HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

片岡大志 唄会 at 雲洲堂 Osaka

2011年04月22日 | 真田暎人/UESA
2011年4月17日(日)

春っていうのはこういう日をいうんだろうなっていう
Spring is this day!に待ちに待った片岡大志『唄会』が
大阪北浜の雲洲堂でありました。

穏やかな快晴の日に
私の地元では桜満開。

サクラというのはある京都の料亭の方が
言ってらっしゃったのですが

サは神様
クラは座するという
意味があり、
すなわち
神様がお座りになる場所という
名前の由来があるそうです。

震災後、いろいろな場所で桜が満開に
なっていってます。
神様はどのように今を見つめていらっしゃるのか
そんなことをふと考えてしまいました。

桜の花びらが散ると道がまるでレッドカーペットのような
桜色カーペットになります。そこをゆっくりと
神様は歩かれているのかもしれません。
そこを歩くひとたちの肩にそっと手をあてて
「いっしょにまた来年もこの道を歩こう」って
言ってくれているのかもしれませんね。

去年は1月で冬って感じでしたが
今年は4月でまさに春。

次は夏にしてほしいなと
雲洲堂の四季を見たくなりました。

古い酒蔵を改造した場所だけあって
ノスタルジックな雰囲気をかもしだしている
場所です。

そこで、「唄会」は催されました。
ゲストはUESAです。
真田暎人氏と植田健一氏のユニットです。

まずはセットリストから

(第一部)
sitting alone
十九の春(カバー)


真夜中のコール
swallow and blue

where is love(UESA)
好きなひと(UESA)
恋の予感(安全地帯カバー)

spade


(第二部)
らんたな
Don't worry
なごり雪(イルカカバー)

our song(UESA)
パパリーナ(UESA)
フリスビー(UESA)
誰かが君に恋してる(UESA)

今夜はブルーが多すぎる

夢想花(円広志カバー)
B-Love

スマイル


二部形式なので
間で休憩時間が入ります。

7時過ぎから始まって
終わったのは10時半ぐらいだったかな?

かなりのロングライブです。

ファンにしてみたら
とてもうれしい充実感ですが
家が遠いものにとっては
やや「ハラハラ」ものでもあります。

前回が私は初めて見る「唄会」で
今回が2回目なのですが

前回に比べて、大志さんが1人で歌うのが
少なくて、UESAとの絡みが増えた気がしました。

MCも毎回どこまで続くの?的な感じで
展開していきますが、今回はヒデトさんの
元かのとこの日のライブ前に電車で会ってしまった話とか(「恋」の前あたり)
健一さんの初恋のひとの名前とか高三で初めておつきあいした
話とかそんな過去の恋愛話が「すきなひと」の前後に展開されたような
記憶があります(すぐに忘れる私の脳内メモリー!)
大志さんが「すきなひと」がすごくいい曲で好きだというような
話からそうなったような。

ヒデトさんがワンピースを着ている人が好きみたいで
そのワンピースネタで盛り上がってましたね。

そういえばヒデトさんの歌詞にはワンピースって
よく出て来ますよね。

白いワンピースが好きって言ってたから
これからの夏のUESAのライブで白いワンピースを
着てくる人が多かったりして(笑)

ヒデトさんとはまったく関係ないけれど
私の10代~20代のお気に入りに白いレースのワンピースがありました。
それは母が若い頃着ていたオーダーメイドのワンピースを
もらって着ていただけですが、それを着ているとすごく
もてた(笑)時期もありました。

白いワンピースっていうのは何かあるのかもしれませんね。

さて、MCはいろいろありすぎて
覚えきれてないというか
ある意味私の休憩時間というか
トークを楽しみに来ている人もいれば
音楽を聞くのを楽しみに来ている人もいて
それは人それぞれなので好きなように
ライブっていうのは楽しめたらいいんじゃないかと
私は思っています。

さて、音楽について

一発目にSitting aloneが来たので
ニコ動的なら「キター!」ってコメントが入る感じです。

この曲は大志さんの曲の中でもきっと5本の指に入る
好きな曲です。

これに対してのアンサーソングがJet Lily Starの「parade」です。

どんな曲がご存知ない人がいたら
YOU TUBEにこのJet Lily Starの「parade」があるので
よければ聞いてみてください。

信号が変わって人が歩き出す風景
交差点の風景
これが大都会と田舎では
ぜんぜん意味あいが変わることを
この歌を聞く度に思います。

これは駅の構内でもそうかもしれないけれど
たくさん人がいる場所では
どこか人が物体のように見えることがあります。
でも、考えれば、そのひとりひとりに
深い人生があって、深い悲しみがあって
大切な人がいて、そう、みんな命をもった
尊い人たちで一生懸命に今日を生きているんだと
思うと、一瞬にして心にせつない思いが
溢れてくるのです。

