○ロッシーニ 「泥棒かささぎ」序曲
○ストラヴィンスキー 組曲「火の鳥」(1919版)
○ヘートーヴェン 交響曲第7番
○モーツァルト ディヴェルティメント K.138 から第1楽章(アンコール)
宮本文昭/群馬交響楽団
8月24日から28日まで開催されているブラスの祭典「ミュージック高崎ジャパン2011」での演奏会。
「泥棒かささぎ」は、小太鼓がオーケストラの後方両脇に配置されていて、行進の音が左右から聴こえてとても効果的でした。私はフリッチャイのモノラル盤しか持っていないので、わかりませんが、こういった配置がメジャーなのでしょうか?
その行進曲のとき、小太鼓等後ろの方が騒がしくて、ちょっと弦が弱く感じました。でもテンポが早くなる部分からは素晴らしい弦の音色と堂々たる行進曲に聴き惚れました。
「火の鳥」では、なんといっても大音量の迫力に圧倒されました。
ところで、宮本さんって面白く可笑しい人なのですネ。
演奏の前にトークがありましたが、曲の話は一切なし。
ヨーグルトが大好きで欠かせないのに泊まったホテルでヨーグルトが終わってしまったということで、コンビニを探しにさまよい歩いたという話。途中、朝の準備をしていた八百屋さんに訊ねたところ近くにはないとのこと。結局、その八百屋さんが自宅の冷蔵庫から3連ヨーグルトを持ってきて、そのうち二つを譲ってくれたということで、群馬県人の人情の厚さに感動したという話をされていました。
泥棒かささぎ、最初の小太鼓の音が聴こえると演奏を止めて耳をそばだてる素振り、次の小太鼓のときも。笑ってしまいました。演奏を聴いているうちに、宮本さんが指揮台でそろりそろり歩み出すときの動きがかささぎのように思えてしまいました。
次の火の鳥では、鳥のように飛ぶような素振り。
最後のベートーヴェンでは道化師にでもなるかと思っていたら、1楽章の序奏ではどこか鉄人28号の歩みを思わせました。(ちょっと古いかな?)
そのベートーヴェン、いつくかあれっと思うところもありましたが、最後は堂々とした迫力でばっちり決まりました。
アンコールは、ブラスの祭典に反し、弦楽のディヴェルティメント。素晴らしい合奏でした。
(群馬音楽センター)
私は今回初めて2列目(5列目)の真ん中で聴きましたけれど、ここは弦楽器の音なんかは、大変具合がよろしかったです。
宮本さんのヨーグルトへの執念はすざましいものがありましたが、銘柄とか味とは気にしないのでしょうか。
私は、先日、草津の宿で飲んだドリンクヨーグルトが濃厚でとても美味しかったのが忘れられませんし、昔の話ですが、神田にあった印度屋というカレー店のドリンクヨーグルトが独特の味覚で好きでした。(話がそれてしまいました。)