ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

「今でも、クチ八丁かい?」

2019-01-31 06:36:13 | 日記
「大寒」などとはとても言えない一日でした。
朝の冷え込みはありましたが、青い空がすっきり広がっていました。
夕方からは曇りとの予報でしたが、夕日は鮮やかに朱に染まって、輝いて、風もなく、穏やか。
日没時刻は 17時。
春遠からじ、かな。

午後からは、衆院本会議の国会中継を観ていました。
安倍首相の施政方針演説などに対する各党の代表質問。
厚生労働省による毎月勤労統計の不正問題について、安倍首相は、
 《しっかりと事案を精査するよう指示》
 《再発防止に全力を尽くすことで政治の責任を果たす》
もう、耳にタコが出来てしまったお馴染みの回答を、淡々とやってのけました。
「不確かな統計数値」で国の政治の在り様を決められてしまうのはとんでもない話です。
不快さを通り越して呆れて力が抜けてしまいます。

とんでもない暴言を吐かれた市長さんもいらっしゃるようです。
ケンカなら売り言葉に買い言葉などもあったり、激した挙句思わぬ罵声や嫌味の言葉を
発してしまったり、ということもありますが、やっぱり常識的には口にしてはいけない言葉だと
思います。
少なくとも、市長さんです。肩書が恥ずかしがっているのではないでしょうか。

肩書など何一つない私ですが、子どもの頃から、ケンカには割と強い方でした。
いわゆる クチ喧嘩。
あぁ言えば、こう。こう言えば、あぁ。
尽きること知らず。

「お前なんか、豆腐にアタマぶっつけて死んじゃえ!」
と言った豆腐やの息子に、
『ぶっつける豆腐 持って来てよ。ぶっつけて死ななかったら、〈にがり〉ケチった不味い
豆腐屋だよーって、言いふらしてやるから!』

長じて、この息子さんと、ひょっこり会ったことがありました。
「今でも、クチ八丁かい?」
って、笑っていました。
別れしなに、
「にがり 使ってるよ」
だって。
覚えていたんだ。
ずいぶんと古―い思い出です。
アハハハハ!
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「あなた」が、そして「わたし」が問われています。

2019-01-30 06:31:37 | 日記
吹雪いたり、時折、日差しが雲の隙間から舞う雪をぼんやり照らしたり。
そんな一日でした。
罹ったA型インフルエンザの症状はなくなりましたが、服用した薬のせいでしょうか、
食欲がありません。
胃腸が、変に存在感を示しています。
  《食うものがあって、食える身体(からだ)があれば、それで良し》
折に触れ、私の我がままな願いをセーブして下さったH牧師の助言などを、懐かしく
思い出しながら、乱れた雲行きや舞飛ぶ雪を眺めていました。

近くに住む長女が買い物などしてくれますので、さしあたり困ることはありません。
やはり近くに住む孫も、先ほど電話をくれました。
『具合はどう? 今日、休み。買い物あるならしてきてあげるよ』と。
ありがたいことです。
とにかく、体調の回復を待つ以外はありません。

図書館から借りている本の返済期日が迫っていますので気が急いています。
少し余計に借り過ぎたせいか残りの一冊、辺見庸 著『月』が、まだ四分の一程度残って
います。
     「あなた、
     ひとですか?」
     「ひとのこころ、
     ありますか?」

     “さとくん”は、
     なぜ
     “かれら”を
     殺したのか?
     “さとくん”とは、
     いったい、
     だれなのか―――?
              (同著の帯から引用)

著者は私の好きな作家で、何度か講演会にも出ています。
でも、体調のすぐれない時に読むのは重た過ぎる内容です。
この本、実際の障がい者殺傷事件に着想した小説。
表面的に《善良無害をよそおう》「あなた」が問われています。
それは、他でもない「わたし」が問われていることのはず。

テレビでは10歳の我が娘を虐待死させた事件が報じられています。
「ゲノム編集人間の誕生」などいうことも。
「いのち」って 何?
「倫理」って 何?
やや、暗い発想に陥るのは体調のせいでしょうか。
                       〈ゴマメのばーば〉
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見えない「ちゃぶ台」が、

2019-01-29 06:45:53 | 日記
NHK連続テレビ小説 「まんぷく」、毎日観ています。
立花家の食卓にはマルテーブル・ちゃぶ台が出てきます。
用途は多目的(海軍艦艇にはなれません 念のため)で、食卓にもなり、作業台にも、
勉強机にもなり、折りたためば部屋が広く使える・・・という利点があります。
何よりも、家族がまーるくなって食事をするのは何とも懐かしく、ほっこりした気持ちに。

幼い頃、「ちゃぶ台には上っていけないよ」、と厳しく言われていました。
でも私は、親の留守に時々ちゃぶ台の上に立って歌を唄ったりしたものです。
足袋は脱いて上がりましたが、付けてしまった小さい指の足跡ですぐにバレ、あとで親に
よく叱られました。

子どもの頃、足袋をはいていたと、若い友人に話しましたら、
「いつも和服で過ごしたんですか」
と、友人から問われました。
「そんな時代だったのよ」
「破けると母が丁寧に繕ってくれて・・・」
と、応えましたら、友人からの視線が宇宙人を見るような目付きになりました。

下着や足袋の類を繕って、また身に付けるなどということは、実感が伴なわないことなの
でしょう。
こんな社会だったら、ゴミも少なく海もプラスチックで汚染されたりはしないでしょう。
でも、そうした時代に帰りたいか、と問われたら、やっぱり「ノー」となります。
  ♪ 母さんが夜なべをして 手袋編んでくれた
    木枯らし吹いちゃ冷たかろうと せっせと編んだだよ
そんな時代を確かに生きて来た私です。
だから、物を捨てられない世代で、箪笥や整理ダンスには不要なものが沢山詰まって
いるのです。

