ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

いいお年を。

2016-12-31 06:27:31 | 日記
本年も最後の日となりました。
来年1月いっぱい、ブログを お休みいたします。
訪問して下さった方々、また嬉しいコメントを下さった方々、
本当にありがとうございました。

2月1日には戻って参ります。
その時は また お付き合い下さいませ。
皆さま、風邪など召されませんように。
良い年を お迎え下さい。
そして、いつもの年の いつもの祈り、
「ニーバーの祈り」に合わせて、お祈りいたします。
     
      主よ、変えられないものを
      受け入れる心の静けさと
      変えられるものを
      変える勇気と
      その両者を見分ける
      英知を与えたまえ
            (ラインホールド・ニーバー)

               2016年12月31日  〈ゴマメのばーば〉
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膨らみ過ぎて 夕空で パチン! と弾けて、

2016-12-30 06:27:54 | 日記
今年も残すところ あと一日。
少し遅れてではありましたが、嬉しいクリスマスカードが送られて来ました。
小さな一本のスミレと一緒に。

送り手は、私の甥の妻、私の姉の面倒をみていてくれる方です。
先だって、久々に姉を訪問した際にも、姉に優しくしてくれる様子をみて
密かに掌を合わせてきたところです。

感謝の気持ちとして、ささやかなプレゼントを送ったのですが、大層喜んで下さり、
小さなスミレの花を添えたクリスマスカードを送ってくれました。
大切に育てているスミレらしいのですが、この時期にはなかなか花をつけないそうです。
今年は、二 三輪が花をつけたとのこと、そのうちの一本を送ってくれたようです。

とても嬉しい贈り物でした。
押し花にして、とって置くつもりです。

大分以前から、芥川賞や直木賞受賞作品を読まなくなりました。
多分、選考が年二回になったあたりからでしょうか。

今年 2016年上期、第155回直木賞の受賞作品は
荻原 浩『海の見える理髪店』でした。
荻原 浩は私の好きな作家でしたので、二か月ほど前でしょうか、
図書館へ予約を入れておいたのです。
かなり 日にちが経っていましたので、予約したことを忘れていたところ、
「入りました」との連絡。

年末・年始の休館に入ってしまいますので、急ぎ借り受けてきて読みました。
いつもの様に、家事をおろそかにして。
短編集なので、すぐに読み終えました。

内容の紹介は致しません。
私の「心模様」を、ちょっと。

この作品、「独り芝居」で演じてみたくなったのです。
とは言っても、おいそれ というわけにはいかず………。
単なる願望じまいです。
でも、まる半日ほど、アタマの中で「ブツブツ」とセリフを転がしていました。

そうだ、「イッセー尾形」にやらせてみたらどうだろう、などと、今度は、演出家気分に。
いやいや、原作の理髪店店主を〈女性〉に置き換えての脚本にしたら…………、
渡辺美佐子では      少し年齢が。
白石加代子では      んーん、少し強すぎ。
大竹しのぶ でどうだ    いいかも。  
などと、空想は膨らむばかり。

2016年 暮れも押し詰まった忙しい日に、
「ばーば」のくだらない空想は際限なく続きます。
そして、
膨らみ過ぎて 夕空で パチン!と弾けて、
夕飯の支度を。

小さなスミレは、押し花にしました。

    ☆ いつも訪問させて頂いているブロガーさんが、
     昨日、アップなさっていた「The Rose - Bette Midler」です。
     いい詞と曲でしたので、私もアップさせていただきました。


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美文調であるだけに、共鳴版は震えませんでした。

2016-12-29 06:36:33 | 日記
安倍首相は、真珠湾を訪れ犠牲者を慰霊しました。
28日朝のニュースに その様子が映し出されていました。
ニュースは「安倍劇場」の感あり。

戦争で死んでいった人たちを慰霊することは大切なことだと思います。
死者の魂を「慰霊」するということは、今を生きている私たちの魂にも
安らぎを与えてくれるものです。
それは、広い意味での「和解」だと思います。

そうした意味では、安倍首相が真珠湾を訪れ慰霊したことは良かった、の思いはあるのです。
でも、ニュースを見ていて何かしら虚しさに近いものも覚えたのです。
  《耳を澄ますと、寄せては返す、波の音が聞こえてきます。
   降り注ぐ陽の、やわらかな光に照らされた、青い、静かな入江。
   私のうしろ、海の上の、白い、アリゾナ・メモリアル》
美文調です。
「慰霊」の文言ですから、投げやりな文言は失礼ですから当然と言えば当然。
  《75年が経ったいまも、海底に横たわるアリゾナには、数知れぬ兵士たち》
と、哀悼の文言が続きます。

