ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

「えーっ、これって 人間の立てる計画?」

2017-07-31 06:26:34 | 日記
  《最終処分場は、候補地の選定に向けた調査だけで少なくとも約20年、
   建設に約10年かかる。
   さらに操業を開始した後、坑道を埋め戻して閉鎖するまでに約60年。
   このほか建設前の安全審査などにも時間がかかると予想され、
   埋設が完了するのに100年程度はかかると見込まれている。》
                  (毎日新聞2017年7月29日 東京朝刊)
千里の道も一歩から。
何事も、まず やり始めなければ事は進みませんが、
〈埋設が完了するのに100年程度はかかると見込まれている。)
こんな時間のスパンでの「計画」は、計画と言い得るのでしょうか。
アントニ・ガウディが設計した『サグラダ・ファミリア』ではあるまいし。

世耕 弘成経済産業大臣がテレビで説明をしている姿を見て、
「えーっ、これって、平均寿命が80何歳かの人間の立てる計画?」
と、思ってしまいました。
ある計画を提案する際に、その案が現実問題として遂行困難と思しき際に、
〈それは、机上計算に過ぎない〉
と提案が却下されるということは よくあることです。
今回の『最終処分場候補地選定案』は、
机上計算というより〈まやかし〉案の、様にしか思えません。
〈対策は立てているんだよ〉というアピールだけの。

高レベル放射性廃棄物の最終処分場選定として適地とされたのは
国土面積の約65%に上る、などと示されますと、
「あぁ、場所は沢山あるんだ」
と、実現可能な錯覚すら抱いてしまいそうです。
海外でも最終処分場建設は難航しており、場所が決まっているのはフィンランドと
スウェーデンだけだそうではありませんか。

それに、原発を稼働し続けて高レベル放射性廃棄物を出し続けていたら、
その量はどの位になるのでしょう。
その量をも しっかり把握して、その経過内での管理方法も、
しっかり示してもらわなければなりません。

『まずは、原発を止める。廃棄物をこれ以上出さない。』
ということから始めるのが、ノーマルというか、人間の常識的な対応ではないでしょうか。
「10万年の管理」などという発想は、人間の考える時間を超えてしまっています。
原発を稼働させ続けたいために、SFモノの様な計画を掲げられているような気がします。
これは、「欺き」に通じていませんか。

私個人としましては、やはり、「原発」は稼働させるべきではないと考えています。
不便も覚悟しなくてはと。
経済活動に無知な高齢者のたわごとと言われるかもしれませんが。
                             〈ゴマメのばーば〉
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「make」と、「grow」

2017-07-30 06:05:04 | 日記
近所に住む長女が、一週間に一回 クルマで買い物への送迎をしてくれています。
運転しながら車内で、先日受講したという農業にまつわる話を私に教えてくれました。
とても感動したらしく、早口で。

私が、直接受講したわけではなく、長女が感動したらしい内容の伝達ですので、
聞き違いがあったかもしれませんが、二つの言葉に、大層感動を覚えたとのことでした。

「make」と、「grow」です。
  ☆ 人間が何かを作ることは make 製造。
  ☆ 人間が、野菜を作ったり、植樹して樹木を育てることは grow に属する。
人の力の及ばない自然の力が必要
とか、それに自動詞がどうとか、他動詞がどうとか話してくれました。

フムフムと50%ほどの傾注度で聞いていましたが、家に戻って「make」と、「grow」について
思いを巡らせていましたら、私も、〈あぁ そうかもしれないね〉と、感動の共有が少しばかり
できたような気がしたのです。

同じ条件でアサガオの種子を蒔いても、同じに育ち、同じ数だけの花を
咲かせるわけではありません。
お日さまの光、水、風、そこからのパワーを貰わなければ育ちはしませんし。

子育てだって、同じだと思います。
自分が長女を育てていた頃、「これでいいのかしら」と、よく不安になったものでした。
そうした頃、教会で知り合った助産婦の方が、
『大丈夫 だいじょうぶ 赤ちゃんは〈生む〉のではなく〈生まれてくる〉様に、
〈育っていくもの〉なのよ、お母さんは、そのお手伝いをするだけ』
と、折に触れて諭して下さったのでした。
この言葉に大層力づけられもし、安らいだことを覚えています。

