ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

またまた、「ホンネ」を隠して。

2015-10-31 06:19:07 | 日記
毎日新聞 2015年10月24日 東京夕刊から、気になるニュースの抜粋です。
  
  【――予科練「志願」名ばかり 旧制中学に「ノルマ」文書 「万難ヲ排シ獲得」 
   大戦末期、軍が人材奪い合い――
    旧軍や大阪府が、太平洋戦争末期、軍志願者の確保に協力するよう旧制中学に
    求めていた文書が、私立上宮中学・高校(大阪市天王寺区)で見つかった。
    海軍飛行予科練習生(予科練)の採用試験志願者について割当人数を明示した文書もあり、
    志願と言いながら、実際には学校にノルマを強いていた。
    戦局が絶望的になっていた時期、陸海軍と行政官庁が人員確保に躍起になっていたことが
    うかがえる。
    ……………………………………………………………………………………
    戦争末期は飛行機が不足し、予科練に入っても搭乗機会は少なかったとみられる。
    現代史家の秦郁彦さんは、
    「終戦間近の陸海軍の志願者募集状況が分かる資料は貴重だ。
    戦局が逼迫しているにもかかわらず、陸海軍は人材を奪い合っていた。
    飛行機が無い状況でも採用し、合理性が感じられない……………」
    と指摘した。】

安倍首相は、安保関連法案成立後の記者会見で
『時代が求める憲法の姿について、国民的な議論を深めていきたい』
と述べ、改憲に強い意欲を示していました。
しかし、同党幹部は
《改憲を声高に叫んで参院選の票になるのか》
と指摘する幹部もいるとのこと。

またまた、「ホンネ」を隠して「1億総活躍国民会議」などのスローガンを掲げ、
国民に〈目くらまし〉をかけるつもりなのでしょうか。
選挙が済めば、〈国民からの支持を得た〉などと、
昨年末の選挙の時と同じ戦法を取るのでしょうか。

  《自衛隊の部隊の中核を担う長期雇用の自衛官の応募者が、昨年度より2割減って、
   この9年間では最も少なかった》
と報じられました。
  《自衛官の応募者数は景気の動向に左右されていて、
   今年度は民間の求人が多かったために応募者が減った》
と防衛省ではみているそうです。
本当にそうなのでしょうか。

とても、気になるニュースでした。
“昔の はなし”では済まされない 気にかかる記事でした。
                                    〈ゴマメのばーば〉

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政府の『約束』とは、こんなことでしかありません。

2015-10-30 06:28:20 | 日記
愛媛県の中村時広知事は、26日、四国電力の佐伯勇人社長へ、
伊方原発3号機の再稼働に同意すると伝えました。
福島第1原発での事故があってもなお40年続く原発との共存を選択。
これで、原発の停止で冷え込んでいた町に活気が戻ることとなっても、
原発事故に遭った県民の一人としては、
「これでいいのですか」との疑問を投げかけざるを得ないのです。

電源3法交付金などの「原発マネー」が町に落ち、
これらを財源に道路や診療所、公共施設などが整備され、
原発関連の固定資産税は原発立地地域の歳入に大きな割合を占め、
「出稼ぎ者」を出さなくともよくなる。
政府は、そうした地域を選んで原発政策を押し進めてきました。

「本音は反対だが、口に出すことは差し控える」
多分、いずこの原発立地市町村も、同じ状況なのだと思います。
悲しい現実です。

「原発」の危険性は、政府が責任を取るなどと言っても取れるものではありません。
狭い半島では事故時の逃げ場さえ無いのではないでしょうか。

福島第一原発では、汚染された地下水が港湾へ流出するのを防ぐ「海側遮水壁」が完成しました。
 《港湾に流れ出ている放射性物質を含む地下水は推計で1日約400トン。
  遮水壁の完成で流出量は1日約10トンまで減る見通し。
  汚染水対策が前進する。》
と、報じられました。
おかしな話です。
汚染水は、
〈港湾内の0・3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている〉
筈ではなかったでしょうか。

