英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

ソチ五輪雑⑤「ウィンタースポーツの素晴らしさ、おおらかさ」

2014-03-17 22:55:04 | スポーツ
 前記事「その4」で「ソチ五輪が閉幕して1週間。早いなあ。「雑感その3」からは9日も経過しています」と書いたのですが、その記事を書いてから半月も経過してしまいました。
 今年度の将棋界も大詰め(王将戦、棋王戦、順位戦)になり、それらに追われ、さらに、王将戦記事が「その6」まで続いてしまったことを言い訳にさせてください。(それでも、さぼっているわけでなく、録画したものを、ぼちぼち観て楽しんでいます。昨日はカーリングの女子決勝を観ました)

『ソチ五輪 女子モーグル 残念上村4位 「達成感マックス」 ~清々しいインタビューだが、競技としては疑問~』(これが「ソチ五輪雑感①」に当たります)
『ソチ五輪雑感②「それぞれのコメント」……ジャンプ女子高梨選手、カーリング小笠原選手』
『ソチ五輪雑③「これが浅田真央です」……フィギュアスケート女子シングルフリー』
『ソチ五輪雑④「競技による試合運営と放送待遇のばらつき」』

 タイトルは、前から漠然と思っていたことです。
 クロスカントリーで独走状態の時だけですが、最後のゴール前では、自国の国旗を受け取り、それをはためかせてゴールシーンをよく見かけます。それを初めて見たとき、「いいのかな?ルール違反にならないのかな」と心配しました。まあ、旗を翻すのは競技的にはマイナス作用なので、誰も文句は言わないと思いますが。
 「自然と戦う」「自然を楽しむ」という思想が根ざしているので、「素晴らしさ」や「おおらかさ」があるのかもしれません。
 その中で、特にそれを感じる競技がスノーボードです。
 スノーボードクロスやパラレルでは、遅れてゴールした選手が、勝者に駆け寄り祝福のハグ。ハーフパイプなどのアクロバット系の競技でも、同様に勝者を讃えます。素晴らしいです。他の競技でも感じますが、スノーボードが一番この傾向が強いように感じました。
 これが、格闘系スポーツだと、やはり、「勝ち負け」がはっきりし、相手に対して直接の敗北感を感じるので、さわやかな競技後の光景とはなりません。主観ですが、競技後の爽やかさを感じないのはレスリングです。終了後、健闘を讃え合う握手を交わすのですが、本当に嫌々相手の手に触れるだけという選手がほとんどのように感じます。

 「おおらかさ」と言えば、ハーフパイプの採点にも感じます。
 メダル争いは90点前後の点が出ますが、一度転倒したり、手を突いたりすると、途端に20~30点ぐらいの点しか付きません。時には一桁の点数も出ます。90点と20点と極端な差がつきますが、そこまで点差があるようには思えません。とにかく、一度大きなミスをすると、まったく高得点が望めなくなるのです。
 技を繰り出す回数も決まっていないようです。ということは、全体の印象点だけで採点することになります。(技の難易度、完成度を一つの技ごとに採点し加算しているわけではない)
 5人がジャッジし、最高点と最低点をカットして残り3人のジャッジの平均点が得点という、一応厳密のふりをしていますが、ジャンプの高さ、技の難易度、姿勢の美しさそれぞれの要素を細かく採点するのではなく、全体の印象だけで採点しているとしか思えません。

 まあ、多少納得のいかない点はありますが、勝者を讃える、自分がベストを尽くしたことを誇る精神は素晴らしいと思いました。
コメント (2)
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