そして未来志向の「和解」を裏付けるための事例を掲げました。
真珠湾攻撃中に被弾し、母艦に帰るのをあきらめて引き返し、
墜落死した戦闘機パイロット・飯田房太中佐の「碑」を建ててくれた米軍の人々への感謝を
  《The brave respect the brave「勇者は、勇者を敬う」》
と、詩の言葉で、アメリカ国民の寛容さに敬意を表しました。

そして最後に、
  《私が、ここパールハーバーで、オバマ大統領とともに、
   世界の人々に対して訴えたいもの、
   それは、この、和解の力です》
  《戦争の惨禍は、いまだに世界から消えない。
   憎悪が憎悪を招く連鎖は、なくなろうとしない。
   寛容の心、和解の力を、世界はいま、いまこそ、必要としています》
と。

私が、国語の教師なら「よくできました」と💮を差し上げるかもしれません。
でも、美文調であるだけに、私の心の共鳴版は震えませんでした。

《戦争の惨禍》が現存しているのに、装備品と称して「武器輸出」をしていいものでしょうか。
《不戦の誓い》を貫くというなら、なぜ憲法9条を変えようとするのでしょうか。

そして、そして、
現在の沖縄県民に、あれほどの負担を強いていいものでしょうか。
先の大戦で沖縄は激戦地でした。
一昨日も記しましたが、
「沖縄への視線は冷た過ぎませんか」
兵士だけでなく、おじいも おばあも、少年も、少女も、
戦火にまみれて死んでいったのです。

『それについては また後で』
と言わないでください。
沖縄は まだ占領中みたいに思われます。
                      〈ゴマメのばーば〉
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恥をかく準備は整った。

2016-12-28 06:16:32 | 日記
「バリアアリー」
新聞の投書欄で見つけた言葉です、
えっ 何それ。
と思って調べましたら、「バリアフリー」ではなく、
「バリア」が「アリ」の状態を示す言葉とのことです。
ディサービス等の施設などで、高齢者の日常生活の改善に用いられている所も
あるとか。

そうそう、そうなんですよ。
公共の施設などのバリアフリーは必要ですが、
個人的に言えば何でもかんでも「安全」ばかりがいいってもんじゃありません。
というわけで、6年前、73歳の時に記したエッセーです。
(少し、長くなりますが お付き合いのほどを)

【パリの灯は見えるか】
『長生きすりゃいいってもんじゃない』(日野原 重明・多湖 輝 共著)の中に、
〈家も生き方も「段差」をなくすな〉という章があった。
もろ手を挙げて賛成。
加齢により、身体機能に低下傾向の見られる私にとっては、まことに前向きな助言、
足を一歩前に踏み出せる力ともなる。

心身の機能がおちてくる年齢ともなれば、まずは心身の安全を保つことが第一であろう。
しかし、そのことが目的になってしまうと、むしろ心身の退化を呼び込んでしまう危険性がある。
あれもだめ、これも危険とばかり言っていると、何にも手が出せなくなってしまいかねないし、
生活の質も侘びしく色あせてしまいそうだ。

歳を重ねれば、すべての身体機能が劣化してくるのは自明な事であり、
また、生きるとは、老若を問わず、常に心身の危険と隣り合わせという事であろうから、
若者より平均余命の短い高齢者の私などは、
むしろ何事にも冒険してみた方がいいのではないか、と常々考えている。

こたつのなかでテレビをつけ、好物の〈固焼き醤油味せんべい〉などを、
毎日ボリボリとやっていたら、数週間でメタボ予備軍となってしまいそうなので、
私は、毎晩寝る前に体重計にあがり、
数値を記録(“NHK・ためしてがってん”で勧めていた)している。
そして、数値が上昇傾向になると
〈もう、明日からは間食を止めよう〉
と心に誓う。
だが、次の日には早々と好物の誘惑に負けてしまい、
〈明日から 明日から〉と実行の先送りとなってしまっている情けない日常ではある。

〈家も、生き方も「段差」をなくすな〉という生き方に、もろ手を挙げて 賛成!と
言ったものの、日々の暮らしの中では、ついつい安易な方を選び取ってしまいがちなので、
せいぜい、心の在り様だけは、『段差はそのまま』、多少のハードルと共に
生きたいと願っている。

しかし、若者や壮年の方に交じって何かを習得しようなどという際は、
これまた、恥を忍ぶ、冷や汗をかく、侮りの視線に耐える、等々、面白からぬことも
覚悟しなければならない。

数か月程前、パソコン教室(『誰にでも出来る!初心者歓迎』というキャッチフレーズに
つられて申し込む)に数回通ってみた。
授業中は、耳も目も私なりにフル回転させていたのだが、終始汗のかきどおし。
持って生まれた気の強さで何とか終了させて頂いたが、インストラクターにとっては、
かなりハタ迷惑な生徒であったことだろう。

良く聞いて! 良く見て!
と何回も何度も注意される世話のやける生徒であった。
耳も目も記憶力も、指も用語も、若い人たちについていけなかったのだ。
でも、おかげさまで何とかこうして文章も打て、メールを楽しみ、
ネットで あれこれと情報を得る事も出来、楽しみが一つ増えて、
今、心から喜んでいる。
遅ればせながら、あの時教えて下さったインストラクターの女性の方に、
「ありがとう おかげさまで」と申し上げたい。

パソコン教室に通っていた数日間、私は「聞くは一時の恥 聞かぬは一生の恥」と、
親から教えられた諺を胸に、目薬をさしながらのガンバリだった。
久々の、心弾むガンバリでもあった。
歳を重ねれば、覚える事も少々、いや、かなり覚束なくなっては来るのだが、
日々の暮らしを楽しむ為には「聞く」ことに恥じ入る事など全く無用。
若者の脳細胞と比べる事など論外。
差が有って当然。
鮮度が違うのだ、鮮度が。
何回も、何度でも訊いてみるのが私のスタンスだ。

【適度な危険は人生を豊かにする】
と言ったのは、大西洋横断無着陸飛行のリンドバーグ。
リンドバーグのようにはなれないが、さあ、恥をかく準備は整った。
かなり老朽化した翼だが、飛び立とう。
『パリの灯は見えるか!』
                         〈ゴマメのばーば〉
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外交と言う戦略の舞台で捧げられる花束

2016-12-27 06:22:07 | 日記
安倍首相は26日ハワイへ。
真珠湾で、明日(28日)、オバマ大統領と共に戦没者を慰霊するとのこと。
戦後の総決算と位置づけし、不戦の決意を示し、
未来志向の日米関係をアピールする考えだそうです。

大本営陸海軍部による真珠湾攻撃の第一報
《帝国陸海軍は本八日未明、西太平洋においてアメリカ、イギリス軍と戦闘状態に入れり》
を、当時4歳の私は、直接聞いてはおりません。

でも、その後、ラジオで、学校で、何回も 何べんも聞かせられましたので、発表の文章を
諳んじられるほどでした。
現在でも陸上自衛隊で行進曲として使用されている陸軍分裂行進曲と共に、
体に沁みついてしまっています。

映画監督オリバー・ストーン氏をはじめ、日米などの歴史学者ら50人以上が、
《真珠湾攻撃で亡くなった米国人を慰霊するのであれば、
中国や朝鮮半島、アジア諸国の戦争犠牲者も慰霊する必要が
あるのではないか。》 (毎日新聞2016年12月25日 21時10分)
と、安倍晋三首相のハワイ・真珠湾訪問を前に「公開質問状」を発表したそうです。
私も、そう思います。

そして、安倍政権に申し上げたいのです。
《「沖縄」への視線は冷たすぎませんか》と。
激戦地となり、20万人を超す死者を出し、日本人188,136人中、
沖縄県出身者122,228人(一般人94,000人、軍人・軍属28,228人)までの犠牲を
強いられた沖縄です。
戦後も沖縄住民としては理不尽と言えるほどの基地負担を強いられている「沖縄」です。

そうした「沖縄」への視線は冷たすぎませんか。
沖縄県平和記念資料館に展示されている写真集を、
もう一度、安倍首相の お好きな言葉・『しっかり』で、
『しっかり』見て欲しいのです。
慰霊してほしいのです。

〈政府の沖縄への対応の冷たすぎ〉
それは また、本土に住む私たちにも言えることではないでしょうか。
〈無関心〉や、
「沖縄 大変ね」
という表面的な同情に留まっていてはいけない気がします。
もちろん自省も込めての発言ですが。

そして、思うのです。
外交という戦略の舞台で捧げられる花束を、戦争で死んでいった死者たちは、
喜んでくれるのだろうかと。
                           〈ゴマメのばーば〉
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