蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『旭庵@新小岩』さんの出来立て「こだわり豆腐」

2015-03-05 11:05:00 | 東京23区(葛飾区)

所用で生まれ故郷の千葉県へ向かうその途中、JR総武本線・新小岩駅から徒歩5分程度のところにある『手打蕎麦・旭庵』さんに立ち寄って昼食を取りました。

お店には開店直後の11時少し過ぎに到着したことから先客はいませんでしたが、駅からさほど遠く無い大通り沿いにあることからお昼近くになれば混雑すると思われるため、小さいながらも趣のある庭を眺めることの出来る4人掛けテーブル席ではなく、壁側の2人掛けテーブル席に着くことにします。


今日は予め注文する料理を決めていることからメニューを広げるまでもありませんが、「え~、こんな料理もあったんだ。」と後になって後悔しないよう念のためメニューを確認してから、当初の予定通り瓶ビールと一緒に「こだわり豆腐」をお願いします。

なお、お蕎麦屋さんの瓶ビールといえば中瓶と思っていると、「ビール・税抜価格750円」という価格は「少々高いかな?。」と思ってしまうかもしれませんが、『手打蕎麦・旭庵』さんの瓶ビールは大瓶なので、まぁ、こんなもんかな?といったところでしょうか。また、メニューに「缶ビール」があるんですよね・・・。


さて、「ひじきの煮物」(お通し)をつまみながら大瓶の瓶ビールをいただいていると、年配の御夫婦を中心に次から次へとお客さんが訪れ、お昼前までは空いているだろうと思っていた予想に反して店内は思いのほか早いペースで席が埋まっていきます。


そんな、昼時には少し早い時間にも関わらず賑わいを見せる状況に少々驚いていると、楽しみにしていた「こだわり豆腐」が運ばれてきます。いただいた「こだわり豆腐」は、注文を受けてから土鍋を使用して「豆乳」と「にがり」から作る豆腐で、土鍋に入ったまま運ばれて来ます。

そして、出来立ての柔らかい豆腐であるため箸で掴むことはできず、用意されているレンゲでそっと一口いただいてみると、まろやかでクリーミーな大豆の甘味がとても美味しいです。

それにしてもこの豆腐、どうやっていただくのが良いのでしょうか?。
「正しい食べ方」というのは無いにしても、豆腐をすくってタップリ入っている汁の中入れるのが良いのか、それとも汁を豆腐に掛けて食べるのが良いのか、少々迷ってしまいます。

結局、あれこれ試した結果、豆腐そのものが美味しく汁がキリッと辛いことからどうやって汁を少量だけ付けるかを考え、まずレンゲで豆腐をすくい、その上に薬味を乗せ、豆腐と薬味をのせたレンゲをそっと汁に付けることにしました。そうすることで、辛い汁を少しだけ付けてそのまま口に運ぶことが出来るので、まぁ、自分なりにベストな食べ方ではないかと思います。


さて、今日の蕎麦前は豆腐と瓶ビール1本だけの予定なので蕎麦をお願いすることにします。
事前に確認したところでは、天婦羅の付いた冷たい蕎麦は車海老を使用した普通の「天せいろ」しかありませんでしたが、いざお店を訪れてみると、野菜を中心とした「野菜天せいろ」というメニューが壁に貼られていたことから、その「野菜天せいろ」をお願いすることにします。

なお、お客さんの多くが天婦羅の料理をお願いしているようでしたが、お願いすると海老を切るかどうかその都度確認しています。これはきっと、海老が大きいため、食べ易いように「一口サイズに切りましょうか?。」というお客さんへの配慮ではないかと思います。

もちろん、お願いした「野菜天せいろ」にも海老が1本付くので「切りますか?。」と聞かれましたが、大きいならばあえて切らずにそのままかぶりつきたいので、「海老は切らない」でお願いします。

蕎麦をお願いすると、まず、薬味と一緒に蕎麦汁と天汁を兼ねた汁が運ばれてきて、その後、さほど待つことも無く天婦羅の盛り合わせと「せいろ」が運ばれてきます。


食欲を刺激する油の香りがほんのり感じられる天婦羅は、プリプリの海老(1本)と海苔、芋、椎茸、カボチャ、ししとう、茄子と多彩で量も多く、また、油っこさを感じることも無くサラッと揚がっていて、なかなか美味しい食べ応えのある天婦羅でした。

また、細目の蕎麦は喉越しが良く、豆腐の汁とは明らかに異なる辛さ控えめの蕎麦汁にしっかり付けて美味しくいただきました。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『手打蕎麦・旭庵』さんは、割烹料理屋さんのような趣のある外観のお蕎麦屋さんで、交通量の多い大通り沿いにあるにもかかわらず広々とした店内はとても静かで、しっとり落ち着いた老舗の雰囲気を感じながら美味しい豆腐と天婦羅をいただくことの出来るお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。



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