ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

発熱でも?

2014-01-31 07:30:54 | 日記
29日、民主党の神本美恵子副代表が、安倍首相の「施政方針演説」に対して質問を行いました。
その際の安倍首相の対応・姿勢に ひと言です。

あの態様は、何だったのですか。
首相は体調不良だったのでしょうか。
熱でもあって文字が良く見えなかったのでしょうか。
「答弁書」の棒読み、早口で口上を述べ上げるようなあの態度。
体調不良では無かったとしたら、あの態様は いただけませんでした。

驕りでしょうか。
焦りでしょうか。
その双方でしょうか。

他党の代表者の質問、への対応です。
一国の総理大臣の姿勢としては、精神の余裕の かけらすら見えませんでした。
籾井会長同様、見識が問われる姿でした。
誠意というものが まったく感じられなかったのです。

質問内容は、「首相の靖国神社参拝は、政教分離原則に反する可能性がある」との指摘。
首相の答弁は、
「私人の立場で行った。供花代は公費から支出しておらず、指摘は当たらない」
と、反論しましたが、公人・私人と、そう簡単に分けられるものではないと思います。
映画を観に行ったとか、お鮨を食べに行った、ゴルフに出かけた、などということではありません。

本当に私人として行くのであれば、ひっそりと行けばいいことでした。
そうすれば、あれ程、周辺国からのバッシングをされることもなく、国益にもとる事態を引き起こすこともなかったことでしょう。

ところで、
「私人の立場で行った。供花代は公費から支出しておらず、指摘は当たらない」
と言うなら、靖国神社までは、タクシー、あるいは自家用車ででも行ったのでしょうか。
そのあたりは、よく分かりません。
まさか、公用車は使わなかったことでしょうね。

首相の本心は、選挙時の約束があったとかで、
「ここで、靖国をしっかり日本国の首相として参拝したかった」
その姿を示したかったのだと思います。
それは とりもなおさず、安倍首相の政治姿勢だったはずでしょう。

安倍首相の国会答弁の あり様・姿かたちは、答弁内容と同じに、誠意の無い、一国の総理大臣としては、実に お粗末なものでした。
                                 〈ゴマメのばーば〉

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「辞任して下さい」。

2014-01-30 07:43:54 | 日記
安倍首相の施政方針演説に対する各党の代表質問が、国会ではじまりました。
28日。やっぱりね、との失望を改めて確認させられました。
質問への回答というよりは、施政方針の「再度読み上げ」が多かった様で、腹立たしい限りです。

籾井勝人NHK会長の従軍慰安婦問題に関する発言について、民主党・海江田代表が行った質問への首相答弁、
『政府としてコメントすべきではない』
とは、「何これ」の感がします。
会長選任にあたっては、昨年、安倍首相の応援団と自任する作家や哲学者ら4人を、NHKの経営委員とする人事を国会で承認………等々、決して「私は知りません」と言えるものではないはずです。

もっとも、国会のあの席で
「私の「NHK経営委員」選びが間違っていました」
とは、言えるはずもありません。
でも、籾井勝人氏は、安倍晋三氏の本音の代弁者、これからも そうあって欲しいと願っているのではありませんか。
安倍首相が、「しまった」と感じたとしたら、籾井勝人氏が場所をわきまえずに口をすべらしてしまった、ということだけではなかったでしょうか。

「いかなる政治的圧力にも屈することなく、中立、公正な報道を続けてほしい」
とは、嫌みでしょうか。居直りでしょうか。

NHK経営委員会は、
「公共放送のトップとしての立場を軽んじるものといわざるをえない」
と、籾井勝人氏に厳重注意。
処分は当然ですが、甘すぎませんか。
NHKは「公共放送」です。

籾井勝人会長発言に関しては、同日までに約1800件の批判的な意見が
NHKに寄せられているそうです。
にもかかわらず、籾井勝人氏は、自らの発言に関して、
「視聴者の皆さんに誤解を招いてしまったことは大変申し訳ない」
「公共放送トップとしての重みを自覚し、今後は慎重に発言する」
などと謝罪する文書を、社内ネットワークを通じ、NHKの全職員に送付したとのこと。

