蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『深山@横浜・本郷台』さんの「ハモの天ぷら」

2013-07-13 11:05:00 | 横浜市(栄区)

家族みんながそれぞれの予定で出掛けてしまい、一人取り残された3連休初日の暑さ厳しい土曜日。
お台場にある日本科学未来館で開催されている「サンダーバード博」にでも行ってみようかと思いましたが、暑さもあって遠出する気持ちにならず、結局、近場のお蕎麦屋さんへビールを飲みに・・・、ではなく昼食を兼ねて蕎麦を食べに行くことにしました。

と思ってはみたものの、身近な所に、訪れたことの無いそそるお蕎麦屋さんが無くなってきたことから、「大船・鎌倉あたりまで行かないとダメかな?。」と迷いましたが、大船駅の1つ手前、JR根岸線・本郷台駅前に北海道幌加内産の蕎麦粉で打った手打ち蕎麦を食べることの出来る『そば処・深山』さんというお蕎麦屋さんがあることを思いだし、ビール1本飲むためにわざわざ電車に乗って本郷台まで行くことにしました。まぁ、ひまだし。

お店に到着して扉を開けて店内に入ると、座敷あり、囲炉裏風の7人程度が座れる大きなテーブル席あり、4人掛けのテーブル席あり、2人掛けのテーブル席ありと、思っていた以上に広いです。


そして、一人で訪れたことから相席のできる大きなテーブル席に案内されるかと思いましたが、特に席を指定されることも無かったことから、2人掛けのテーブル席に座ってカードケースのメニューに目を通します。

料理についてはカードケースのメニューのみならず壁にもベタベタと色々貼ってあり、更にはお勧めメニューなのか黒板まであって、何となく居酒屋の雰囲気です。

それら一品料理のメニューを見ていると、食事の「おかず」というよりお酒の「おつまみ」という印象の料理が多いことから、「これって昼から食べることが出来るんだろうか?。もしかしたら一品料理は夕方から?。」という不安が湧いてきたので、お昼でも大丈夫か確認してから、「冷奴」、「ハモの天ぷら」、「焼鳥(タレ)」をお願いします。

ビールを飲み始めると、まず「冷奴」が運ばれてきます。
「冷奴」は、水を張った器の中に豆腐が入っていて、網でお皿にすくい、薬味を乗せていただくという「冷奴」の一番好きなスタイルで登場です。


「冷奴」が食べ終わらないうちに運ばれてきた今日一番の楽しみ「ハモの天ぷら」は、価格が380円という低価格(というより、ほとんどの料理が380円均一です。)だったことから、正直、あまり期待せず待っていましたが、いざ抹茶塩でいただいてみると、肉厚で、熱々で、そしてハモのフワフワ感がなんとも言えず良い感じの、とても380円とは思えない美味しい天ぷらです。


「ハモの天ぷら」を美味しくいただいていると「焼鳥」が運ばれてきます。
焼き鳥屋さんの焼鳥(串焼き)だったら少々残念ではありましたが、串焼きではないお蕎麦屋さんならではの「焼鳥」だったのでホッと一安心です。ちなみに、「焼鳥」は塩とタレの選択でしたが、お蕎麦屋さんでいただく「焼鳥」なので、やはり、蕎麦汁の基となる「返し」で作るといわれているタレでいただきたいです。

ここで、丁度ビールが無くなったので、長野県の「自然酒・菊秀純米」(冷酒)をお願いします。

どれどれ、と思いながら「焼鳥」を一ついただいてみると、トロミのある濃い目のタレですが、まずまずです。
そして、「焼鳥」に合わせていただいた長野県の「自然酒・菊秀純米」(冷酒)は、やや辛口の口当たりですが、まろやかな味わいで美味しいです。


11:30を過ぎてお客さんがポツポツと増えてきたこともあり、また、お酒と料理を楽しませていただいたことから、そろそろ蕎麦をいただこうと思い「鴨せいろ」をお願いします。

いつもなら「せいろ」をお願いするところですが、『そば処・深山』さんの「鴨せいろ」は単純な鴨汁ではなく、厚切りの鴨肉に、素揚げした茄子とピーマンと椎茸がトッピングされた器と蕎麦汁と蕎麦とが別々になっていて、色々な味と食べ方が楽しめそうな「鴨せいろ」です。

そして、さほど待つことも無く運ばれてきた「鴨せいろ」。


まずは、野菜と柔らかい鴨肉をいただきながら、鴨肉の旨味がタップリ出た汁に蕎麦汁を少々加え、その汁に蕎麦を付けていただきます。


次に、野菜と鴨肉を食べ終えた器に蕎麦猪口から蕎麦汁を注ぎ、「せいろ」としていただきます。
蕎麦汁は、辛いというより少々しょっぱいかな?という印象ですが、蕎麦との相性も良く、蕎麦を美味しくいただくことのできる蕎麦汁です。また、若干細めの麺は、適度な歯応えの感じられるいかにも手打ちらしい麺でした。


今日訪れた『そば処・深山』さんは、堅苦しい雰囲気を感じることもなく、蕎麦前と蕎麦を手軽にいただくことの出来る町中のお蕎麦屋さんでしたが、おつまみ(一品料理)の品数も多く、また、ビール・日本酒・焼酎のいずれか1杯とおまかせおつまみ4品、そして蕎麦(せいろ または かけ)がセットになった「ほろ酔セット」(夕方4時から。1300円。)というセットがあるなど、どちらかというと、昼食をいただくお店というよりも、夜、仕事帰りに軽く1杯いただきたくなるお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。