ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

「引きこもりにならなくて よかったね」と、

2018-06-30 06:31:38 | 日記
昨年の6月に、連れ合いがクルマの免許証を返納しました。
返納した日は、長女も私たちに連れ添って手続きを済ませ、ランチを共にしました。
いつものランチ定食ではなく、〇〇ホテルで、少々値の張るランチ。
長女からの励ましランチでした。

あれから、一年。
記念だからと言って、本日、長女が懐石ランチをご馳走してくれました。
たまたま非番で休日だった孫のSも お相伴。
ありがたいことです。
「引きこもりにならなくて よかったね」と、娘。
「返納で、行動力にガタが来る場合も多いから・・・」と、孫。
何だか、こそばゆさを覚えたところです。
連れ合いは、リュックを背負って出歩き、〈クルマ無し〉に適応できている模様。
でも、心の奥底は私には伺い知れません。
私は免許証もなく、従ってドライバーの経験がありませんから。

孫は、サッカーワールドカップのハナシを私に振ってきましたが、残念ながらスポーツには
全く興味がありません。
ルールも、わかりません。
従って、試合も観ていません。
夫も、生ビールなどを飲んでいて、あまりハナシに乗ってはいきません・・・・・。
ゴメンネ、でした。

おむつを替えてあげたりした孫が、長じてパパになり、じいちゃんに お酒を勧めたりして
くれる姿を見ることができるのは嬉しいことです。
高齢になって、クルマが使えなくなることくらいは、ガマンしなければいけないのでしょう。

働き方改革関連法が、参院本会議で自民・公明・日本維新の会などの賛成多数で可決、
成立しました。
残念です。

高プロについて、野党は、
「長時間労働を助長し、過労死を増やす」として、法案からの削除を求めていました。
私も、そう思っています。
また、残業時間の規制についても、
〈月100時間未満、複数月の平均で80時間とする上限〉
は、過労死ラインにあたるとの指摘がありましたが、見直しはされませんでした。

  《連日のように国会に足を運んできた過労死の遺族たちは、ハンカチで涙をぬぐい、
   唇をかみしめた。
   議員が退出した後の議場をぼうぜんと見つめていた。》
                (毎日新聞2018年6月29日 13時06分)
とも報じられています。
私も、口惜しい思いでいっぱいです。
小児科医だった夫が過労自殺した中原のり子さんは
「これで終わりではありません。これからも過労死を防ぐ活動は続けます」
と、話されていたようです。
私たちも、これから先のことを見極めて行く必要があると思います。

   『この場さえ凌げばあとは多数決  さいたま ガンショウ』
         (毎日新聞 仲畑流万能川柳 2018・6・29)
こんな政治を許していてはいけないと思います。
                        〈ゴマメのばーば〉
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いつか柔らかで、トゲの無い懐かしさに、

2018-06-29 06:20:32 | 日記
蒸し暑い日でした。
雨が降ったので、庭の花木は元気にしています。
アジサイは今が見頃なのですが、雨を受け、お化粧直しをした風情で、
「きれいでしょう」
と言いたげに、でもツンと澄まし顔で咲いています
梅雨なんだなぁ、と妙に納得した私です。

「予約の本が入りました」とのメールが図書館から入りましたので受け取りに。
ついでにデパートの地下で食品のショッピング。
生ものも買いましたので保冷用の氷などを入れましたら、けっこうな重さになりました。
いつも、買ってしまってから思うのですが、
「あ、生もの買ってしまったから、コーヒーショップには寄れない」と。
いつも いつも後悔するのに、やっぱり目ぼしいモノを見てしまいますと、そちらが先に
なってしまうのです。

そんなわけで、今日も真っすぐ帰って来ました。
バスに乗り込みましたら、居住地に在る「地域公民館」の職員として働いていらっしゃった
Mさんに、会いました。
「しばらく」
「おひさしぶり」
と、ご挨拶。
古文書などの読解などもなさっていて、郷土史編纂などの任に当たられていた方です。
孫たちも幼い頃、可愛がっていただきました。
孫たちは、今でも地域との繋がりを持たせていただいております。
これから、整形外科へ治療を受けに行かれるとのこと。
それぞれに、体に支障を抱え込む年齢になったことを、あらためて感じたのでした。

バスを降りたら、土砂降りです。
雷はなっていません。
傘をさして歩き始めました。
携帯用の傘なので少し小さめ、手に下げた荷物に雨がかかります。
抱える様に持ち直して、家に着きましたら雨が止みました。

