蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『大庵@新宿』さんのふっくらした「虎ハゼの天ぷら」

2017-09-05 17:40:00 | 東京23区(新宿区)

新宿での仕事を終えた夕方17時半過ぎ、JR中央線・新宿駅すぐ近くにある『手打そば・大庵』さんに立ち寄ってみました。

お店に到着し、階段をあがり、そろそろ混雑し始める頃かな?と思いながら店内に足を踏み入れてみると、お蕎麦屋さんとは思えない程お洒落でモダンな店内です。

そして、若い女性の花番さんに案内され、オープンキッチン(?)前の席に着いてまず瓶ビール(プレモルの中瓶)をお願いしてから改めてゆっくりとメニューを眺めていると、花番さんが膝掛けを持ってきてくれたり、運ばれてきたビールを注いでくれたりと、緊張感と戸惑いを感じながらも心地良い一時を気分良く過ごすことのできるお店といった感じです。


そんな心地良い雰囲気の中、パラパラとメニューを行ったり来たりしますが、「京鴨ロースのカルパッチョ」や「鶏の冷製」といったワインが似合いそうな料理が並んでいるかと思えばお蕎麦屋さんの定番メニューもしっかり並んでいたりと、その充実ぶりにいただく料理を簡単に決めることができません。


ということで、長い時間迷ってしまいましたが、そんな時はお店のおすすめに任せるのが一番と思い、おすすめの「鰊の甘辛煮」と定番の人気料理「そばがきレンコン」(ピリ辛黒七味風味)をいただくことにします。


まずいただいた、上品に盛り付けられた「鰊の甘辛煮」は、甘過ぎることも辛過ぎることも無い、その甘辛具合が美味しい甘辛煮で、もう少し量がほしいかな?といったところでしょうか?。


続いていただいた「そばがきレンコン」は、サクッとした食感とほんのり感じる甘味がとても好印象で、こちらの料理もなかなか美味しいです。


お店に入り席に着いた時は緊張感と小さな戸惑いを感じていましたが、慣れてくると居心地の良さが感じられるようになり、また、空いた皿をかたづける際に塩を置いて行ってくれるなど花番さんのちょっとした気遣いも嬉しく、腹具合によっては蕎麦をいただかなくても良いかな?なんて思いながら「虎ハゼの天ぷら」と京都府の地酒「純米・澤屋まつもと」を追加でお願いします。


メニューに今月のおすすめマークが付いていた「虎ハゼの天ぷら」は、美味しいのはもちろんのこと、ふっくらした食感も良く、何も言うことの無い満足度の高い天婦羅でした。


さて、いずれの料理も美味しく、もう少しあれこれいただきたいところではありますが、やはり蕎麦はいただこうと思い再びメニューを広げてみると、「せいろ」と「田舎せいろ」に加えて、せいろと田舎の蕎麦粉半々で打った良いとこ取りの蕎麦があったので、その「野武士そば」という蕎麦をいただいてみることにしました。


それほど時間が掛からず運ばれて来た「野武士そば」は、穀物感タップリでゴツゴツ感を感じるものの、モチモチした食感でとても美味い蕎麦でした。また、蕎麦汁は辛さ抑えめで、ほんのり甘味の感じられるまろやかな味わいの優しい蕎麦汁でした。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『手打そば・大庵』さんは、新宿駅前という場所がらもあってかお蕎麦屋さんというよりは、充実した美味しい料理を肴にお酒を楽しみ、そして最後に蕎麦をいただくことのできる大人の酒場といった印象のお店で、満足感を感じることのできる身近な所にほしいお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。