その、長女も子育てを終え、50歳も半ばの世代となりました。
そして、今、「make」と、「grow」の違いに気づき感動した、ということを聞き、
とても とても嬉しい思いがしたのです。

長女は 一年前、おばあちゃんになりました。
私は 一年前、ひいばぁちゃんになりました。
誕生した ひ孫は、二足歩行に仲間入りしました。
                                  〈ゴマメのばーば〉
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《憎まれっ(じじい)世に憚る》だね、と。

2017-07-29 06:13:40 | 日記
首相周辺は「やむなし」とか言っていますが、稲田朋美氏の辞任は、遅きに失しました。
共産党の小池書記局長は、
「国会に出てきて国民の疑問に答える責任がある」
と稲田氏の閉会中審査への出席を要求しましたが、私もそう思います。

率直に言って、「廃棄した」と説明していた日報データが見つかり、
陸自は、稲田氏に報告したとしていますのに、稲田氏は、
「報告を受けて了承するとか、隠蔽を了承することはなかった」
と、国会で答弁しています。

特別防衛監察の結果は、
  《日報を非公表とする方針の決定について、黒江哲郎事務次官や
   岡部俊哉陸上幕僚長らが関与したと認定。
   一方、稲田氏への報告については、日報データの存在について
   (幹部から)何らかの発言があった可能性は否定できない》
                  (毎日新聞2017年7月28日 10時57分)
と、指摘だけにとどまりました。

『聞いたの 聞かなかったの どっち?』
私には さっぱり理解出来かねます。
ただ、様々な疑惑や失言を何べんも繰り返してきた稲田氏です。
都議選での「自衛隊云々」も、撤回で済むべきことではありません。
「辞職」ではなく「罷免」とすべきだったのではないかと思うのですが。

稲田氏は記者会見で、
「一連の問題は自衛隊員の士気を低下させかねない点で極めて重大かつ深刻」
と述べ、
「職を辞することとした。首相に辞表を提出し了承された」
と語りました。
〈かっこつけないで〉と、聞いていてとても不快な思いになりました。

でも、個人的には いいニュースが入りました。
何十年も職場で共に働いていた私と同じ歳のSさん(男性)のことです。
数か月前に転倒して頭を打ち、意識を失い当地の病院で入院加療を続けていました。
民俗芸能にかかる写真を数多く撮っていて、個展なども数回開いています。
そうした祭りの写真を撮りに行っての転倒でした。
快復しても かなりの後遺症が残るだろうとのことでしたので、万が一の時は連絡してと、
彼の友人に頼んでおいたのですが、何と回復も回復、自宅のある市内の病院へ転院し、
車イスではあるものの、意識は、全く元通りに回復したとのこと。

若い頃から、
「あのさぁ、これ女の人には言えないけど」
と言って、内輪話などを、よく私に教えてくれたSさんです。
「ったく、私は オンナじゃ無いわけ」
って、いつも思っていましたが、いい友人、信頼できる友人でした。
だから、お見舞いに行って、こう言うつもりです。

《憎まれっ(じじい)世に憚る だね。長生きするんじゃない》と。
                            〈ゴマメのばーば〉
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チョキ チョキと、散髪するように。

2017-07-28 06:19:39 | 日記
曇りです。
気温は30度を下回っています。
何もせずに部屋の中に居れば、エアコンは不要。
何だか、体がほっとしています。

このところ連日出歩いていましたが、昨日は近くに住む長女のクルマで、
JAの野菜直売所に連れて行って貰いました。
新鮮な野菜を幾種類も買ったら、まだ調理してもいないのに、
体がビタミンを取りこんだ気分になりました。
きっと、青々とした夏野菜や アンズ 桃 トマトの彩りと香りが
心にビタミンを注ぎ込んでくれたのでしょう。

民進党の蓮舫代表が辞意を表明。
この時期です。
野党第一党、しっかり纏まって頂きたいものです。
政党に限らず、どの様な団体であれ岐路に立たされたりしますと、
意見の相違などが一層顕在化して、離合集散、などということもあり得ることです。
でも、この時期に、と、残念には思います。

