mukan's blog

つれづれなるままに ひぐらしPCにむかいて

明るいのんびり正月

2018-01-03 21:38:44 | 日記
 
 1日から今日まで、関西に行っていました。一日は混むまいと思っていたけれど、東海道新幹線の東京発一番列車の自由席はすでに立っている人がいる。向かいのホームは16分あとの発車、やはりずいぶんたくさんの人が並んでいる。でもなんとかこちらの方が良かろうと列の後ろに着く。列車が入ってきて乗り込んでみると、あれあれ? あんなに混んでいると思ったのに、座席はまだ空いている。新横浜でやっと全部の席が埋まるくらい。ところが車内の表示板には「3日の上り自由席は大変な混雑が予想されますので、お乗りにならないようにお願いします。」と、滅多に見かけない「警告」が出ている。おやおや、私たちの帰りは、まさに自由席特急券。これはまいったね。でも、滞在する娘の仕事も4日にはじまるから、3日には帰らなければなるまい。
 
 そして今日、朝食を済ませて帰ってきた。なんと新大阪発の東京行きの自由席は、自在に座れるような状態。ホームにいてインタビューをとっているTVカメラクルーは、混雑しない様子に戸惑っている。結局、東京まで、ほぼ前席が埋まってはいたが、立っている人はいない。乗車率170%と聞いても、へえ、そうだった? と思うほどだ。もしそんなに混んでいたら、たとえ自分が座っていても、すぐ脇に小さな子どもが立っていたりすると、落ち着いて座っていられないよねと、カミサンと話す。往きも帰りも、座って本を読みながららくちんな旅であった。
 
 そうそう、行きも帰りも富士山がばっちりと見えた。南側からみるせいか、富士山の山体が白くないのに驚いた。いつもなら4,5合目から山頂付近まで真っ白なはずなのに、縦に白い雪模様がついてはいるが、縦に筋が入るように黒い凹凸の影が走っている。ことに帰りはちょうど南側から陽ざしを受けているから、陰影がくっきりとして、ちょっと期待外れであった。車内アナウンスは「富士山が見えます」とサービスの声を流していた。
 
 孫が大きくなっているのに驚く。半年見ないうちに中学二年生の孫は175センチほどに伸びていて、何となく体全体の伸びのバランスが崩れているのか、体を持て余しているように見えた。だが大学生になった一番上の孫は、サークル活動のオフショワーのヨットが面白いらしく、20人乗りの動力付き帆船で外洋に出たり瀬戸内海の島々を経めぐったり、競技用のヨットで訓練したりという日頃の話に夢中だ。危なくないのかと聞くと、よく聞いてくれたとばかり、下手をすると頭を手ひどく打って海に投げ出されるような危険がある、と話しが尽きない。今年の四月にはフランスの大会に行くんだと声が弾む。こちらはもう背は伸びないのだが、体重をもう10キロ増やせと言われているらしく、筋肉人間になってきつつある。
 
 ばあちゃんは一番上の孫が駅まで車で迎えに来てくれたことに感激している。大きくなったものだ。彼が生まれてきてから、爺婆になったのだから、彼と同じように年をとっているわけだ。私たちもよくここまでもったものだと自画自賛する感じを覚える。
 
 昨日、明石へ連れて行ってくれた。明石城の公園に初めて行った。日本標準時の天文館があるすぐ近くだ。魚の棚(うおんたな)という通りがあり、正月の賑わい。(正月や晴れの日にだろうが)小学生のころ子どもらが五百円をもってこの通りで買い物をすると、いろいろとおまけをしてくれて楽しかったと、小さい孫もしゃべる。蒸し穴子のお重や蛸飯をいただく。柔らかな薄味がおいしかった。
 
 海岸近くの常緑樹に小さい黒い鳥が群れている。烏かと思ったら、飛ぶとき羽根に白い斑点がついているのが目立つ。カササギかと思うが、カミサンが違うという。写真を撮ってもらって、家に帰ってから調べると、ハッカチョウと分かった。説明書では飼っていた鳥が逃げ出し自然繁殖したものが、兵庫などに群れを成しているとあって、ああこれのことだと思った。
 
 帰り着いて気付いた。関東は寒い。関西に比べ、寒さの質が違う。刺すような寒さを駅から降りて家まで歩くうちに感じた。さてこれから本格的な冬に入る。あとふた月。負けまいぞ。