そういう思いをこの曲を聞く度に
思い出すわけです。

「19の春」は
戦前から奄美大島などで歌われ続けている
曲だそうです。

メロディラインは沖縄の歌っぽいですね。
沖縄の歌というのはどこか物悲しくて
深く滲みてくる曲が多いです。

沖縄出身のアーティストでは
モンゴル800がやっぱり好きですが
出身ではないけれど、沖縄の旋律を
世界的に知らしめたthe Boomの
「島唄」は素晴らしい曲ですね。
大好きです。

沖縄の民謡は実はアイルランドの民謡と
共通する部分がたくさんあるのですよね。
そういうのを研究されている方もあります。
興味のある方はまた調べてみてください。

「恋」はきっと初めて聴いたと思いますが
素敵な曲ですね。

人には簡単に「恋」しなくても
何故か音楽にはすぐ「恋」できるという
変な体質の私でありますが。


「where is love」を震災後初めて聴いたら
なんだか以前とはまた違う感じに聞こえました。

きっとこれから先もずっと深い思いとともに
この曲は私の中にいつもあるんだろうなぁ~って
感じました。

「好きなひと」
この曲をもし、自分の生涯のパートナーに
歌ってもらったらすごく幸せだろうなぁ~って
聴きながら思っていました。

ずっと好きなひと~って

私はなんて幸せなんだろうって

いつか歌ってもらおうかなぁ~。

その前にまず「音源」を出してほしいです。


「恋の予感」はあの玉置浩二氏がいた安全地帯という
バンドの曲です。

知っている世代と知らない世代が会場に入り交じって
なんか不思議でした。なぜか家には昔となりのおじさんが
くれた安全地帯のレコードがあります。

って話がそれましたね。

唄会でいつも思うのは
大志さんと暎人さんのハーモニーがすごくきれいだということ。
こんなに声質もぴったりときれいに重なるって素敵だなぁ~って。

あのハーモニーは暎人さんが大志さんの歌を聴いて
おそらく自分の感覚で(もちろんハーモニーのルールっていうのも
あるのですが)ハモっているわけで
それがほんとに狂わなくてうっとりしてしまいます。

「スペード」は大志さんの新曲のひとつで
初めて生で聴く事ができました。

すごく難しい曲って聴いてたのですが
それをいっしょにやるUESAってやっぱり
凄いなと思いました。

この曲はどこかヴィム・ヴェンダースのロードムービーのような
大志さんがお好きなブローティガンの小説のような空気感の
漂う曲です。

聴きながら、頭の中で映写機が回ります。

このような大志さんの曲をいっしょに弾く時に
植田さんはそのギターのメロディラインを自分で
考えるのでしょうか?大志さんのギターと
美しく重なり合う演奏がほんとうに
胸の奥の奥まで響いてきます。


この「唄会」が私にいつも何をお土産にくれるのかというと
植田さんのふだんとちょっと違うアコースティックギタリストの演奏姿。
もちろん、UESAの時もそのギタリストとしての存在感は強く
あるのですが、見えない彼の努力とかこういう自分たちの曲でない
ものを演奏するときにこそ、本物かどうかっていう真価が問われると思うのです。
「唄会」で黙々とギターに全身全霊で向かう彼の演奏姿を見たら
彼は本物だってはっきりわかるのです。

正直、私はときどき誤解してしまうことがありました。
特にUESAの初期の頃。でも、今回の「唄会」」で
心の音が住む場所にもう揺るがないどっしりとした
アーチを建ててくれました。それは暎人さんと植田さんの
2人によるアーチです。


暎人さんがご自身のブログで「自分はまだまだ彼の良さを引き出してない」
というようなことを書かれていましたが、ポップソングではなかなか
ギターソロに長い時間取ることができないから、唄会のようには
いかないかもしれません。でも、歌とギターの音色のかけあいとか
をもっと入れたらりしたらおもしろいのかなと思いました。
ただし植田さんもこのときは声を出さずに
ギターのメロディだけで掛け合うようにしたら、ギターを
通しての本当の彼の声が聞こえてくると思うのです。ってあくまで
素人の考えなので受け流して下さいね。

そして、植田さんは本当に暎人さんの才能や歌を大事に
そしてすばらしいと思っている事が今回しっかりと
わかりました。植田さんは暎人さんにわざわざ引き出してもらわなくても
ご自分からその色をこれからどんどん出されると思いますよ。

あれだけの指の動きをずっとくりかえして
弾くなんて並のギタリストではできませんもの。

エレキの早弾きより難しいアコギの早弾きが
出来るひとなんですから。

それにあのマンドリン奏法(って勝手につけましたが)
あれはクイーンのブライアン・メイの津軽三味線奏法に
匹敵しますよ。

フレディもきっと天国から

「KEN! Good job!」なんて言ってくれてるんじゃないかな?

