ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

夏が ほら。

2019-07-31 06:11:34 | 日記
『お早うございます 朝から暑いですね』
『こんにちは いやぁ アツいです』
ご近所さまとのご挨拶は、「暑い」一色になっています。
でも、あまり子どもたちの声は聞こえて来ません。
もっとも、一家に何人もの子供が暮らしていた頃とは時代が違います。
子供の数が少ないだけでなく、家の中で過ごしている子が多いのかもしれません。

私が子供だった頃は暑さなんて何のその、夏休みともなれば子供たちが外で遊び惚けて
いたものです。
とはいっても、平均気温も今より低く、エアコンなど無い時代でしたから、涼を取るのは、
川での水遊び、木陰などでした。
夜ともなれば、ウチワ片手に大人たちが縁台に集いましたので、子ども達も蚊に刺され
ながら、「寝なさい」と、声が掛かるまで共に過ごしていたものです。
怖いお話を語るおじちゃんなどもいて、少々うさん臭さを覚えながらも、何度も何度も
おねだりして聞かせて貰ったものです。
そんなことを思いながら、1時間ほどお昼寝をしました。
懐かしい夢を見た様な、見ない様な・・・・・・

市からの「防災メール」も、熱中症への注意メッセージなどが送られてきたりしますと、
外出しようかな、と考えはするものの躊躇してしまいます。
急ぐ用事でもなし、後日に回そうと。
でも、この暑さ暫くは続くとの予報。
やっぱり、必要があれば出かけないと、気分も後ろ向きになりそうです。

とにかく、一番近いスーパーへ行って買い物をして来ました。
けっこう買い込んだものですから重ーい。
汗をかいて戻ってきて、冷たいスイカを沢山食べました。
スイカの赤い部分を食べやすい大きさに切ってタッパーに入れ、冷蔵庫に冷やして
置くのですが、スイカはやっぱり大きな三日月状に切ったものをガブッと食べるのが
私の好みです。

ひ孫のUちゃんの写真と動画が沢山送られて来ました。
保育園の夏祭りの様子を写したものです。
何べんも、何べんも繰り返し眺めました。

夕方、セミの声を初めて耳にしました。
近くにいるのかしら、と静かに戸を開けて声のする方を眺めましたが姿は見えません。
戸を開けた時、一瞬声は止みましたが、すぐに ミンミンミンミン と。
あ、夏です。
夏が ほら。
トンボも ほら ほら ほら。
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この女の子の痛みに。

2019-07-30 06:07:32 | 日記
 《内戦が続くシリアの北西部イドリブ県で、空爆で倒壊した建物の下敷きになった
  5歳の女児が生後7カ月の妹のシャツをつかみ、助けようとする写真が会員制
  交流サイト(SNS)などで拡散している。
  現地メディアが28日までに伝えた。
  女児はその後死亡、妹は集中治療室(ICU)に入っている。
  痛ましい状況に衝撃が広がった。》    (毎日新聞7月29日)
との記事を読み写真も見ました。
何ともやりきれない重苦しさを覚えました。

「京都のアニメ制作会社で35人が死亡した放火殺人事件」
こちらも、国内の身近な悲惨な事件です。
容疑者も重症の火傷を負っているため、事件に至った動機その他は解明されて
いません。
国内外から多数のお悔やみや、復興のための募金がなされ、献花に訪れ合掌
する方々が絶えないようです。
事件に至る全容が解明されたとしても、不条理に奪い去られた数多くのいのちが
戻ってくるわけではありません。
ただただ合掌するばかりです。

シリアの内戦による空爆で必死に妹を助けようと手を差し伸べている女の子は
死亡したとのこと。
この女の子の痛みに何人の方が合掌してくれたものか。
想像はできません。
『戦争』とは、とてつもない暴力行為です。
写真を眺め、
「ごめんなさい 戦争は、大人の責任ですから。」
と合掌しました。

〈国家が東西に分裂し内戦状態が続くリビアで、は、今年の4月以降、空爆や
地上戦での死者は1000人を超え、10万人が避難生活を強いられている〉
そうです。
こうしたニュースに触れますと、無力感に襲われ気が滅入ります。

