風月庵だより

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母と暮らせば

2015-12-21 22:08:15 | Weblog

12月21日(月)晴れ【母と暮らせば】

きょう、母を連れまして、吉永さんの『母と暮らせば』を観てきました。新宿ピカデリーでの舞台挨拶の回の切符を頂戴しましたので、友人二人に助けてもらってなんとか連れて行くことができました。

舞台挨拶のあと、宣伝用の写真のために客席側にお立ち台を置いて、そこに三人(吉永小百合さん、山田洋次監督、二宮和也さん)がいらっしゃいました。その隣の席でしたので、母に気付いてくださった吉永さんが、さりげなく母の手を握ってくださいました。

母にとって、これこそ冥途の土産となったことでしょう。

内容をここで紹介するまでもなく、皆さん、すでにご存じと思います。

とにかく素晴らしい映画でした。戦争を知らない若者たちに是非ご覧いただきたい映画です。嵐のメンバーの二宮さんが出ていますので、若い女性ファンの姿が多く見られましたので、私が言うまでもなく、多くのファンがご覧くださっているようです。封切一週間で、今日までに60万人の方がご覧なっているようです。

また願わくは、原爆を投下したアメリカや、原爆保有国の人々にこそご覧いただきたい映画です。

一人でも多くの方にご覧いただきたい映画です。

子どもを連れて観に行った方々が、8歳の娘が泣いていた、とか幼い子どもも泣いていた、というメッセージがありました。小さなお子さんでも理解できる映画ですから、この冬休みには、是非ご家族でご覧になってはいかがでしょうか。

日頃の生活の中で、なかなか感動を味わうことができませんが、心に感動を呼び起こしてくれる映画です。

私はかつて、広島の原爆、長崎の原爆を非道なことと当然のように思っていましたが、アメリカの人々の中には、原爆は戦争を終結するために肯定されるべき当然のことであると、とらえていることを知って、大変にショックを受けたことが忘れられません。

『父と暮らせば』、『Tomorrow 明日』も観ましたが、この作品も、原爆の悲惨さを日常生活を通してじっくりと心に訴えてきます。人情派の山田洋次監督の傑作と思いました。

劇作家・井上ひさしさんの代表作『父と暮せば』と対となるような作品です。昭和20年8月9日、長崎に投下された原子爆弾。一発の爆弾が犯した数えきれない残酷な物語の中の一つ、お産婆さん伸子役の吉永さんと、息子・浩二(二宮和也)の亡霊の交流を描くファンタジー作品です。

是非、皆さん、劇場に足をお運びください。