HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

FoZZtone at 大阪福島2nd LINE

2011年06月27日 | FoZZtone
家に帰るとMr. サンデーで故児玉清氏の書棚あるいは読書家であった彼の
特集が持たれていた。そこで児玉氏が生前に言っていた言葉

「想像力は生きる力」

なんだか私がずっと職場で言い続けて来た言葉に
やっと「そうなんだよ。正解だよ。」って
先生から言われたような気がして
じ~んと来てしまった。


一方、ジャーナリストである木村氏は
「ジャーナリストは現実に見えるものしか追いかけないから
想像力はない。」ってなことを言っていた。

これってどうなんだろう?

ジャーナリストには想像力を必要としない?

それは間違っていると私は思う。

想像力とは別に空飛ぶヒーローを思い浮かべることだけじゃないだろう?
戦火の中で苦しむ人の心情を想像してみたり、今東北の被災地の人たちの
生活を想像する事も含まれるんじゃないか?
ジャーナリストはそういう想像力を働かせて、ならそこの現場でその事実を
しっかり報道しなきゃと行動を起こすんじゃないの?

だから想像力をファンタジーだけでとらえるなんてナンセンスだ。

人を思いやる気持ちも想像力が豊かな人ならできるし、
人の痛みを想像出来る人は人に対してひどいことはできないだろう。

そういうものが「想像力」だと私は思っているし
児玉氏もそう言いたかったと思う。

そういうことも想像できない木村氏にちょっとがっかりした。


さて、これと今日いやもう日付は変わって昨日
2011年6月26日(日)にあった
「SERIAL ATTACK!!」というserial TV dramaが主催のイベントと
どんな関係があるかというと、別にない。

ただ、「Serial TV drama」っていう名前がなんとなく
想像力の世界と繋がる気がちょっとするし、
タイトルの「SERIAL ATTACK!!」が
なんとなく映画「マーズアタック」を思い出させたんだ。

で、このイベントにFoZZtone and moreってことで
対バンとしてフォズが出たんだけれど、moreって誰?ってことで
おそらく私たちファンも含めてってことだと考えておこうかな。

ゆえに2マンライブだったわけ。

もちろん、フォズが先でトリがシリアルだったわけだけれど、

フォズ目当てに行った私なので
初めて見るシリアルの感想を先に書く。


5人組でギターが2人のバンドなんだけれど
ボーカルさんがどこか若かりし頃のSIAM SHADEの栄喜さんを
ふと思い出させる歌い方をしてらした。マイクさばきというか
表情まで似て見えたりして、なんかタイムスリップしそうだった。

で、彼らの曲の印象はあるハモリの部分が特徴的で
そこが往年のアメリカのバンド・ジェファーソンエアプレイン(スターシップ)
のハモリ方と似ていた。そこがアメリカンの清涼感溢れる感じで気持ちがいい。

だけど、全体的に5人がそれぞれのパートを主張し過ぎというか
もうちょっとボーカルさんを浮き上がらせるようにしてくれたらなぁ~
って感じた。5人が横並び状態というのか、ボーカルの歌に間をあげないと
いうのか、戦っている感じ。それぞれが。
ボーカルさんも素敵な声で決して楽器に負けてはいないんだけれど
ときどき、周りお静かにって思う事もあった。そこはギターひかえてもいいんじゃないかとか。
まあ、それがいいというのであれば、私は合ってないだけだろうけれど
初めて見た感想はそれだ。私はもっとそのボーカルさんの清涼感を前面に出して欲しかっただけ。

でも、楽しかったけれどね。ライブ自体は。

ファンも踊りまくってたし。

タオル回すのだけやめてほしかったけれど。

私はあまりタオル回すのは好きじゃない。
というのも過去に人の回したタオルが目に当たって
コンタクトが割れた経験があるから。
あと、埃がすごく舞うから。

さて、ここからはFoZZtoneについて書く。

セットリストは載せていいのか
わかんないので、とりあえず
やめておく。

ただ、数曲はバラすのをお許しください。

最初にステージでの立ち位置にちょっと新鮮さを感じた。
ああいうのはインストバンド系しか見たことがなかったから。

会場からステージに向かって、左に竹尾氏、そして右に渡會氏。
そのラインからやや奥に下がって、2人の真ん中よりやや渡會氏よりにキャノン氏
そのラインからまた奥の真ん中にドラムのキャプテン。
という立ち位置でした。前までは真ん中に渡會氏で右がキャノン氏で
竹尾氏と3人が横並びだったのにね。

いわゆる遠近法的ステージ構成というのか。

全部で10曲やってくれたんだけれど
一曲、一曲が素晴らしかった。
こんなにもひとつひとつが丁寧に作られている曲を
丁寧に演奏あるいは歌われるのを聴くのは
出だしから終わりまでまったくの手抜きなしに
読者を満足させる小説のようだった。


多くはオーダーメイドアルバムからだったけれども
私の彼らとの出会いの曲「黒点」もやってくれた。
そして、絶対にやってくれるとは思っていたけれど
これを早く生で聴きたいと思っていた「口笛男」
が始まった時は、全身が耳になり目になった。

これをどれだけの魂を込めて歌うの?ってぐらいに
歌い上げる渡會氏。そしてその彼がギターを
感情を込めて汗を飛び散らせながら弾く姿は
会場のあらゆる感情を巻き込んで行くような
勢いがあった。

I love you

I love you

というフレーズ。

私は今のところこれほど深い
I love youを歌うロッカーを知らない。

誰もが使い古したフレーズなのに
渡會氏が「口笛男」で感情を込めて歌うこの
I love youはなんとも物悲しくて、でもどこか
「助けて」と叫んでいるように聞こえてせつなくて、
私の心に深い波紋を描き、
感情がちゃぽんちゃぽんと揺り動かされる。

彼の言葉を選ぶ力というのか
感動してしまう。

これはいつもthe HIATUSの細美氏が
メロディには最初からちゃんと決まった言葉があって
それを見つけ出して埋めて行く作業が歌詞を書く作業って
言っているのを「ほんとうだ。」と細美氏以外で
感じる瞬間だ。


私は昔から奥行きのある歌が好きだ。
想像力を果てしなく巡らせることのできる曲が好きだ。

そんな曲をいつもフォズはやってくれる。

「白鯨」はおそらく、7月に出るアルバムバージョンを
やってくれたんだろうね。すごく長かったもの。
今まで聴いたことがなかったインストもたくさんあって
本当にプログレだった。

竹尾氏はダブルネックギターを弾いていた。
彼がそのギターを持つ姿を見るのは
ブリッツに行けてない私は初めてだったけれど
だいぶそのギターと親しくなっていたように感じた。

この4人だけで、プログレをやるところがすごいと
思った。どこかでキーボードを入れたくなっちゃうところを
ダブルネックギターと渡會氏のギターとドラムとベースだけで
壮大な「白鯨」というスペクタクルを表現するなんて
凄過ぎると思った。

ある意味、彼らのこの演奏は
「SERIAL ATTACK!」というタイトルにぴったりだと思った。

私はシリアルTVドラマというチャンネルを通して
今日はいろんな映画や番組を見せていただいたような
そんな満足感が残った。

それと、曲から曲へ移る時にちょっとしたインストと
歌が入るんだけれど、それがまたいいんだよね。

「これは何?」みたいな(笑)

今回、私の大好きな2nd LINEでFoZZtoneのステージを
初めて見れたことが本当にうれしい。

ここにbye-bye circusがいっしょにいてくれたら
ほんと最高だよね。

今富さんにお願いしたい対バン企画は

FoZZtone
bye-bye circus
winnie
99radio service

の4バンドの共演。

これ最高だと思う。
って私的にだけれどね。

どうかいつか企画してください。
お願いします。

それにしても今日の竹尾氏と渡會氏の2人並びは
改めて2人はヴィジュアル的にも男前の2人だなぁ~って
思った。でも、チャラけた男前やあま~い男前と
違って、恐い男前や辛い男前って感じだから
いいんだと思う。やっている音楽が軽くならないものね。
男前がやってもね。男性ファンも増えて来ているし。
男が惚れる感じがいいよね。
大阪出身の竹尾氏が弾く挑発的ギターはほんと
目が釘付けになるほど指の動きが凄い。

彼の目も凄いけれどね。
「こっち見ろや~!」みたいな感じで会場見てくるもの。

とにかく、端から端まで充実していた
すっごいライブだった。


フォズがどんどんグレードアップしていくのを
感じて、ほんとただただ「すっごい」と
言うしか無いファンの私だけれど
出会えてよかったって改めて思った。







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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (今富)
2011-06-29 09:27:18
その4バンドですか・・・(笑)
返信する
その4バンドです! (FB17)
2011-06-29 15:54:33
この組み合わせを考える人はおそらく他には
いないと思うのですが?ちなみにwinnieも
99も関西ではまだまだ弱いとかなんとか
ご本人たちが言ってますが、
2nd LINEで大ブレイクさせて下さい!

あと、こういう企画は無理でしょうか?

「Book Rock」(勝手にタイトル作ってます・笑)

本とアーティストを結びつける企画。

「Book1:村上春樹」
出演アーティスト:渡會将士(FoZZtone) VS誰か

村上春樹の本のどれかを選んで語り
それをイメージした曲をそれぞれ
オリジナルから選曲あるいはカバー曲もやるという企画。

「Book2:レイ・ブラッドベリ」
出演アーティスト:細美武士 (the HIATUS) VS誰か

あ~こういうのやったらきっと全国から
ファンが集まると思うんだけれどなぁ~。
返信する
Unknown (今富)
2011-06-29 16:14:12
返信ありがとうございます。

すごいイベントですね?

僕がまず村上春樹の本読んでからでも良いですか?(笑)
返信する
Unknown (FB17)
2011-06-29 23:37:47
是非読んで下さい。村上春樹の本。
どの小説にも今富さんのように背が高くて
かっこいい人が必ず登場しますので。
そして、ロックも。

たとえば「海辺のカフカ」だと
レディオヘッドとか。

あとこのイベントは
別にエヴァンゲリオンでも
ワンピースでも
ゴルゴ13でも
ジョジョの不思議な冒険でも
東野圭吾でも
伊坂幸太郎でも
よしもとばななでも

紙が束ねられているものなら
なんでもいいイベントってことで(笑)

だいたいBookって言う言葉自体
日本では「本」が一般的ですが
イギリスでは予約というか
いわゆる「ブッキング」の
ブックですからね。

「ロックをブッキングする」
と本を兼ねてのタイトルです(笑)

って素人の勝手なつぶやきなので
お許し下さい☆
返信する

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