『2013年9月11日 日記』から。
  今日、私は、「誰もいない海」(トワ・エ・モアの歌が好きです)で、涙をこぼしました。
  警戒区域で津波に遭った被災者は、放射線値が高くて、
  遺体を捜すことすらかなわなかったのです。
  オリンピック招致成功に多くの方たちが、喜んでいるとき、
  ひがみと思われるかもしれませんが、
  今日、私は海辺で涙をこぼしました。

  聖火が被災地を通ることも、国内のアスリートががんばってくれるのも
  嬉しいことではありますが、どうか、「アスリート」だけでなく、被災者のためにも、
  責任をもって、誠実に向かいあってくださいませんか。
  また、「汚染水は、港湾内で完全にブロックされています」とも、安倍首相は語りました。
  でも、〈汚染水による影響は、福島第1原発の港湾内の0・3平方キロメートルの範囲内で
  完全にブロックされている〉なんてことはありません。
   ♪海は大波 青い波 
       揺れてどこまで続くやら♪
  希釈されても、どこまでも、揺れて、流れていきます。

『汚染水は、港湾内で完全にブロックされています』
などと言った安倍首相の、あの言葉は、どこへ流れて行ってしまったのでしょう。

政府の『約束』とは、こんなことでしかありません。
                                   〈ゴマメのばーば〉
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“そこのけ そこのけ お国が通る”

2015-10-29 06:28:07 | 日記
 《政府は26日、米軍普天間飛行場の移設問題で、
  移設先の辺野古周辺にある3地区の区長との懇談会を開き、
  条件付きで移設を容認する3地区に対し、
  菅義偉官房長官は年度内に地域振興費用を直接支出する方針を伝えた》
と、報じられました。

 《移設に反対する名護市を抜きにした財政支援で、市をけん制する狙いがある》
とのことですが、あまりにも露骨で汚いやり方です。
原発の立地市町村なども、再稼働に関して、住民は様々な分断を強いられていますが、
これ程あからさまに「札びらを切る」やり方には嫌悪感を抱いてしまいます。

昔から、「やまぶきいろ」(お金)の嫌いな人はいませんし、
「やまぶきいろ」がなければ、食べて、生きてはいけません。
しかし、悪代官や悪徳商人であっても、
紫色の袱紗に包んでそっと差し出すのが「やまぶきいろ」。
ワルであっても、それなりの嗜み・品位を保とうとしたものです。

国が自治体を通さずに地域に財政支援するのは異例で、数千万円規模になるそうです。
菅官房長官は、
 『移設の影響を最も受けるみなさんにできるだけ配慮するのは当然だ』
と述べていますが、政府の こうした振る舞い、品位の無さに唖然としてしまいます。

稲嶺市長は、記者団に
 《制度もまだ検討中で、簡単にできるとは思わない》
と政府の対応に疑問を表明、
 《地方自治への介入だ。
  市長が反対しているから市を通さずに交付金を支出するのは分断工作だ》
と批判しています。

まったくその通りです。
28日、沖縄防衛局は、県の「埋め立て承認取り消し」を「一時執行停止」とした国土交通省の
決定を受けて、29日に、埋め立て本体工事の一環としての、陸上での作業等に着手するとのこと。

お国のやることならば、地方自治など“どうってことない”ということでしょうか。
『お国』と言う名の『錦の御旗』を振りかざして、
“そこのけ そこのけ お国が通る”
とでも。
                                    〈ゴマメのばーば〉
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『日曜討論』(NHK 10月25日)、驚きました。

2015-10-28 06:20:03 | 日記
「驚きました」
そのひと言につきます。
10月25日のNHK番組『日曜討論』。
与野党政調会長らによる討論番組でしたが、「日本を元気にする会」と、
「生活の党と山本太郎となかまたち」の2党は、出演を求められなかったそうです。
結党前の新党「おおさか維新の会」幹部は出演しました。

NHKは、
  《放送時間や、討論としての物理的な制約などを踏まえ、報道機関としての自主的な
   編集権に基づいて決めている》
と、コメントしたとのこと。
この番組、「録画」して置きましたので、早速見てみました。

「日本を元気にする会」の松田公太代表は、ブログで
  《マイノリティー差別の最大の問題は存在の否定だ》
  《現在のNHKが、どのような基準で出演する政党を決めているのかが定かではない》
などと批判し、
  《新党の得票率は0%。NHKは公正中立に運営されなくてはなりません》
と記し、「生活の党と山本太郎となかまたち」も、NHKに抗議したそうです。

