、こんなことでは困るぞ〉との定型小言と一緒に。
呆れるほど。
数えきれないほど、何度も 何度も。

そんな孫二人が、じいちゃんを「飲み」に誘ってくれたわけです。
上の孫は昨年の夏、父親になりました。
こちらが気恥ずかしいほどの「親バカ」を やっています。
大人になったものです。
私たちが、年を取るのは 当たり前なのでしょう。

はしご酒だったらしく、連れ合いは かなりの酩酊でご帰還。
『世話になったんだから、当たり前だ』
と、何べんも 何べんも、繰り返しブツブツ呟いていたのは、翻訳すれば、
《嬉しいよ、ありがとう》
と、なるはず。
「免許証返納」、何とか日常の中に軟着陸して欲しいと願っています。

ハナシは、がらりと変わります。
安倍首相は24日、憲法改正について神戸市で講演し、
「臨時国会が終わる前に、衆参両院の憲法審査会に自民党案を提出したい」
と述べ、さらに
「それぞれの政党が自分たちの案を憲法審に示し、建設的な議論を行うべきだ」
と訴えました。
改憲を望まない政党もあるはずです。
なぜ「改憲案」を出さなければいけないのでしょうか。

安倍首相は、日本国憲法について、
《みっともない憲法ですよ、はっきり言って。日本人が作ったんじゃないですからね》
(12年12月14日、ネット番組)と、述べています。
とんでもないハナシです。
冗談じゃない。
憲法に謳われている平和への希求や、基本的人権なども、《みっともない》ことなのでしょうか。
憲法の、どこを変えたいのかもクルクル変わって行って。
「とにかく加計学園ありき」同様、「改憲ありき」というところなのでしょう。
憲法軽視だから、53条による臨時国会の召集なども
《あーとで》 
と、はぐらかすつもりなのでしょうか。

我が家の孫は、じいちゃんを「飲み」に誘い、
岸信介氏の お孫さまは、祖父の悲願・「改憲」を、何が何でもやるつもり……………

アハハ 笑っちゃいます。
                              〈ゴマメのばーば〉
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