私たち視聴者が、氏の発言の、どこを、何を、『誤解』したというのでしょうか。
私は、氏の発言を『誤解』などしておりません。
素直に、日本語としての言葉を受け取っただけです。
『誤解』など絶対にしておりませんから誤解の無いように。

これは、自身のNHK会長の椅子を守るための「いいわけ」ですか。
謝るべきは、視聴者に対してでしょう。
「私の見識の無さでした。つい舞い上がって、口が滑ってしまいまして………」
というべきです。

安倍首相は自身の野望の為に、籾井勝人という一人の人間を利用したに過ぎないのかもしれません。
安倍首相の、品格と見識が問われます。

視聴者の一人としては、籾井勝人会長に強く、強く申し上げます。
「辞任して下さい」。
                                 〈ゴマメのばーば〉
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『非国民』という名の「いじめ」を 引き起こさないために。

2014-01-29 07:29:55 | 日記
映画「ハンナ・アーレント」を観てきました。
ユダヤ人女性哲学者アンナ・ハーレントは、元ナチス高官アドルフ・アイヒマンの裁判を傍聴します。
そのレポートは、ナチスの擁護であると世界中から非難されるのです。
こうした一連の経過を通して、『悪』とは何かを訴えていたように 私は受け取りました。

作品の最後、アーレントは、学生や教授の前で教壇に立ち、訴えます。
『アイヒマンが自発的に行ったことは何もない。善悪を問わず、自分の意思は介在しない。命令に従っただけなのだ』と。
そして、
『世界最大の悪は、平凡な人間が行う悪なのです』とも。

アイヒマンがユダヤ人をガス室に送ったのは自分の意思ではなく、
『上層部からの命令だった』という主張。
その姿は、いつの時代 どこの組織にも、私自身の中にも見出すことができるといえます。
一つの組織に所属し、そこで生活の糧を得なければならない時などは、なおさらのことでしょう。

『この映画の人気は、アイヒマンは どこにでもいるからではないか』
と、鳥越俊太郎氏は語っているそうです。
『この映画は、あなたは、アイヒマンではないですかと問いかけている』
鳥越氏は、そうも 指摘しています。

「ユダヤ人指導者の中にもアイヒマンに協力した者がいた。それによってユダヤ人の犠牲が増えた」
というアーレントの記述も、非難される理由であったとされます。

私は、幼い頃遭遇した太平洋戦争末期、身近な町内会・隣組という「連なり」を思いだしました。

「国防婦人会」という組織がありました。
近所隣りに対して 面倒見の良い元気な おばちゃん達だったように覚えています。
愛国心に燃え、近隣の子ども達に対しても、親以上の もの言いをしました。
当時の国策に添い、率先して、
「竹やり訓練」「焼夷弾落下による消化訓練」など、身を粉にして活動していたのです。
私も、幼い「愛国少女」の一人でしたから、そうした愛国精神にのっとった活動は、正しい行為だと信じていました。

しかし、この愛国的行為が、情け容赦のないバッシングを引き起こしていたことも目にしました。
「戦意高揚」、「銃後の守り」に積極性が認められない人、行事等に欠席しがちな人達には、容赦のないバッシングを与えていた様に記憶しています。
男性以上に、個人的なプライバシーさえ踏みにじりました。
あれは、『非国民』という名の陰湿なイジメでした。

戦争が終わり、このおばちゃん達は、
新しい国策としての「公民活動」に携わって行きました。
「鬼畜米英」などと言っていたことなど、まったく無かったかのようにです。
「アメリカさん」「進駐さん」
などと、まるで昔からの知己みたいな口調で。

この方たちを責めることだけで済まされません。
大きな社会の「大義」(たとえ、誤っていたとしても)の前には、個人は弱いのです。
だからこそ、国家の誤った大義が、罷り通らない社会でなくてはいけないのだと思います。

私は、そのためにも
「憲法九条」を守り、
「秘密保護法廃止」を訴え、
集団的自衛権に積極的な安倍政権に、「NO」と、言いたいのです。
                                〈ゴマメのばーば〉
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「安倍カラー」。明るい色でも 好きになれません。