NHKさんの放送基準、この頃、腑に落ちないことが多いように思われます。
先の安保関連法に関しても、私の目からすれば、偏りを感じることが多かったような気がします。
NHKの受信契約の有無に関わらず受信料を徴収する「支払い義務化」を求める提言なども
出ていますが、今回の様なことを目にしますと、なお一層、NHKさんの在り方に
疑問というか不信すら覚えてしまいます。

この日曜討論の最後で、臨時国会の召集に関する自民党政務調査会長代理・小野寺五典氏の
発言ですが、野党から要請のある臨時国会(閉会中審査を含む)については、
必要があるかどうか検討中としながらも、
  『…………また、何か“揚げ足とり”だけが中心の国会になれば…………
   国民も“この様な国会を開いて どうするのか”ということにもなる…………』
との発言には、唖然とさせられました。

安保関連法案審議の際の野党発言は、“揚げ足とり”としか認識していないのでしょうか。
また、『国民も“この様な国会を開いて どうするのか”ということにもなる…………』
と言う中での「国民」とは、誰を指すのでしょう。
番組を見て、私が、こうした意見を述べることも“揚げ足とり”としかならないのでしょうか。

速やかに、憲法53条による「臨時国会」の召集こそが、政府の責務ではありませんか。
国民の一人として、「臨時国会」の召集を強く望みます。
                                    〈ゴマメのばーば〉

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固くて小さな丸い芽が、紅色を帯びて。

2015-10-27 06:33:29 | 日記
昨日は、日曜日(25)日と うって変わり、風もなく穏やかな秋日和。
25日は、「小さな旅ホリデー・パス」を使って石巻方面へ行くつもりが、
強風やら列車内のトラブルやらで、行けず終いでしたので、天候が一日ずれてくれれば、
と残念でもありました。

朝は かなりの冷え込みで、寒がりの私はストーブを点けました。
まだ室内に取り込んでいない君子蘭も寒さが こたえたことでしょう。
夏の強い日射しを避けて東北側の軒端に鉢を置き、水やりやら、施肥などをしてきましが、
もう室内に入れなければいけない時期になったのです。

そんなわけで、今日は午後から、花木の鉢類を家に取り込みました。
日射しは斜めに、明るく輝いています。

コーヒーを淹れ、
炬燵も つけ、
自分も、花木達もあったかくなったような気がしました。
暑い季節に涼しい部屋で過すことは 気持がいいものですが、
寒くなる時期に、あったかい所にいる様な安らぎはありません。
寒くなる季節は、あったかいモノをも、併せて届けてくれるようです。
早めに、夕飯の支度をし、ホッとしていましたら、この春、結婚した孫から電話が入りました。

来年、夏の初めに、ひいばぁちゃんになれそうです。
うれしい電話でした。

20年ほど前、私は副鼻腔に腫瘍ができて摘出手術を受けました。
術後の不安な期間を過していた時、離れ住む5歳と2歳の孫たちが見舞いにやって来ました。
病棟の食堂にあたる大広間を元気に動き回る孫たちの姿を、私は今も鮮明に覚えています。
そして、
“あぁ、これからは「この いのち達」が生きて行くのだ”
と思ったのです。
少し早いけれど、死が訪れたとしても受領出来るようにさえ思え、
私は穏やかな気持ちで入院の日々を過すことができました。

我が子を育てていた時期には、〈この子等を育て上げるまでは死ねない〉と、
強く念じていましたが、孫は違います。
孫は、あちら側に行く時に、その橋を安らかに渡らせてくれる存在なのだと思います。
いのちの継承・近未来の具現なのですから。

ひ孫ちゃんは、一体、何を私に届けてくれるのでしょう。
地球の長い、長い歴史を一年ほどで駆け抜け、来年 顔を見せてくれる小さき者へ、
ひいばぁちゃんは、心を込めて言いましょう。
『ようこそ いらっしゃいました』と。

一昨日の風で、生垣のドウダンツツジも大分葉を落としてしまいました。
葉の落ちた小枝の先々には、固くて小さな丸い芽が、紅色を帯びて、春を待っています。
                                    〈ゴマメのばーば〉
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