蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『蓮@日本橋・茅場町』さんの日本酒が似合う「そばみそ」

2016-06-10 17:15:00 | 東京23区(中央区)

仕事で幕張メッセへ出掛けたその帰り道、冷えたビールで乾いた喉を潤してから帰宅しようと思い、JR京葉線・八丁堀駅から徒歩5分程度の所にある『そば処 日本橋・蓮』さんに立ち寄ってみました。

暖簾を潜ったのが開店直後の17時少し過ぎということもあって、清潔感漂う小奇麗な店内に先客の姿は無く、のんびりと気持ちの良い一時を過ごすことができそうな雰囲気です。

そして、汗を拭いながら、とりあえず生ビールをお願いし、ホッと一息ついたところでメニューを眺めます。
メニューは、定番物が書かれた「おつまみ」と、夜のメニューと思われる「粋!!そば屋で呑る(やる)。」という2種類があり、見たことも口にしたことも無い「鯛わた」をいただこうと思いましたが、品切れとのこと。

見たことも食べた事も無い料理だっただけに残念ではありますが、品切れでは仕方ないので、定番の「そばみそ」とおすすめ料理の「筍の土佐煮」をお願いします。


いただいた「そばみそ」は、柔らかい蕎麦味噌を紫蘇の葉で包んだ料理で、甘過ぎることも、紫蘇の香りが強過ぎることも無く、味噌にたくさん混ざっている蕎麦のカリカリした食感が好印象な、日本酒がほしくなる美味しい「そばみそ」でした。

また、お通しの酢味噌和えは、優しい味わいのサッパリした料理で、暑い陽気には嬉しい一品でした。


そんなことを思っていると生ビールが丁度空になったことから、「もう一杯、生ビール」という思いもあったものの、岐阜県の地酒「特別純米・小左衛門」をお願いします。


次にいただいた「筍土佐煮」は、汁に浸かっている柔らかい筍が出てくるかと思いましたが、しっかりした歯応えの筍とタップリのカツオ節を組み合わせた料理で、サクッとした歯応えがなかなか良い感じでした。

いただいた岐阜県の地酒「特別純米・小左衛門」は、しっかりしたコクと旨味のある味わいで、暑い日にいただくには少々重いかな?という印象ではありますが、酢味噌和えや筍煮といった日本酒との相性が良い料理と一緒に美味しくいただきました。

ちなみに、花番さん(奥さんかな?)は、お酒を注ぐ際、グラスから溢れたお酒がグラスの入っている袴いっぱいになるまで注いでくれたので、飲み応えのある1杯となりました。


誰もいない静かな貸切状態の店内で、心地良い一時を過ごさせていただいていて気分も良く、時間もあるので山形県の地酒「特別純米・上喜元」とサッパリしていそうな「水茄子」を追加でお願いします。


日本酒は、テーブルの上でグラスに注がれるため、一旦、目の前に一升瓶が置かれますが、置かれた「上喜元」のラベルを見ると「特別純米 上喜元・からくちぷらす12」と書かれていて、「(日本酒度)+12か・・・。」と少々不安になりましたが、辛さはそれ程強く無く、サッパリ感が感じられまずまずでした。

また、いただいた「水茄子」には味噌が添えられていましたが、甘味がほんのり感じられ、それだけでお酒が進んでしまうとても美味しい味噌でした。なお、主役の茄子は一見パサパサな食感にも見えましたが、いざいただいてみると旨味の凝縮されたみずみずしい茄子でした。


さて、夕方18時を過ぎたものの混雑する様子は無く、まだまだ美味しい料理とお酒をいただいていたいところではありますが、料理もお酒も十分いただいたことから、蕎麦をお願いします。

いただいた栃木県産の常陸秋そばで打った「せいろもり」は、喉越し良く食べ易い蕎麦で、運ばれてきた時は「多いかな?」と思いましたが、ツルツルっと美味しくいただき、アッという間に無くなってしまいました。
また、蕎麦汁は上品な味わいで、丁寧に作られているということが感じられる美味しい蕎麦汁でした。



今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『そば処 日本橋・蓮』さんは、5卓16人程度で満席になってしまうこじんまりしたお蕎麦屋さんでしたが、清潔感漂う小料理屋さんの雰囲気と、奥さんと思われる花番さんの近過ぎず離れ過ぎずの気さくな接客がななかなか好印象で、憩いの一時を気分良く過ごすことのできる、温かみと優しさの感じられるお蕎麦屋さんでした。

そんな、満足感に浸りながらお会計を済ませていると、厨房からご主人が顔を出して挨拶してくれました。
また、お店を出る時、奥さんが出口まで見送りに来てくれるなど、会社が近くで無いことを残念に思いながら、気持ち良くお店を出ることができました。

ごちそうさまでした。