2014-01-28 07:23:34 | 日記
「ダボス」での首相発言が取りざたされています。
25日付 毎日新聞『余録』から。
《………まずは指導者たるもの、緊張を高める行動や、「誤解」の元となる発言を厳に避けるのが先決であろう》との説に同感です。

私は安倍首相の「施政方針演説」を聞いて不愉快になりました。
「新たな創造と可能性の地」としての東北を、皆さんと共につくり上げようではありませんか」
などと、きれいごとの言葉を並べ立てないで下さい。
「福島の皆さんにも、一日も早くふるさとに戻っていただきたい………」
などと、作文を読み上げないで欲しいのです。

原発政策では、
「国民生活と経済活動を支える、責任あるエネルギー政策を構築する」
との原則論を持ち出す一方、
「最も厳しい水準の安全規制を満たさない限り、原発の再稼働はない」
と安全性重視もアピールしてみせました。
東京都知事選で争点化していることから、「再稼働前のめり」との印象を与えないよう言葉を選んだ、と言われても仕方がないでしょう。
安倍首相の発言には、誠意というものが感じられないのです。

都知事候補の推薦に関しては、ただひたすらに、「勝てる」候補をとの基準で選定し、
政党としてのモラルさえ疑われました。
「原発」が具体的に争点化してくると、表現を変えたり、隠したりする………。
これって、ゴマカシです。

また、
憲法改正などでの連携を念頭に、「責任野党とは政策協議を行っていく」などとの発言。
「責任野党」などと言う色分け自体、民主主義を否定するものだと思います。
集団的自衛権や集団安全保障については、4月に予定される有識者会議の報告を踏まえ「対応を検討していく」
と、しっかり述べたようです。

自身への思い入れの強い「安倍カラー」。
文言が明るい色あいでも、私は好きになれません。
明るい色あいで飾りたてていても、平和という品質・素材の劣悪さが見え見えです。

昨日デパートの婦人服売り場に行きました。
こちらは、明るい春の彩りでした。
買わなくとも心が弾みます。
                                〈ゴマメのばーば〉

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「新NHK会長発言」へ、〈二の句も、三の句も〉

2014-01-27 07:32:43 | 日記
たとえば ある犯罪を引き起こした加害者が、
《こうした種類の犯罪は、古今東西、洋の東西を問わず、いつの時代にも あった犯罪だ》
と口にしたら、かなりのバッシングを受けることは必定です。
従軍慰安婦問題、尖閣諸島・竹島など領土問題。
NHKの新会長、何と言う発言をなさったのでしょう。

私は、わりとNHKの番組を観ている方だと思います。
(民放番組を観ないわけではないのですが、コマーシャルに目が疲れるという理由から、
あまり観ないというだけです。)
ニュースはもちろん、連続テレビ小説・にほんごであそぼ・新日本風土記などを、
好んで観ています。
それだけに、今回のNHK新会長・籾井勝人氏の発言は、腹立たしく、かつ世界中に向けて恥ずかしい思いになりました。
その知性と国際感覚が疑われます。
この時期、ああした発言をしますか。
情けない限りです。

記者から、会長会見の場であることを指摘されると、発言を「全部取り消します」
と話したとのこと。
この頃、「発言取り消し」が、流行なのでしょうか。
よくもまあ と、あきれ返るほかはありません。
お粗末というより、これが、NHK会長という要職にある人の発言なのでしょうか。

籾井勝人氏が、新会長就任に至る経過では、安倍政権との係わりで、とかくの問題があったことは知っていましたが、これほどの………と驚いてしまいました。
社会的な要職につかれる方というのは、一定の「見識」を持っているというのが、一般的な常識です。
「見識」に劣化が起こっているのでしょうか。

尖閣諸島・竹島など領土問題については、国際放送で、
「明確に日本の立場を主張するのは当然。」
「政府が右ということを左というわけにはいかない」
と話したそうですが、「政治的公平性」の義務も、「劣化」してしまったのでしょうか。

あきれ返って二の句が継げません。
でも、二の句も、三の句も、四の句も、言い続け、抗議しなければいけないと思います。

NHKの視聴者は視聴料を払って観ているのです。
言うなれば「お客さま」。
「お客さま」から、籾井勝人会長に、もの言いを 続けたいと思います。
                             〈ゴマメのばーば〉
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする