HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

新世界より

2011年01月28日 | FoZZtone
新世界と聞いて思い出す事。

それはドヴォルザーク 交響曲第9番 「新世界より」 第2楽章
と 大阪の新世界であった。

私はクラシックをいつも聴いているという家庭で育ったわけではないが
大阪に東京から越して来て、最初に友達になり今も友達であり続ける友の
お母さんが家でいつもクラシックを聞き、その家にいくと
クラシックが流れていたのでそこでクラシックを親しむようになった。
ある日、そのお母さんが子どものためのクラシックコンサート
というのに私とその友達を連れて行ってくださった。小学生のときだ。
今はもうなくなった大阪厚生年金会館でそのコンサートはあった。
そこで、私はクラシックの生演奏を初めて聞いたのだった。

でも、クラシックぞっこんにはならなかった。
その友達も。
やがて、私が京都に引っ越して、離ればなれになっても
お互いが聴き始めた音楽はロック!だったのだ。

もしかしてクラシックにはロックの種があるのかもしれない。

実際、クイーンのフレディはもともとクラシック音楽の教育を受け
ピアノを習っていた。そこからあの「オペラ座の夜」のような
すばらしいアルバムが生まれ、「ボヘミアンラプソディ」のような
ビートルズをも超える名曲が生まれたわけだ。

そんなフレディの歌をあのカップヌードルはなんていうことを!
あれだけはやめてほしい!メロディと歌詞の両方を軽んじている気がする!
映画のシーンの台詞をかえる方がまだまし。

やめてくれ!!!!!

って話がそれたけれど

ロックバンドでクラシックの影響が見えるバンドは
いっぱいある。

あのディープパープルにいて
レインボーの中心人物である
リッチーブラックモアも尊敬するのはバッハなのだから。
ちなみにリッチーはギタリストである。(って知ってるよね?)

プログレッシブロックのバンドたちも
かなりクラシックの影響を受けている。

以前にも書いた
エマーソンレイク&パーマーの「展覧会の絵」も
ムソルグスキーの音楽をロックにアレンジしたわけだから。


そして、私がその友達の家で聴かせてもらった音楽で
最初にはまったのがモーツアルトの「トルコ行進曲」
決してベートーベンの「トルコ行進曲」ではない。
モーツアルトじゃないといやなんだ。

次にはまったのはバッハの「G線上のアリア」
何がG線上なんだよ~っていう不思議なタイトル。

まるでGという弦の上で女の人が踊っているのかというような
当時はイメージを抱いていた。アリアの意味も知らなくて。

次に惹かれたのはエルガーの「威風堂々」
これはイギリスっていう感じが好きだった。

そしてパッフェルベルの「カノン」が
頭がおかしくなる感じがしてそのへんなところが好きだった。

その他にもいろいろあったが
私は実のところ映画も好きで昔は映画ばっかり見ていた。
そんな中「ベニスに死す」というルキノ・ヴィスコンティの映画を
見たとき、そのバックに流れるマーラーの曲にはまった。
この曲はどこかクラクラさせるような媚薬のような旋律をもっていた。
映画もすごく人を魅了し、クラクラさせる映画なんだけれども
その一端をマーラーが担っていた。

おかげでイタリアまで貧乏旅行して、バックパーカーで
あの高級リゾート地のリド島まで行くまでに至ったんだ。

でも、あの映画みたいな静かな雰囲気じゃなかったけれど
リドっていう街にいただけでクラクラ感を共有できる気がした。


そんなクラシック経験の他に印象に残っているのは
小学校の頃の下校時に流れていたのが
ドヴォルザークの「新世界」の中の「家路」だった。
まあ、「家路」っていうタイトルはのちにアメリカ人がつけたタイトルだけど。

あれ聴くと今でも「帰らなくっちゃ」って思うものね。

FoZZtoneのオーダーメイドアルバムの「from the NEW WORLD」も
どこかクラシックのアルバムのような組曲仕様な気がする。

交響曲第8番があるみたいな。

選曲と順番は人によって様々だったけれど
それってクラシックコンサートで
そのオーケストラや指揮者によって同じドヴォルザークをやるにしても
その楽曲の順番がいろいろだったりするのと似ている。

というわけで長々と「新世界」と聞いて思い出すクラシックについて
書いたわけだけれど、もうひとつの「新世界」。

そう大阪浪速区にある新世界。
通天閣のある新世界。
ビリケンさんがいるところ。
串カツ屋さんが立ち並ぶところ。
スマートボールがあるところ。
女の子1人ではちょっと行くのはためらうところ。

私の音楽の師匠は
かつてモーツアルトの「魔笛」でパパゲーノを演じた人でもあった。
いわゆる声楽家であったんだけど、今はなぜかピアノでELLEGARDENの曲とか
歌ったりもする。やっぱりクラシックからロックだ。
が、私はそんなクラシック出身の師匠と行くのは、新世界だったりするのだ。
天王寺駅のお好み焼き店でお好み焼きを食べたあと
天王寺動物園を抜けて、新世界に入り、
通天閣に登り、ビリケンさんの足の裏をなでてから
新世界の串カツ店に入り、串カツを食べて帰るっていうのが
スペシャルコースである。

新世界を歩いていると必ず誰かが声をかけてくる。
そして、何かを説明してくれる。
みんななんともいえないおっちゃん達だけれど
なんか人懐っこい。
なんだか外国みたいだな~って思ってしまうんだ。
不思議な人たちがいて、不思議な空気感を漂わせているんだもの。

ここにどうして「新世界」なんてつけたんだろう?
もしかして、実はドヴォルザークと関係あったりして。
本当は外国だったんじゃないの?って。

最近、本屋さんで「新世界より」っていう本を見つけた。
貴志 祐介氏の作品だ。彼の本はまだ読んだことはない。
このタイミングで並ぶなんて!って思ってしまったが
上中下と3冊もあるので、今はちょっと読めそうにないから
まだ買ってないけれど、なんだか読みたいな。

Music on TVでFoZZtoneのオーダーメイドアルバムの曲紹介を
今週までやっていて、毎回見るたびにひとりでつっこんでしまう。

「もう終わったよ。」って(笑)

この楽曲を紹介し終わるのはオーダーメイドアルバムの受付前にしないとね。
どうして、そんなに売れるのに時間がかかると彼らは思ったのかな?
彼らは自分たちが思うよりみんなに愛されているのに。
今まで気がつかなかったのかな?
でも、今回で実感したんじゃないのかな?
こんなにも愛されて、必要とされているバンドだってこと。

おまけに新しいファンまでこのオーダーメイド企画っていうのは
引っ張って来てしまったんだ。

from the NEW WORLDと出会った新しいファンは

まるでコロンブスの気分に違いない。

「新大陸だ!」って感じで「新しい音楽だ!」って

そしてFoZZtone自身もコロンブスの卵だったのかもしれないね。


「誰でも出来る事でも、最初に実行するのは至難であり、柔軟な発想力が必要」

っていう言葉を彼らは実践し、見事初のオーダーメイドアルバムを大成功させたのだから!











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