朝、目を覚ましラジオをつけましたら、「ラジオ深夜便」で、アルベール・カミュ
について頭木弘樹氏が語っていらっしゃいました。
カミュは3・11大震災後、私も読み返した作家です。
小説『ペスト』の中の次の言葉は、今でも心にしっかり残っています。
 《善き意志も、豊かな知識がなければ、悪意と同じくらい多くの被害を与える
  ことがありうる。
  ・・・中略・・・最も救いのない悪徳とは、自らすべてを知っていると信じ、
  そこで自ら人を殺す権利を認めるような無知の、悪徳にほかならぬのである。》
             (『ペスト』 宮崎嶺雄 訳 新潮文庫刊 P193より)

はす向かいのお宅に、夏休みなのでお孫さんが来ている様です。
声高な「おしゃべり」が、不規則な音楽みたいに流れ出ています。
あぁ、これって、平和。
                       〈ゴマメのばーば〉
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孫悟空のかたちに。

2019-07-29 06:08:18 | 日記
店頭に葉物野菜が少ない気がします。
もっとも、私が野菜を購入するのは殆どJR直売所ですから、全体的な野菜の市場を
述べているわけではありません。
この季節、毎日食しているのはモロヘイヤです。
さっと湯がいて細かく刻み、お醬油をかけるだけのシンプルな食べ方ですが、粘りが
あって私たち夫婦の好みに合っています。

買って来たモロヘイヤ、冷蔵庫の野菜室に保存しておいたものを茹でようとしましたら、
小さなデンデンムシが一匹出て来ました。
二晩、冷蔵庫で過ごしたわけです。
つまんで、庭のアジサイの葉っぱの上に載せてやりました。
仏ごころを出したわけではありません。
小さな生き物が冷蔵庫でも生きていたことが嬉しかったので、出して上げただけのこと
です

ひ孫のUちゃんが先だって来た時に
 ♪ でんでんむしむし かたつむり
と、歌っていましたので、今度来る時まで飼って置こうかしら、などと考えましたが
止めました。
せっかく生き残ったんですもの、はやく自然に返してあげた方がいいに決まっています
から。

 《自民党の萩生田光一幹事長代行は26日夜のインターネット番組で、国会で憲法
  改正の議論が停滞したままであれば大島理森衆院議長が交代する可能性に言及
  した。・・・・・・中略・・・・・・
  衆院議長の交代は総選挙後に行われるのが慣例で、首相が意欲を示す改憲議論の
  停滞を理由に議長の進退に触れた発言は波紋を広げそうだ。》
                     (毎日新聞 2019・7・28)
と、報じられました。
萩生田氏は安倍晋三首相の側近です。
改憲を巡る議論を進展させたいとの首相の思惑を忖度した発言かもしれませんが、
この方、以前も『衆参同時選挙』云々での発言もしています。
こうしたやり方には、どうも釈然としないものを覚えてしまう私です。

当方、明け方強い雨が降りましたが、幸い何事もありませんでした。
雲は、まだ乱れていますが、ここに来て夏の気配が濃厚な空模様になって来ました。
でも、アツい!
夕方、ベランダから夕空を眺めました。
雲も。

     『雲の心』
                   
      ひろーい青空に
     ぽっかりと浮かんでいる白い雲

      雲はいいなあ

     無心に 跡も残さずに
      青い空を流れ
       そして消えていく

      決して青い空の手から出ることはないと
       よく知っているんだろう

    ぼくも雲の心になりたい
            (井上洋治全詩集 『イエスの見た青空が見たい』より)

決して青い空の手から出ることはないと
井上神父さまの詩を思い出しましたら、ベランダから見える雲のかたちが、孫悟空に
見えて来ました。
                       〈ゴマメのばーば〉
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〈食 う な !〉

2019-07-28 06:06:06 | 日記
一日何にもせず気抜けた様に過ごしたせいでしょうか、朝、早く目覚めてしまいました。
ラジオをつけましたら、倍賞千恵子さんが、子どもの頃の食生活の在り様と、思い出を
語っていらっしゃいました。
1941年生まれとのことですから、私より4歳下、戦後の食糧事情などは私とも共有
できる時代を過ごされたようです。
食べ物の素材を決して無駄にしない事、お芋・ニンジンの皮なども、お母様が全部使い
切って食事を拵えて下さったハナシなどもして下さいました。
それにしても、さすが女優で歌手、そして声優さんです。
声の張りも滑舌にも若々しさがみなぎっていました。

