HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

天井裏のフェト 2009.10.4 SUN at 2nd LINE

2009年10月08日 | JET LILY STAR
台風も私の住んでいる地方より過ぎ去った。
まだまだ警戒しないといけない地域の方がいらっしゃると思うので
くれぐれも気をつけてください。

さて、台風が去ったあとはすがすがしい空気が流れて
少し元気が出てきた。

さて、「天井裏のフェト」への思いつれづれなるままに。

これはJet Lily Starの主催イベントのタイトル。
これは村上春樹氏の「ノルウエーの森」の

”多くの祭り(フェト)のために”

より来たと遠い昔教えてもらった。


その名の通り祭りだった。

祭りといっても私のイメージは
スペインやイタリアの祭りをイメージしてしまう。

ノー天気な祭りではなく、
いろんな悩みを抱えた人が集まって
自分の情熱で自分を救おうとする祭り

スペインは行ったことがない国だけれど
スペイン人の友達は何人かいて
彼らはいつもどこか悲しみを秘めていた。


さて、イベントのトップは
the UNIQUE STAR

女性のギタリストさんが目に留まった。
かっこいいよね。昔のASHみたいで。

曲調はバンプ風だったかな。

ボーカルさんの歌い方も藤原くんを思い出したし、
たまに「たま」という昔いたバンド?の声を
思い出した。のどかな声だ。

「東京」っていう曲が印象に残っている。

たぶん私は「東京」っていう文字が入る曲に弱い。
くるりの「東京」や桑田氏の「東京」もそうだし。
Jet Kellyの「東京DROP」あるいは東京事変にも弱いもの。
それは私が東京に甘酸っぱい思い出をいまだに抱えているからだろうね。


次に登場したthe Storefront

このバンドのギターさんどっかで見たなぁ~って
思ったら、Hippogriffの元ギターさんだった。

そこで昔はthe Storefrontにいて、また復活したって
いう話を聴いて、よく考えたらずっと前の日記で
私はそれに触れていた。

2007年12月27日の日記参照


この日記には多少いくつかのバンドのファンの方には申し訳ないコメントを
書いてあるので、あらかじめご了承ください。

でも、そのときと今では印象が変わっているバンドもあるので。
許してください。


で、そのときのヒポのギタリストさんにかなり引きつけられていた自分がいて
いまさら「そうだったんだ」と思ったわけ。
その後すぐに脱退されたようで、その後のヒポでは彼を見ていない。
ゆえに忘れてたんだろう。

で、今回の彼らのライブを見てたら
やっぱりそのカッティングギターがすごく印象的で
アークティックモンキーズをやっぱりまた思い出した。

そのライブ後に同一人物だとわかったから
やっぱりそれが竹内さんの特徴なんだね。

2nd LINEのオムニバスアルバムの『Hello!!』の中でも
好きなバンドのひとつだったのを今頃思い出した。


ただ、時は流れて・・・


そんな2バンドが終わって

いよいよJet Lily Starの登場。

最近はほとんどが東京近辺のライブなので
大阪でのライブがすごく貴重に思える。

って結局はいつも貴重なんだけれど。


実のところこのライブに行くのには
かなりのウルトラCを使って行くのに
成功したと言っても過言じゃない。

へたすると永遠にライブ行けなくなる
可能性だってあったから。

でも、うまくいったので
本当によかった。

さて、それはこちらのことで

初っぱなに

「願い」が来て、

これを聴きたかった私はすごくテンションがあがった。

でも、かなりロックテイストになっていて
それもかっこよかった。


「タイムマシン」もひさしぶりに聴けたし。
これも、なんだかぐ~っとパワーアップしてて
新型タイムマシンになっていた。


Jet Kelly時代の曲もやってくれて
でも、それがJet Lily Starテイストに変わっていて
それでいいんだよなぁ~って思いつつ
自分が年を重ねたのを感じた。


全身の血が湧いたのは
やっぱり「雷」が聴けたこと。


ほんとうに
どれだけこの曲が好きか。


好きすぎて、ふらふらになりそうなぐらい。

もう私は言い残すことはありません

って嘘です(笑)

