HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

現実なんて・・・

2006年10月21日 | ELLEGARDEN
ときどき「こんな生き方していて先はどういう風になるんだろう?」って思うことがある。

私はこんなにも音楽が好きで、でも自分は音楽をやってなくて、ただ見る側だけで・・・でも、私が好きな音楽をやっている人の夢が叶うなら、なんでもいいからお手伝いしたいと思っていて・・・勝手なことを思いついて、それをときどき実行に移してみたりして・・・

ふつうの生活していて私ぐらいの年令の人である程度責任のある立場の人で、こんな感じの人っているのかな~って。こんな感じに進んで行ったら、この先どうなるんだろう。ここらへんで止めておくべきなのかなって思ったりする。

でも、なんだか心が晴れた。エルレガーデンの細美くんの言葉で・・・

「文明社会作り始めてまだ何百年で、まだまだ始まったばかりで。」
「現実なんてこんなもんだよっていう根拠もないじゃないですか。」

そう、そうなんだよね。もしかしたら、自分が最初にそんな生き方する人かもしれないじゃない。
こんな風とかあんな風とか、誰かをモデルにしていたら、なんか自分が間違っているような気になったりするけど、自分が始めで、そして、初めての展開がこれからも繰り広げられていくって思った方が自由にいられるよね。

うん。いいんだ。これで。

そんな光を細美くんからもらった。


今月号のロッキンオンJAPANの巻頭のロングインタビュー。やっぱり彼はすごい人だと思ったし、このバンドは日本のロック界の最高のダイヤモンドの原石になり得るって確信した。ダイヤモンドっていうのはベタな表現かもしれないけど、ダイヤモンドっていうのは最初はぜんぜんぱっとしない石なんだよね。ただ、傷がつきにくいという特性をもっている。そして、それを磨きに磨いていくとすごい光を放ち始めるんだ。そして、それを細かくカッティングしていくとその角度によってますます光は強くなっていく。そして、滑らかにもなっていく。たくさん角度があるものほど美しい・・・

エルレガーデンというバンドはまだそんなにカッティングされていない。でも、これからどんどんそのエッジが増えて、びっくりするぐらいの光を放っていくバンドだと思う。それは細美くんの中にある魂のエッジがそれこそ増え続けているからだ。失望と希望のくりかえしがエッジを、そして光と影を切り刻んで行く。

「失望したことがない人は希望の意味を知らない」

細美くんは言っている。彼は希望を綴っているだけなんだって・・・

人間はこのくりかえしがあって、深さを増していくのかな~って

「現実はこんなもんだ」って言う人に対して「なんでそこで諦めんだよ。こんなの納得いかないじゃん。」って細美くんは言うんだって。


ほんとそうだよね。納得したらだめだよね。


って心の中で聞いてもいない細美くんに向って言ってしまった。なんだかわからなくて、自分の中でずっともやもやしてたものの答えが見えたような気がした。


「直感とか、そういう空気の振動とかから感じるものを信じること」

細美くんのいう、まさに「それ」


私が大事にして、子どもの頃から絶対に譲れなかったもの。嘘つけなかったもの。



ほんとのほんとの最初に聞いたエルレガーデンとの出会いの1曲に感じた直感。それが今こうして、私の生活やら人生やらをささえてくれている。大袈裟な言葉やら、綺麗すぎる言葉ではなく、いつも等身大の「そのままの」言葉が、こんなにも力を持っているということを感じさせてくれたバンド、ELLEGARDEN。


エルレガーデンが心の湖に投げ込んだ1曲は弧を描きながら、その波紋をどんどん広げて、泣く事を思い出させてくれて、明日に希望をもたせてくれた。投げ込まれた私は今それを実感している。


来月に出るアルバム。それができあがるまでの苦闘・・・インタビューから想像したら、壮絶だったんだな~って。どこかで聞いたフレーズとか影響を受けた曲・・・そういうものをシャットアウトして、無から生まれるものを待ち続けた曲・・・いったいどんなものなんだろう?


とにかく、楽しみで楽しみでしかたがない。もうELLEGARDENのいない世界は考えられない。

コメント (2)
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