やっぱり、女優さんなどは、いつでも他人から観られる存在ですから、自らもそうした
佇まいを形づくっていかれるのでしょう。
朝、歯を磨いて顔を洗い、化粧水・乳液兼で日焼け止めが配合されているクリーム
(生協斡旋のもの)を、塗っただけの私などとは比べられません。
比べること自体ムリ・ムリ・無理なハナシです。
くだらないことを考えながらベットの上で手足をゆっくり伸ばし、軽く屈伸などをして
起き出しました。

図書館へ行って、予約のついている書籍を返済し、予約しておいた別な書籍を2冊
借りてきました。
野菜や桃などの売り出しのチラシが入りましたので、その足でJA直売所へ寄りました。
開店してから二時間ほどでしたが、三か所あるレジにはもう長蛇の列ができていました。
『スイカ大売り出し お値段は当日発表 50個限定』
こうしたチラシに弱い私です、とにかく無くならないうちに買わなけりゃ、と気が焦る
のです。
(モノの無い時代に育ったトラウマなのでしょうか)
1個 ¥980円 山形県産の特大スイカ。

スイカを買い求め、タクシーで帰ろうとしましたが、駐車場まで運び出せない重さです。
近所に住む長女に電話、連絡が取れましたので迎えに来てもらいました。
もし、長女と連絡が付かなかったらと考えますと、我ながら目の前だけにこだわって
買ってしまうという性格に呆れるばかりです。
長男を身ごもっていた頃、産み月も間近かなのに、やっぱり大きなスイカを買って
しまい途方に暮れたことを思い出しました。

大きなスイカ。
半分は、孫宅へ。四半分は娘宅へ。残りの四半分は私と連れ合いが食します。
こんな日に、留守をすることの多い連れ合いは、戻ってから必ず言うのです。
「まったく 前後の見境もなく買ってしまうんだから・・・」
と、したり顔に。
心の中で、私は毒づくのです。
〈食 う な !〉

     PS 図書館へ返済した書籍  桐野夏生著『とめどなく囁く』
        夢中で読みました。

          
      
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『いのちの源から流れてきた川のほとり』に、

2019-07-27 06:08:48 | 日記
快晴とは言えませんが朝からお日様が顔を出していました。
そうなると、やっぱり洗濯ってことに。
抜歯したせいか、体調には いまいち感が淀んでいます。
気晴らしに出かけてみようかと思いましたが、やっぱり億劫です。
こんな時は、何もせずゴロゴロする以外にはありません。
〈こんな日には、晴佐久昌英神父さまの詩をどうぞ〉
と、自分に言いました。

    『この川のほとりに』
                  晴佐久昌英
    いつかやさしさをなくし
    とげとげしく人を傷つけ
    心がうすよごれてしまう日が来たら
    また あの坂をおりて
    この川のほとりにおいでよ
    みんなではしゃぎながら
    はだしになって川をわたろう
    つめたいのにあたたかい水が
    よごれたところを
    やさしく洗ってくれるから
    
    ・・・・・・・・・・・・
    ・・・・・中略・・・・・
    ・・・・・・・・・・・・
    
    いつか 大切な人と別れ
    どこにも行くあてがなく
    悲しみで真っ暗になってしまう日が来たら
    また あの電車に揺られて
    この川のほとりにおいでよ
    みんなで夜更けまで飲んで笑いころげて
    ころげたまましみじみと眠ろう
    やすらかな川のせせらぎが
    夜があけるまでずっと
    子守歌をうたってくれるから

    いつか 年をとり
    夢を忘れ
    胸のときめきをなくしてしまう日が来たら
    また 仲間に会うために
    この川のほとりにおいでよ
    みんなで愉快ないかだを組んで
    好き勝手なものを積み込んで旅に出よう
    いのちの源から流れてきたこの川が
    あの海へ
    みんなの夢の大海原へ運んでくれるから
               (晴佐久昌英 詩集「だいじょうぶだよ」から)

心と、からだに元気がない時、私は晴佐久昌英神父さまの詩を紐解くことが多いのです。
そして、気が付くのです。
元気のない時は、『いのちの源から流れてきた川のほとり』に、いま、わたしが佇んで
いることに。
上空の風が強いせいでしょうか、夕方、飛行機雲が薄い布地の様に広がっていました。
台風が上陸する模様です。
被害が少なくて済みますように。
あら、もう雨が・・・・・・
                        〈ゴマメのばーば〉
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