ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

これは議会ですか?

2018-11-28 06:35:21 | 日記
これは議会ですか?
これは、日本の政治のあり方を議論する議場ですか?
26日、午前と午後に亘る衆院・参院の予算委員会を見ていてそう思いました。
提出されている入管法改正案は、生煮えどころか「案件」とは言えないのではないでしょうか。
「案件」とは、大辞林 第三版によれば、
  ① 問題となっている事柄。
  ② 調査・審議をすべき事柄。
山下貴司法相は、必死に答弁を試みてはいましたが、そもそも提案内容が態をなしていない
お粗末さ、そのものに思えます。
最も、そこが政府の思うところなのかもしれませんが。
しっかり審議するためには資料を調え時間をかける、これが討議の常道。
安倍政権の奢り高ぶりには、平清盛も驚いてしまうのではないでしょうか。

詰まるところ採決。
〈民主主義の原理に基づいてやった〉と、与党の言ですが、数の横暴そのもの。
恥ずかしい政治です。
マスコミは「与野党の攻防・駆け引き」と言う表現をしていますが、国民・選挙民に対する
愚弄そのもの。
一国民として不快です。

それにしても、いいお天気でした。
青空が広がっていて風もなく・・・・・・。
夕暮れは、あっという間にやって来ましたが、すばらしい秋の夕暮れでした。
11月27日、当地方の日没時刻  16時20分。
30分程散歩しました。
ただ ぼんやりと。

    『活字を離れて』
                 茨木のり子
    時刻表も見ない
    新聞も読まない
    まして本なんか!
    活字に無縁でいると
    頭の霧が晴れて
    ひどく健やかになれることを
    いくつかの旅が教えてくれた

    眼鏡も持たず
    カメラも持たず
    みるともなしに視るものは
    ひとしれず ひっそりと澄みわたるもの
    ひたすらに咲いて ただに散る花
    古びた家をいっとき明るませている雛たち
    黙っていながら
    深沈として 奥深く 在るものら
               ( 『茨木のり子』花神ブックス1 から )
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「過ぎて再び帰らない風」

2018-11-26 06:39:22 | 日記
「恩師」という言葉にピッタリの恩師・F先生が亡くなられ、告別式へ参じて来ました。
私たち夫婦の仲人もして下さった方ですので、二人でお見送りをして参りました。
享年93歳。
長寿と言えば長寿ですが、お別れは やはり寂しいものです。
でも、教え子の数も多い上、弔辞も胸を打つものが読み上げられ、淋しい中にも心温まる
告別式でした。

僧侶の読み上げる『白骨の御文』を聴きました。
当然ですが名文です。
 《・・・されば、いまだ万歳の人身をうけたりという事をきかず。一生すぎやすし。
  いまにいたりてたれか百年の形体をたもつべきや・・・》
F先生は世界史・倫理の教師でしたが、今、私が生徒で、この「御文」を授業で聴かされたら、
「先生、100歳の方は結構存命しています。『御文』のなかの〈百年の形体をたもつべきや〉
は書き換えた方が良いのではありませんか?」
などとクチにして、呆れかえられることでしょう。
でも、F先生には、かなりお気に入りの生徒だったことは確かです。
そんな不謹慎な生徒ですが、満92歳とは思えない柩のなかのお顔の先生に、心から
「ありがとうございました」と、お礼を申し述べてきました。

風のない夕空に飛行機雲が、一筋 ふた筋溶け出して広がっています。
穏やかな夕暮れ。
F先生は、もう荼毘に付された時刻。
2年前に逝かれた奥様の許でこの夕空を眺めていらっしゃるかも。

まだ雪を纏わない山なみをベランダから眺めています。
生き死にをくり返しても、山並みは美しい佇まいで私たちを見つめてくれている様な気が
します。

庭の花木の剪定をして頂きました。
昨年も お願いした職人さんです。
いわゆる「剪定」です。
風通りと日差しのバランスが良くなったせいか、今年はそれぞれの花木が沢山花を付けて
くれました。
柿も豊作 大豊作、親せきや知人にも届けることが出来ました。
キウイフルーツも、どっさり実を付けたのです。

剪定を終え、広くなったように感じられる庭を眺めています。
今年も、秋が往き、冬を・・・・・・。

風が通りすぎました。
ふと、旧約聖書「詩編」の言葉が心を過りました。
   『人間は肉にすぎず
    過ぎて再び帰らない風であることを』
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印籠がある限り、

2018-11-24 06:39:11 | 日記
〈とにかく、溜め込んだと思われる「疲労」をゆっくり取り除き、新たな「疲労」は溜めない〉
をモットーに、日々の過ごし方を制御しています。
目の具合も徐々に回復傾向ですので、一応の対策は成功と言えるかもしれませんが、
溜まる 溜まる、ストレスによるイライラ。