「タンス」の中に詰まっているのは、「物」だけではありません。
一枚の銘仙の着物を縫ってくれたのは母でした。
母の縫い目の後や、そこから溢れ出る過去の近景がギッシリと。
だから、「終活」とか言って片付けるのは、もうオシマイ。
目には見えない心の「ちゃぶ台」が、まだ鮮やかに存在していますから。
「私が 死んだら、遺品の整理・取捨選択などしなくていいから、ぜーんぶ捨ててね」
と、長女に言ってあります。

予防注射はしたのですが、連れ合い共々A型インフルエンザに罹ってしまいました。
おかげ様で、そう大事には至らずに済んだようです。
コメントを下さった方々、ありがとうございました。
                          〈ゴマメのばーば〉
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『キック、キック、キック、キック、トントントン』

2019-01-25 06:04:56 | 日記
  《 凍み雪しんこ 堅雪かんこ
    野原のおそばはポッポッポ
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    キック、キック、トントン。キック、キック、トントン
    キック、キック、キック、キック、トントントン 》

ひ孫のUちゃんと遊びました。
暖かい部屋の真ん中に紐で円を描き、円の中で、私とUちゃんは、『雪渡り』(※1)の
四郎と、かん子になったのです。
キック、キック、トントン。キック、キック、トントン
キックは左右の足を片足ずつ交互に、
トントンは両足で、
キック、キック、キック、キック、トントントン

私が考えついた遊びでしたが、体を動かすのが得意な2歳のUちゃんは、
「も 一回、も 一回」
と、ねだりましたので、私は疲れてしまいました。
「今度は、ひいじいちゃんと やりな」
と、連れ合いに振ったのですが、
「腰がイタイ、イタイだからダメ」
と、上手に逃げられてしまいました。

そんなわけで、かなり疲れはしましたが、私も童に返ったひと時でした。
Uちゃんが帰って、閉め忘れていた雨戸を閉めました。
お月さまが明るく輝いていて、屋根の隅に残っている雪がチカチカ輝いて・・・
シリウスも明るく 瞬いて・・・
「こんばんは」
と、月と星にご挨拶をしました。

  《 凍み雪しんこ 堅雪かんこ
    野原のおそばはポッポッポ
    酔ってひょろひょろ清作が
    去年 十三ばいたべた 》
と、口ずさみながら、ガラガラと雨戸を閉めましたが、すっかり『雪渡り』の世界にはまり
込んでしまっていた私です。

『ひいばぁちゃん、わらしがえり(※2)したんじゃない』
との長女の言でした。
そうかも。
でも、豊かな世界よ、と。

     (※1)『雪渡り』 宮沢賢治童話
     (※2) わらしがえり(童帰り)  老いて心が幼い者に返ること 
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そこが知りたい。

2019-01-24 06:30:13 | 日記
厚労省は、毎月勤労統計の不正調査問題に関して特別監察委員会の会合を開き、
 《組織的な隠蔽は認定できなかったとしたうえで、不正手法は課長級職員が決裁し、
  上司に相談せずに続けられていたのは不適切と指摘。
  調査方法の無断変更は統計法違反にあたるとしたが、罰則の対象となる故意性までは
  なかったとした。》  (毎日新聞 1月23日)
と、公表しました。
そして、早々に、《根本匠厚労相は22日、鈴木俊彦事務次官ら現職幹部職員ら
6人の処分と、自身の給与4カ月と賞与の自主返納を発表》しました。

〈課長級を含む職員・元職員は事実を知りながら漫然と従前の取り扱いを踏襲した〉とか、
〈部局長級職員も適切な把握を怠り、是正しなかった〉とかも重大な問題ではありますが、
私たちの知りたいのは、
  △ 誰が何故
  △ 何故500人以上の事業所を対象にしたのか。
そこが知りたいのです。

「毎月勤労統計」の不正調査問題は、単に忙しかったとか、調査に応じる事業所の
煩瑣を慮った、などで済むことではありません。
幹部職員の責任としての処分や、雇用保険などの過少給付にかかる事後処理を
速やかに行う、ということで幕を引いてはいけないことだと思います。

暫くぶりで『こおりやま文学の森資料館』の文学講座に出席しました。
大江健三郎の初期作品『運搬』について学びました。
氏が、まだ東大生の時に書いた作品で、戦後のフランス文学(ガスカール・サルトル)の
文体と手法をいち早く採用した作品とのことですが、私は、まだ読んでいない短編。
学生気分で、しっかり講座を聴きました。
若い頃も、講座等は割としっかり聞く性格でしたが、今のそれと違うのは、納得し、
大いに得るところあり、と断じはするものの、あっという間に忘れてしまうということです。
でも、受けた感動は失われませんから、やっぱり講座に出るのは止められません。
受講者は50人程度だったと思います。
高齢者が、殆ど。
もっとも、木曜日の午後に講座に出ることは現役で働いている方には物理的に無理と
いうものでしょう。
スマホをいじる人もなく、皆さんしっかりメモを取って聴いていました。

そんなわけで、本日 夕食は、それぞれが、それなりに食べる、と言うことでしたので
夕食の準備はナシ!
デパートの京都物産展へ寄って来ました。
いろいろ味見をしましたが、買ったのは「七味唐辛子」一袋だけ。
ごめんなさい ペコリ。

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