こんなことって、けっこう多いものです。
なにかしら、生きていくことの象徴にさえ思われて来ます。

昨日 告別式を終えたKさん。
安らかな お顔でしたけれど、今日は もう居ません。
触れるかたち、見えるかたちでは存在しません。
遺族の方々も、それぞれの生活に戻られて・・・・・
会場の後ろの方から聞こえていた ひ孫さん達の幼児ことばも、やがて大人の言葉に
なっていって・・・・・
そして、悲しみも、いつか柔らかで、トゲの無い懐かしさに変えられて行くのでしょう。
雨上がりで、時折 雲の切れ目から日差しが届きます。

  《・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   老いるとは受け容れることである。
   あたたかなものはあたたかいと言え。
   空は青いと言え。》
       (長田 弘 詩集『人はかつて樹だった』 「樹の伝記」から)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もしかしたら、プレゼントだったかも。

2018-06-28 06:14:15 | 日記
信仰の先輩で、もう長いこと お付き合いいただいていたKさんの、前夜式と、
告別式に参式しました。
前夜式では「お別れのことば」も語らせていただきました。
お別れですから、淋しかったり悲しかったり、ということは当然のこと。
やっぱり疲れました。

生前は、物事への対処に弱音を吐かず、前向きに捉える方でしたから、私の抱いて
いるKさん像は、不死身に近く、「亡くなる」ことなど考えてもいませんでした。
しかし、85歳です。
加齢に伴う体調の変化や病魔が襲っていたとしても不思議な年齢ではないのです。

前夜式・告別式への参列者も多く、故人への感謝を含む多くの賛辞が述べられました。
教会に関わる事柄だけに止まらず、地域の福祉活動などにも長年関わっていらっしゃった
のですから当然と言えば当然です。

告別式の最後、遺族代表として息子さんが語られたKさんの暮らしの中での一コマに
私は何か ほのぼのとした安らぎを頂きました。
同じく教会員であった Kさんのご主人は三年前に亡くなっています。
私などから見ますと、Kさんは、スーパーマンそのものに見えた方でした。
息子さんの話では、
けっこう、家庭での暮らしのなかでは、当たり前と言えば当たり前ですが、ご夫婦間での
バトルもあったとか。
でも、
「母は、父が逝ってから、この三年、思いっきり自分流に生きるのかと思いきや、
父の遺影の前に好物であった〈甘い物〉などを供え、じっーとしていたりすることが多く
なって、元気がなくなってきたように見えました」
と話されたのです。
この言葉を伺って、あぁ、いいご夫婦だったな、と私は気持ちの安らぎを覚えたのです。
Kさんは、ご主人の前では弱さもストレートに出すことができたのでしょう。

家に戻ってから、疲労感を覚えましたので、少し横になって休みました。
目が覚めましたら、「党首討論会」が中継されていました。
これって、「討論」とは言えないのではないでしょうか。
やらないよりは いい、とも言えるかもしれませんが、「討論」の文字は当てはまりません。
荒れ模様と言えば、荒れ模様。
国会審議も多数の力で乗り切ったりせず、審議をしっかりして欲しいと思いますし、
「党首討論」も時間をかけてしっかり、やってほしいと。

夕刻、夫は集まりがあって出かけました。
いつもの様に、「遅くならないでね!」などとの〈ダメトーン〉ではなく、
『いってらっしゃい』
と、優しいトーンで送り出せたのは、もしかしたらKさんからの諭しを含んだプレゼント
だったのかもしれません。
〈共に居る時間には限りがあるのよ〉
〈優しいコトバを用いなさい〉
との。
                         〈ゴマメのばーば〉


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

内田樹氏のファンになりそう。

2018-06-27 06:16:46 | 日記
【 NHK Eテレ 100分de 名著 】
好きな番組ですので、録画して置いて時間の余裕のある時、ゆっくり観ています。
講師の解説を伺って、既読の書籍に対しては、〈あ そうした見方もありなんだ〉と、
新しい発見があったり、あまり好きではない分野に属していて未読の書籍などには、
良き入門書となってくれます。
「学歴なし」で基礎学力の広がりに乏しい私にとっては、とても 嬉しい番組です。

6月は、アルベール・カミュ著『ペスト』
講師・中条省平(学習院大学教授)氏
最終回の4回目が終わり、特別ゲストとして内田樹氏が出演されました。
『ペスト』については、〈若い頃に読みました〉程度の知識しかありません。
東日本大震災の後、薦められて再読したのですが、私なりに熟読したかと。
(小さな声で 自慢)。
〈人間の生存を脅かす不条理な現実〉について考えさせられましたし、
得るところは大でした。

