HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

Count THREE

2006年10月14日 | インディーズ
「目の前に転がる猶予を数えて・・・」ここの歌詞が好きだ。そしてそれは自分自身にも重なる。自分の中で渾沌としていたことが、言葉にしてもらって初めてわかった・・・そんな気がする。

これは京都をベースに活動されているVelvet MellowのリリースされたばかりのCD『Count THREE』の表題曲の「Count THREE」の中の一節だ。このバンドは紅一点のボーカルのアヤさんを含む4人編成だ。きっと一度彼らのライブをご覧になった方はその圧倒的なグラマラス感が忘れることができなくなるだろうな・・・と。

イエローモンキーという日本のグラマラスバンドの代表がいなくなって久しく、その後継者的存在もまだ表れていない。イエローモンキーのメンバーの吉井さんが活動する事で、そんな遺伝子を求めている人たちを救っている今、そんなイエローモンキーのDNAをもっている数少ないバンドの1つがこのVelvet Mellowのような気がする。もちろん、彼らは現在進化系で、まだ細胞分裂中だ。それがどういう形に最終的になっていくのかわからないけど、ボーカルが女性というのがまた、新たな音楽を生み出す要素となっている気がする。

「Count THREE」に溢れる音符は懐かしい旋律を踊っていくけれど、それがすごく私には心地よく響く。ノスタルジックな世界がそこにあって、透明感のあるそれこそパールのような声がその音符と戯れるそんな感じだ。ギターのテクニックもかなりのものだけれど、ベースが太く、独立したラインを描き続けていて、それが気持ちいい。ドラムもそんなベースといい感じで絡んで来る。

「プライマリーカラーズ」絵の具の色が重ねあっていくのが目の前に浮かんで来るそんな歌詞。これを映像にしたら、どんな風になるだろう?なんてすっかりとりつかれてしまうような歌。そして、サビの部分になると、なんか歯をくいしばりながら、涙を落とさぬように高いビルから今いる世界を見下ろしている君・・・あるいは自分を想像してしまう。

「負けるな」って・・・



「夕暮れと残骸」は語りかけるように静かに入って来る言葉が痛くて、でもその痛みが自分の痛みと共鳴するのがわかって、なんか泣きそうになる。笑顔の奥に隠された痛みの数・・・でも、サビのところでそれがメロディによって癒される・・・そんな感じだ。その歌詞に含まれた書き手の思いの深さを知ることはできないけれど、聴き手それぞれがそこに自分を投影させることができる歌なのかもしれない。


全体を通して、やはりギターの音色が温かい。繊細で一音一音をすごく丁寧に弾いていて、ギターをどれだけ大事にしているかというのがわかる。インストの部分だけでも聞き惚れてしまう。ああいう音を出すギタリストが好きだ。

ベースもちゃんと自分を表現して独立した旋律を弾き、存在感を充分にアピールしていて、安心して聴ける。メロディアスなベースって言ったら変かもしれないけど、ベースも歌っているって感じかな。もっともっといいベーシストさんになってくれるだろうな~って期待してしまう。

ようやくしっかりと定まったこのバンドのドラム。彼とはこの前初対面というか初ステージを見たんだけど、彼は叩きながら歌っている。そう歌っているんだ。歌っているドラマーといえば、そう私のこよなく愛すELLEGARDENのドラマーの高橋さん。彼はいつも叩きながら歌っている。それはコーラスとかではなくて、別にマイクもなくて、ただいっしょに歌い続けているんだ。楽しそうに・・・それと同じような光景をこのバンドのドラムさんに見た。彼ならきっとバンドのいいムードメイカーになっていくだろうなってふと思った。


そして、ボーカルのアヤさん。彼女の存在感はかなりのものだ。今や京都のFM局や奈良のFM局のDJさん達も絶賛している。そうそう記事として見るのなら、彼らの前のCDについてのレビューが関西の情報誌『LEAF』の8月号だったかの滋賀特集の時の号の中の音楽コーナーに載っているので機会があれば読んでみて下さい。今いる日本の女性アーティストのこの人みたい・・・って感じでは表現できないかんじで、インパクトがありかっこよく美しい人だ。


そんな彼らは11月に東京へライブツアーに出る。スケジュールは下記のようになっている。

11/13 渋谷屋根裏
11/14 原宿RUIDO
11/15 代々木labo

もし、ここをご覧の方で一度見てみようかなと思われた方は是非行ってみてください。東京方面ではどういう感じに彼らが映るのか私自身も行きたいところだけれど、それはちょっと無理なので、もし行ける方がいたら、あるいは見た方がいたら感想を教えてほしいな~なんて思うわけです。


最後に付け加えたいのは、別に知り合いだからっていう感想ではないです。感じたままそのままです。「夕暮れと残骸」にすごくはまってます。何度も聴いて勝手に泣いてます。なんか琴線に触れます。そうそう、加えるならコーラスはもっと自信をもってやってくださいね(笑)アヤさんの歌声をさらに奥行きのある立体的なものにするのはその影となるコーラスの力なんですから・・・ってえらそうにいえる私ではないですね・・・ごめんなさい。でも、これもバンドへの思いからなので許してください。

チャンスは絶対に逃してはだめですよ。スライディングしてでも飛び込む覚悟で・・・




コメント (2)
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簡単レシピ

2006年10月14日 | Weblog
休みの朝はだいたいパンを食べます。好きな音楽を流しながら、カフェラテにトースト・・・って言う感じかな。それにスクランブルエッグを添える時もありますが、だいたいはトーストとカフェ。


そんなトーストだけど、いろんな食べ方があります。最近人に教えてもらって、作ってみるとなかなか美味なものがありました。

それはバナナを使ったもの。バナナは好きな人と嫌いな人がはっきりとわかれる食べ物なので、嫌いな人は絶対にだめだろうけど、好きな人には是非一度試してほしい逸品です。

まず、一枚の食パンの上にスライスしたバナナを適当に上を埋め尽くすように(こぼれ落ちない程度に重ねてもオーケー)並べて、その上にとろけるチーズを一枚のせて、オーブントースターで5分焼く。はい、これでできあがり。バナナの適度の甘味とチーズのトロリ感がうまくマッチしていて栄養も満点でお腹を満足させます。教えてくれた人はさらにその上に少しバターを落として、シナモンを振って焼くと言ってましたが、私はそれらを省略。でも、それでもおいしいので、是非お試しを。


あるいは、フランスパン(バケットなど)を適当な大きさに切り、それにアボカド(やわらかくなったもの)をマヨネーズで軽くあえたものとシーチキンをはさんで食べるとこれまたおいしい。栄養もこれまたバランスよく、体にグッド。

これはロンドンにいた頃によくお昼に行ったサンドイッチ屋さんで知った食べ方です。ロンドンにはサンドイッチ屋さんが日本でいうタコやき屋さんやコロッケ屋さんのようにあって、そこで自分の好きなパン(食パンもあれば、バケットも、黒パンも、ライ麦パンもいろいろある)を選び、また中に入れる具材もいろいろあって選べるんです。そんな中、当時皆がよく頼んでいたのがこのアボカドとツナのサンド・・・それで自分もまねして頼んでみるとすごくおいしくて・・・

学校がケンジントンパーク近くにあったので、その公園のベンチにすわってよく食べました。ひとりの時もあれば友達といっしょの時もあって、結構そういう場所の印象が今でも強く心に残っています。ケンジントンパークといえば、ジョニーデップの出ていた映画『ネバーランド』にも出てきて、ほんとあのままの景色なので、懐かしくなりました。

京都でいうなら、御所あたりで食べるとそんな感じになるのかな?幼少の頃、親戚に家に預けられていた時にいとこのお兄ちゃんが朝に御所に連れていってくれて、そこでなぜか彼が持ってきたクロワッサンを食べさせてくれたんです。それが、今でも心の中に残っています。なんかすごく気持ちよくて、楽しかった思い出として・・・最近はぜんぜんお会いしてないけど、そのお兄ちゃんの実家は実はライブハウスMOJOのすぐ近くだったりします。お互いに歳を重ねると仲の良かったいとこですら、遠くなってしまうのですね。

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助手ハートネット

2006年10月14日 | ストレイテナー
このタイトルはストレイテナーの堀江くんのある日の日記のタイトル。だいたいこういうタイトルがついているのに日記の内容とはほとんど関係ない。しかし、タイトルだけでちょっと受けてしまう(笑)彼はかなり映画好きな人なんだろうな・・・だいたい映画関係のタイトルをつけているもの。

これはご存知、今テレビCMで何度も流れている『ブラックダリア』に出ているジョシュ・ハートネットをパロデっているわけだ。なんかCMだけでも恐そうな映画だけど、そこだけ強調している気がしないでもない。見に行くことはないと思うけど、いつか見たい気はする。

そもそもダリアって花自体、なんかケバケバしていて妖艶で退廃的なイメージがあって、子どもの頃は好きにはなれなかったけど、最近ちゃんと見たことがないので、花屋さんにでも行ってその印象が果たして変わってないのかどうかダリアを見てこようかなと思ったり・・・


話は横にそれたけれど、その日記にエルレガーデンの細美くんのことが少し書かれていた。堀江くんも新曲を作っていて、細美くんはやっとアルバムを完成させたところだったみたいで、いっしょに飲んだという話。


そういうのを読むとなんかうれしい。自分の好きなバンド同士あるいはアーティスト同士がそれぞれの日記に登場すると、それぞれの面から情景が浮かぶし、なにより仲良し(笑)なのがいい。アジカンのゴッチの日記にもこの2人はよく登場するし、もちろん細美くんのにも登場する。彼らがお互いの悩みを語って、それぞれから元気をもらって、それがまたファンに素敵な曲となってプレゼントされる。


こういう仲間ってほんとうにいいよね。インディーズ時代からささえあってきた仲間・・・私の応援しているインディーズのバンドやアーティストも仲がいいんだけど、いつかこんな感じになってでっかくお互いをささえあって上を目指して欲しいなって思う。
コメント (2)
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