リアルフレディを見たことがある私が言うんだから
間違いない(笑)


「フリスビー」の時のソロのギターは本当に
息が止まる感じなくらい、指の動きが速いのに
音を飛ばすことなく強弱もつけて
なんて素敵なんだろうっていう音を出してくれました。
圧巻でした。終わりの方はマンドリンっぽいところもいっぱいで。

この「フリスビー」は植田さんのいいところもいっぱい見れて
暎人さんの笑顔いっぱいのそれでいて力強い歌も聴けて
会場も多いに盛り上がる曲なんじゃないかと改めて思いました。
まさに植田さんの才能も引き出しつつ、みんなと楽しめる曲ですね。

第二部の初めにも大志さんの新曲が披露されました。
「らんたな」という曲です。最初どんな花か知らなくて
ネットで調べました。とてもいろんな色のある花でしたが
この曲はとてもほんわかしてくる曲です。

日だまりを思い、その場所にいる自分を思いました。

日々に追われているとそういう時間や光を忘れてしまいます。
だから、余計に愛おしい感じがしました。

UESAの曲でこれも私が好きな曲「Our song」を
やってくれました。これのギターのメロディも音色もすごく好きです。
この音色はまさに歌。暎人さんの歌声と溶け合ってました。
こういう歌を作れる暎人さんにも本当に毎回心から拍手するしか
ないです。どういうところからこういう曲が溢れてくるんだろう?
って、それが天才ゆえんなのでしょうね。
ここにもマンドリン奏法が美しくキラキラしていました。

大志さんの声もいつもつやがあって
UESAの歌にさらにインパクトをつけて下さいます。

油絵に白い絵の具で一塗りするだけで
ぐっと絵が奥行きを増すように
大志さんの声がよりUESAの歌に奥行きを
つけます。

「夢想花」を今回カバーしたのは関西だからですって。

とんでとんでとんで~
回って回って回る~

っていう円広志さんの歌。

「誰かが君に恋してる」では植田さんは立ち上がって、
会場にまで下りて行って、ファンのひとと握手したり
してました。

しばらく立ってのノリノリの演奏を披露してくれました。

それから私の好きな
「今夜はブルーが多すぎる」を
聴けました。この曲は大志さんの曲で最初に
聴いた曲なのである意味一番好きな曲なのかもしれません。
思い出深い一曲というか。

ラストは「スマイル」で終わりました。


かなり時間が押していて、ちょっとしたメニュー変更も
あったようですが、存分に楽しめた時間でした。

「唄会」はある意味広い水槽で
そこを植田健一というギタリストと
真田暎人というボーカリストが
自由自在に好き勝手に泳げる場所だと
感じました。

だからこそ、ふだんと違う2人が見れるのです。
そして、そこがとても好きです。

もちろんUESAの時も
これから始まるbye bye circusも
好きに決まっているのですが

安心して大志さんの懐に
包まれている2人がとっても好きです。

きっとその前にあった
奈良での唄会では薮内さんがそうだったのでしょう。
そんな薮内さんも見てみたいです。
ふだんも好きですが、また違う面から好きになると
思います。


私は仕事場ではあ~だこうだといつもしゃべっているのに
仕事を離れるとあまり上手にお話することができません。

本当はもっともっと3人に言いたいことはあったのですが
言えなくて。

だから、こうしてブログに書くしか無いわけで

まあ、そんなやつです。

ちなみに職場ではきっと私は違う人間。
もちろん家での私も想像を絶する人間。

どれで出会うかできっと印象も変わるんだろうけれど
音楽が好きっていうのだけはいつもどこでも
大きな声で

「私は音楽が大好きだ~!」って

言ってます。

また次の「唄会」が楽しみです。






















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2 コメント

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ステキなレポをありがとうございます (ちの)
2011-04-23 16:34:18
タイトルに書きたいことが収まっちゃいました。

たくさん彼らを見ている方から見た彼ら(UESA)の話、じっくり読ませていただきました。
私はまだ何も解らず語れずだけれど、これからを見て行きたいと強く感じました。

大志さんの曲や歌は、少し前のUstreamで初めて見させてもらっただけですが、楽曲もいいし、歌声がすごくいいなと思って聞いていました。

そんな新しい出会いがあって、昔からの知っている方の言葉を読むことができて、幸せです。

なんか上手く表現できないですが……タイトルが一番今の気持ちを表現しているかな。ありがとうございます。
返信する
Unknown (FB17)
2011-04-28 00:38:36
ちのさん☆

コメントありがとうございます。

なかなかうまく簡潔にまとめられなくて
長々と感想を書き連ねてしまいました。

また東京での唄会とは
雰囲気は違うのでしょうね。

私は東京でも見たいのですが
なかなかそういう訳にはいかず。

また、関東の方でちのさんが
行かれたときはレポを
お願いします☆
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