ゲストの内田樹(思想家・武道家)氏の著書は何冊か読んでいますが、作者ご自身を
映像で見ますと、実に若々しさを感じさせられる方でした。
「カミュのファン」と語り、
MC・伊集院光氏のコメント、
〈神なき聖者と、人間であることが同じ・・・そこがイコール結ばれれば いいんですね〉
に対して、
「この人 こんなに鋭いのか・・・すばらしい読解力ですね・・・」
と、笑いながら受け止める様子に、青年の様な若々しさを覚え、好感が持てました。
カミュならぬ内田樹氏のファンになりそうです。
武道家ということでもあるからでしょうか、プロポーションも、なかなかグー!

〈人間の生存を脅かす不条理な現実〉
それは、「ペスト」に表象され得るのでしょうが、あらためて、『ペスト』の最終に記された
文章が思い起こされました。

《―――ペスト菌は決して死ぬことも消滅することもないものであり、数十年の間、家具や
下着類なかに眠りつつ生存することができ、部屋や穴倉やトランクやハンカチや反古の
なかに、しんぼう強く待ち続けていて、そしておそらくはいつか、人間に不幸と教訓をもたら
すために、ペストが再びその鼠どもを呼び覚まし、どこかの幸福な都市に彼らを死なせに
差し向ける日が来るであろうということを。》(新潮文庫 宮崎嶺雄 訳)

私が 今 生きているこの時代、この日常の そこここ。
それは、政治の世界であったり、小さな事件の一つであったりして表出される事柄の中に、
「ペスト」に表象され得る〈おぞましきもの〉が、見え隠れしている恐ろしさを覚えることの
多い この頃です。
                           〈ゴマメのばーば〉
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「良かった 良かった」には なりません。

2018-06-26 06:20:54 | 日記
朝から お日様がジリジリ照っています。
梅雨なのに真夏が来ています。
庭の花木に、もう少し雨が欲しいところですが、なかなか思う様にならない天候。

暫くぶりで、何の予定もない日でした。
そうなると、やっぱり頭をもたげるのは「主婦業感覚」です。
じっとして、空の雲を眺めたり お茶でも飲んでいればいいものを、
「ったく もう」、と思いながらも、朝から台所に立っていました。
白菜の浅漬けを拵えたり、冷蔵庫に残っている野菜に缶詰のビーンズを入れて
サラダを拵えたり・・・・・。

〈手作り信仰〉の持ち合わせはありません。
でも、残り野菜を使い切ったり、味つけは一流と言えなくとも、私ども夫婦ファーストの
味つけが出来ますから、健康にも家計にもいいはずです。

朝、ほんの僅かの お米を庭石の上に置くことが習慣化してしまったせいか、スズメの
飛来が気にかかります。
今日は、まだ来ない、とか、
スズメが生きていく生息範囲って どの位の広さなのかしら、などと考えてみたり、とか。

こうした日常が過ごせること。
これが平和と言うものなのでしょう。
《大阪ガスは、地震により止まっていた都市ガスの復旧作業が、24日までにほぼ完了し、
供給を再開』
と発表されました。
良かった 良かった です。

  《毎日新聞が23~24日に実施した全国世論調査で、安倍内閣の支持率は5月の
  前回調査から5ポイント増の36%、不支持率は同8ポイント減の40%だった。》
                         (毎日新聞 - 2018年6月24日)
と、報じられました。

〈共同通信社〉(2018年6月24日)の報じるところによれば、9月の自民党総裁選を巡り、
  《同党の派閥に属さない国会議員73人の動向を24日までに探った。
  約4割に当たる31人が安倍晋三首相(党総裁)の連続3選を支持する意向だと判明。
  派閥として首相を推す方針の細田、麻生、二階の3派(計197人)を加えると総計228人
  となり、党所属議員405人の半数を超える勢いだ。》
とのこと。

まだまだ流動的とは言え、
〈安倍晋三さん あなたも なかなか やるわね〉
と、応援ではなく、皮肉を込めて言いたくなります。

もう一つ、参議院予算委員会からのニュースを。
〈財務省が森友学園側との交渉記録を公表する前に、財務省と国土交通省がやり取り
していたとされるメモ〉に関してです。
「調査して文書の存在の有無を公表するのは当然」
との追及に対し、
「出所が不明であり、どういう性格の文書かわからないので答えは差し控える」
との石井国交大臣の発言。
『答えは差し控える』は、もう聞き飽きて、うんざりする回答です。

こうしたニュース、「良かった 良かった」と言えない〈ばーば〉です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする