蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『神田まつや』さんでいただく蕎麦屋の「焼鳥」

2014-08-29 16:25:00 | 東京23区(千代田区)

遠い訳でも交通の便が悪い訳でも無いのに一度も訪れたことの無かった『神田まつや』さん。
「いつ行っても混雑している」という印象があることから、平日の午後に訪れようと考え、その機会を待っていたというのが未だに訪れていない理由ですが、8月最後の平日、休暇を取って都心へ行く機会が訪れたことから、この機会に『神田まつや』さんへ向かってみることにしました。

お店に到着したのは夕方16時半前で、さすがにお店の外に並んでいるお客さんの姿はありませんでしたが、入口の扉を開けてみてビックリ。約60席程あるテーブル席はギッシリほぼ埋まっている状態です。

ちなみに、「東京都選定歴史的建造物」に指定されてるお店には出入口の扉が2つあり、指定されている訳ではありませんが、向かって右の扉が入口で左の扉が出口となっています。

さて、「空席待ちかな?。」と思いながら花番さんに一人であることを告げると、「さすがに6人で座るのは少々厳しく(狭く)ないか?。」とついつい思ってしまう6人掛けテーブル席の壁側一番奥に1席空席があり、その席を指定されます。そして、前後左右のお客さんに迷惑を掛けないよう奥の席に入れていただき、瓶ビールと一緒に「ゆばわさび」と「焼鳥(タレ)」をお願いします。


お通しの「そばみそ」を肴に、ビールを飲みながら店内を改めて見渡してみると、ギュウギュウ詰めの満席に近い状態の中でみんな思い思いにワイワイガヤガヤと楽しく飲んでいて、老舗らしい風格が漂っているものの、大衆酒場のような庶民的で馴染みやすい雰囲気が感じられます。


そんな雰囲気を感じながらまず「ゆばわさび」をいただいてみると、ペラペラかな?という予想に反してしっかりした歯応えで、蕎麦汁のような辛口のタレをタップリ付けていただくとなかなか美味しいです。


続いて「焼鳥」が運ばれてきましたが、丁度ビールが切れたので御酒を冷や(常温)でいただきます。

小さめの白い徳利に入った御酒と一緒にいただいた「焼鳥」は、かえしを使用して作った少々辛口のタレが掛けられたお蕎麦屋さんらしい焼き鳥で、柔らかくふっくらした鶏肉の食感と、こんがり焼けた皮のカリカリ感が美味しいです。また、添えられているネギが鶏肉に負けない美味しさで、量と質の両面で高い満足感を得ることの出来る納得の「焼鳥」でした。


それにしても・・・。
『神田まつや』さんっていつ来たら空いているんでしょうか?。まぁ、混雑していない『神田まつや』さんを望んでいた訳でもありませんが、平日夕方なのにお客さんの出入りが途切れることは無く、まるでビジネス街の昼時のようにずっとほぼ満席で、6人程いる花番さんはバタバタと常にフル稼動状態です。

さて、最初は「思った以上に賑やか」という印象を持ったものの、時間の経過と共に身体がすっかりその雰囲気に馴染んでしまい、気が付けば心地良さを感じながら1時間という時間が経過していました。
そんな心地良さに浸ってしまうと、ついつい「鰊を肴にもう少し御酒をいただこうかな?。」なんて思ってしまいますが、この後に予定もあることから「もり」(蕎麦)をいただくことにします。

いただくことを楽しみにしていた「もり」ですが、蕎麦汁は濃い目でキリッと辛く、麺は少々柔らかい印象ですが喉越しが良く、かなり美味い蕎麦でした。ちなみに、薬味は葱のみで山葵は付いていませんでした。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『神田まつや』さんは、平日の夕方にもかかわらず常に満席に近い状態の、ワイワイガヤガヤ賑やかなお蕎麦屋さんでした。

しかし、雰囲気が悪いとか落ち着かないということは全く感じられず、忙しく動き回りながらも無駄無くテキパキと接客に当たっている花番さんの手馴れた対応と、そつの無い気配りに満足感が感じられ、充実した楽しい一時を過ごすことの出来る素晴らしいお蕎麦屋さんでもありました。

ごちそうさまでした。



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