雨が 結構降ったので、庭の花木が生き生きとしています。
プランターの草花は伸びすぎて、少々見っともない形状を呈し、
私の思惑など まったく無視して、ランダムに伸び放題。
少々、可哀そうな気がしましたが、葉っぱや花も、チョキ チョキと、
散髪するようにかなり切り落としました。
数日すれば、また新芽が伸び花も咲くことでしょう。

切り落とした花や葉っぱをゴミとして出してしまうのには ためらいがあって、
見えないところにまとめて置きました。
日光に当てて、土に混ぜ合わせて、また花の栄養となって生きてもらうことに………。

カレル・チャペックの『園芸家12か月』の一節を思い出して、一人苦笑いをしました。

  《園芸家は 毎日ひざまずいて、こう言って お祈りするにちがいない。
   「神さま、どうぞ毎日、夜中から午前三時まで、土の中によくしみこみますように
   ゆっくり、あたたかい雨をお降らせください。
   ただし、……………乾燥を好む植物としてご存知の花には、
   雨を お降らせくださいませんよう。
   ……………なお、一日じゅう日が当たりますように、
   ……………しかし、どこもかしこも同じように日がさしませんように。
   ……………なお、日ざしはあまり強すぎますと困ります。
   それから、うんとたくさん露が いただきとうございます。
   風は少なく、ミミズは十分に、アブラムシと、カタツムリと、
   ウドンコ病は お与えくださいませんように。
   一週間に一度、うすい水肥とグアーノを お降らせくださいますよう。
                              アーメン」》

「まったくねぇ 私も同じよ」
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『耳を貸さないで頑張らなくてはいけない』と、『木を見て森を見ず』と。

2017-07-27 06:22:47 | 日記
〈はい、これでおしまい 新しいことは出てきませんでした〉
で、済ませるわけにはいきません。
もちろん、「閉会中審査」に関する〈これから〉です。

人間の記憶は、それほど確かなものとは言えません。
そしてかなり恣意的なもの。
だから、記憶と事実との相違は、ある程度仕方がないともいえます。
一般論としては 全くその通りですが、こと「公」に関する事柄については、
記憶違いだとか、記憶がない、とかで済まされるわけではありません。
私も公務員の端くれ、最先端の端くれの身分でしたが、
その辺りはしっかりとわきまえていたつもりです。
官僚と言われる方々が、そうした〈わきまえ〉を持たないはずはありません。
世間的には「アタマのいい人」と呼ばれる方々ですから。

安倍首相が、「加計学園」に、便宜を図ったのではないか、と追及されますと、
当の首相や政府・自民党側からは、
『岩盤規制にドリルで穴を開けることが必要だった』
と、声高な回答が返ってきます。
でも、その回答、ちょっと変ですよ。
問題は、そのプロセスのはず。

  《自民党の二階俊博幹事長は26日、大阪市内で開催した二階派研修会で挨拶し、
   「自民党がいろいろ言われていることは知っている。
   そんなことに耳を貸さないで頑張らなくてはいけない」と述べた。
   世論の批判は意に介さないとも受け取れる発言で波紋を広げそうだ。》
                  (「時事通信社」 2017年7月26日 17時14分)
と、報じられています。

そして私の住んでいる福島県の自民党衆議院議員(福島県2区)根本匠氏も、
  《いまだに問題だという人は、「木を見て森を見ず」という議論をしている》
   と述べ、野党の対応を批判しています。
                       (福島民報 2017・7・25)

「木を見て森を見ず」
「森」は『岩盤規制にドリルで穴を開けること』を指し、
「木」は、プロセスに対する疑義のあれこれを指しているのでしょうか。
〈大儀のためには少々の不正は許されるべき〉
という お考えなら、とても怖い考え方だと思います。
この方、個人的な お付き合いはありませんが、地域の各種行事等にも、よく顔を出されて、
選挙に強い方のようです。
個人的には いい方なのかもしれませんが、国政選挙では、身近な所から突き崩して
いかなければ日本の政治を変えることは出来ないと、強く思ったところです。

昨日は晴れ。
涼しい風が吹いていました。
午後から
  【こおりやま文学の森資料館文学講座」
       大江健三郎 「死者の奢り」を読む】
を受講に。
大いに得るところあり。
何十年も前に読んだだけでしたので、帰りに文庫本を買ってきました。
さて、〈積んどく〉本になるか、ならないか。
                         〈ゴマメのばーば〉
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