まだまだ要求はいっぱいあります。
ありすぎるぐらい。


あっセットリストはまた
彼らのHPで書かれると思いますが、

ここで書いているのは順番通りではありませんので。


「17才」は聴くたびにどんどん好きさが増して
それがCDとして今手元にあるのがとっても幸せです。


新曲の「孤独の星」はすごくストレートに心に
届くJet Lily Starらしい曲だと思った。

イメージ的にはモノクロの世界があって
そこに赤いリンゴがころがっていく感じ。
そして、そのリンゴに光があたって
キラキラする。

あ~どんどん妄想してしまうので
このへんでやめます。

どうも言葉がうまく見つからない。

たとえば
ELLEGARDENの「スターフィッシュ」のような
バンプオブチキンの「天体観測」のような

そんなJet Lily Starの曲になりそうな名曲です。

あっと言う間に終わってしまったライブでしたが、
他にもいっぱい曲をやってくれて

全体的に

ロック一筋で通したライブでした。

とにかくずっと走り抜ける感じで。

疾走というのが合うような
そんなライブでした。


真田さんがめずらしくハスキーボイスで
それがまたそんなライブにぴったりで

これを彼らはやりたかったんだというのが
すごく伝わってくるライブでした。


突然ですが、練りゴムって知ってますか?

デッサンをするときに使う消しゴム。

ねんどみたいにいろんな形にできる
ぐにゃぐにゃできる消しゴムです。

この消しゴムって最初は
ふつうの消しゴムみたいに
型にはまった四角の形で
袋なんかに入ってて、
それを取り出して、
描き手が好きな形にこねて
グニャグニャにして
丸くしたり、三角にしたり
とにかく自由な形にしていくんです。
自分が描く絵が思い描くようなものに
なるように。


今回のJet Lily Starのライブを見ていて
彼らが今の4人になって(まだヤブさんが
サポートだった頃かもしれない)最初のころ
まさにビニール袋から出したての
練り消しのようだったステージ。

ところが見るたびに、その練り消しは
どんどん形を変えて、ジョジョに柔らかくなって

その中でも、今回のフェトではこれほど
グニャグニャに変化できるかっていうほどに
みんながすっごく柔らかく動き回って
重なりあって、笑い合って、挑発しあって

なんだよ。泣けてくるよ。

こんないい練り具合。

いい音がその柔らかい練り具合で

鉛筆の色が薄まったり濃くなったり
光をつけたり、練り消しゴムで
変化していくように

深まったり、キラキラしたり
光と陰がすごくいい感じで
ステージに浮かび上がったきた。


実際の音の調子とか
声の調子とかは
完璧ではなかったかもしれない。

でも、ステージングにおいての4人は
完璧だったよ。

ガウディの塔を作ってしまうぐらいの
グネグネした感情が吐き出されて
4人が何度も向き合って
クロスし合って、飛び合って
牽制し合って、たまに泣きそうな表情もあって


いつもはそんなに表情に出ないソウさんが
なんかちょっと感情が高まっているのが
見えて、こっちも泣きそうになった。

祈るように歌う真田さんの
いろんなものを超えていこうという意思が
そこを点として会場にパノラマのように
広がった。


長尾さんのドラムが彼自身の感情を
大きなうねりとともに吐き出していた。


こんなにも男前なギタリストだったんだと

まるで一皮むけたようなぐらいに
キラキラとしてたヤブさん。

ほんとまぶしいぐらいだった。
すっごくいい音色を緑のギターから
描き出してくれた。私はおもいっきり
その色に染まった。自分から染まった。


悩みとかいっぱい抱えて飛び込んだ場所には
自由自在な音がパチパチと火花を散らしながら
悩みを弾けさせてくれた。



私はいつも孤独だ。

いっぱい周りに人がいても孤独だ。


人と繋がるのもへたくそだ。


でも、ステージからのその音は
いつもやさしく手を差し伸べてくれる。

たったひとりで行ったとしても
私を音のブランケットで抱きしめてくれる。

だからその音の中で静かに泣く事ができるんだ。
声を出さずに埋もれながら。


愛してるって言う言葉は
きっと
寂しいんだっていう言葉への
やさしいお返しなんだよね。


多くのファンの人が
みんな幸せになれた夜


私はそんなにこれからもライブに
いけない。だからこそ1つ1つの瞬間を
大切に大切に心に残していきたい。













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