朝、穏やかな気分で目覚めました。
「穏やかさ」の理由など 敢えて詮索することも無いのですが、目覚めながら
ぼんやりと考えていました。
夜明けが徐々に早くなってきたせいで、体が「朝」を穏やかに意識し、迎え入れられるせいかも
しれません。
それに、朝の気温も、そう低くはなかったからかも。
寒くない様に夜具は調えてはいるのですが、外気の温度が低いと、身体の芯が、
何やら「冷え」を感じてしまって、妙に緊張感を覚えてしまうのです。
『人間は「自然の分身」』
などという言葉が、ゆっくり体中に沁み入り 巡っている感じの中に
身を委ねていました。
徐々に意識が目覚めて来ましたら、夢らしいものを見たことを思い出したのです。
日中、「遠野物語・異考」の講座を受け、寝る前に『遠野物語』などを読むともなしに
ページを繰っていたせいでしょうか。
「デンデラ野」のことなどを、夢とも名状できないままに、感じていたのでした。
『遠野物語』111
・・・・・ダンノハナという地名あり。
その近傍にこれと相対して必ず蓮台野といふ地あり。
昔は六十を超えたる老人はすべてこの蓮台野へ追ひやるの習ひありき。
老人はいたづらに死んでしまふこともならぬゆゑに、日中は里へ下り
農作して口を糊(ぬら)したり。・・・・・
『遠野物語拾遺』268
昔は老人が六十になると、デンデラ野に棄てられたものだという。
・・・・・・・
こうした夢を見たりしたのは、81歳の誕生日を迎えて、「生と死」を、無意識のうちに
感じ取っていたからなのかもしれません。
「遠野物語」の情景は、決して明るいものとは言えませんが、以前、遠野を巡った秋の日の
佇まいの様な安らぎを感じていた夢だったような・・・・・
痛いところが無くて ゆっくり目覚めることができることは、ありがたいことです。
フトンの中で、
『今日 一日を あなたの御(み)手のうちに お守りください』
と、祈ってから、起き出しました。
〈ゴマメのばーば〉
「穏やかさ」の理由など 敢えて詮索することも無いのですが、目覚めながら
ぼんやりと考えていました。
夜明けが徐々に早くなってきたせいで、体が「朝」を穏やかに意識し、迎え入れられるせいかも
しれません。
それに、朝の気温も、そう低くはなかったからかも。
寒くない様に夜具は調えてはいるのですが、外気の温度が低いと、身体の芯が、
何やら「冷え」を感じてしまって、妙に緊張感を覚えてしまうのです。
『人間は「自然の分身」』
などという言葉が、ゆっくり体中に沁み入り 巡っている感じの中に
身を委ねていました。
徐々に意識が目覚めて来ましたら、夢らしいものを見たことを思い出したのです。
日中、「遠野物語・異考」の講座を受け、寝る前に『遠野物語』などを読むともなしに
ページを繰っていたせいでしょうか。
「デンデラ野」のことなどを、夢とも名状できないままに、感じていたのでした。
『遠野物語』111
・・・・・ダンノハナという地名あり。
その近傍にこれと相対して必ず蓮台野といふ地あり。
昔は六十を超えたる老人はすべてこの蓮台野へ追ひやるの習ひありき。
老人はいたづらに死んでしまふこともならぬゆゑに、日中は里へ下り
農作して口を糊(ぬら)したり。・・・・・
『遠野物語拾遺』268
昔は老人が六十になると、デンデラ野に棄てられたものだという。
・・・・・・・
こうした夢を見たりしたのは、81歳の誕生日を迎えて、「生と死」を、無意識のうちに
感じ取っていたからなのかもしれません。
「遠野物語」の情景は、決して明るいものとは言えませんが、以前、遠野を巡った秋の日の
佇まいの様な安らぎを感じていた夢だったような・・・・・
痛いところが無くて ゆっくり目覚めることができることは、ありがたいことです。
フトンの中で、
『今日 一日を あなたの御(み)手のうちに お守りください』
と、祈ってから、起き出しました。
〈ゴマメのばーば〉