本日、図書館へ本を返しに行って来ました。
小説、それも興に乗ったら一晩で読んでいた私です。
でもですよ、「眼」を慮って読書時間をかなり制限(一日1時間)しますと、小説を読む楽しみは
半減します。
でも、これは治療だから・・・と、自分に言い聞かせながら団地内の公園脇の道を歩きました。
葉を落とした樹々を通す日差しが、地面にモノクロな線画を描いています。
フォーム 濃淡 太さ 明暗、同じものはありません。
そう言えば、「明暗」という小説もあって・・・・・・
人生にも「明暗」があるけれど、何が「明」で何を「暗」とするかは人それぞれ。

金融商品取引法違反の疑いで逮捕されたカルロス・ゴーン氏は、日産自動車から会長の
任を解かれました。
以前、ゴーン氏の収入が10億と聞いたとき、私とゴーン氏二人の平均収入を計算すれば、
私も5億の収入、平均値というものには個別性が無いことを痛感したことを思い出しました。
私とゴーン氏とでは、「お金」に関する感覚は比較すら出来ないほどの相違があるのでしょう。
負け惜しみでなくとも、羨ましいとは思いません。
でも、日産で働く多くの従業員の待遇も改善して欲しいなと強く思います。

入管法改正案の実質的な審議が始まりました。
いつものことながら、政府・与党はゴリ押しに衆院を通過させようとしています。
国会での政府答弁を聞いていますと腹立たしいばかりです。
失踪した技能実習生を対象に昨年実施した聞き取り調査などは、杜撰さではなく作為性と
悪意すら感じられます。
  【自由民主党・無所属の会 283】
と記された水戸のご老公様持参にも勝るハイパワーの印籠がある限り、
 △ クロをシロとしても
 △ 武器は装備品と言い換えても
 △ 人権侵害とも言える劣悪な労働環境に困窮しての失踪を、「より高い労働条件」を
   求めての手段と言い繕ったりしても
何でも可。
野党の意見など気にしない 気にしない。
相応しくない大臣を任命しようが、まったくの無責任。
ご老公様が、平成も終わりに近い日本に現存していたら、
『やいやい この紋所が目に入らぬか』
と、安倍政権が叱責されるのではないでしょうか。

この政治を何とか変えたいものと願っています。
                      〈ゴマメのばーば〉
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視力に頼らない何かが、

2018-11-22 06:40:11 | 日記
青い空が西の山並みまで広がっていましたので、母のお墓参りへ行って来ました。
母が他界してから57年が経ち、母がこちらで生きた年数に近づきます。
いつもの様にお花を供え、持参した2個のキンツバの1個を供え、私も1個食べました。
周囲に動くものが無いせいか目はとても休まって穏やかです。
空や、まだ雪は降らない山並みを眺めました。
目は、大分快復したことを実感できました。

家に戻って、パソコンを開き幾人かのブロガーさんを訪問。
皆さま こんにちは、と心の中でご挨拶をいたしました。

メディアは、ゴーン氏の話題で賑わっています。
日産を立て直した神さまの様に言われていた方の「逮捕劇」にはビックリするばかりですが、
様々なドラマが見え隠れしている様です。
政治もそうですが権力の集中は腐敗や忖度を招きます。

 《齢が重なり、病にむしばまれることで「ふがいなさ」を増す自分自身。
  それだからこそ見えてくる世界がある・・・・・・》
  (‶ふがいない自分‶と生きる 渡辺和子 NHK「こころの時代」 金の星社刊より)
と、渡辺和子シスターは語られました。
 《そこに穴があいているがゆえに、見えることがあるのです》
とも。

今、自分に与えられている「穴」、そこから視力に頼らない何かが見えてくるかもしれない。
そんなことを考えています。
本日「雨」の予報が出ていますが、冷たい朝ではなく穏やかな曇り空の朝を迎えました。
午後から、文学講座に出席予定。
                          〈ゴマメのばーば〉

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ミニミニもの言い。

2018-11-17 10:21:00 | 日記
  『110.53』
   羽生結弦
   妖精の舞
   ただただ美しい

サイバーセキュリティーを兼務の桜田五輪相の「パソコン発言」。
恥ずかしいと言うより、気の毒です。
パソコンが出来なくてもダメ人間である筈もなく、ひとえに任命責任者の入力(任命)ミスかと。

法務省で出した「失踪した技能実習生への聞き取り調査結果データ」。
こちらは、パソコンが出来ない人が任に当たったのではありますまい。
単なる入力ミスで済むわけではありません。

片山地方創生相。
強気一点張り。
プーチンさんの「北方領土」に関する発言も気になる課題

安倍晋三さま、外遊。
政治家に「外遊」と言う言葉は相応しくないと以前から思っていました。
「視察・会議出席」とかの語彙が適切かと。
でも、最近の安倍首相を見ていますと、やっぱり「外遊」が相応しいかと。

〈もの言わぬは腹ふくるる思い〉のゴマメのばーば、ミニミニもの言いです。
コメント (7)
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