英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

「シンコペーション」(中田七段作詰将棋)の解答

2014-03-04 22:28:28 | 詰将棋
「シンコペーション ……中田七段作詰将棋 『将棋世界』2013年7月号」の解答です。



 初手は▲1六銀か▲2六銀の2択です。
 初形は打ち歩詰めの局面なので、それを解消する手筋として、駒を捨てる▲2六銀が有力ですが、△2六同歩とされても打ち歩詰が回避できませんし、▲2六同玉でも詰みません。
 初手は▲1六銀が正解。△2六玉の一手。


 ここで選択肢は①▲2七銀引②▲2七銀上③▲2七歩の3択。
 ①は初形に戻り意味なし。
 ②は以下△1七玉▲1八歩△2八玉▲3八龍△1九玉であと一歩届きません。

 ③は4九の角筋を遮り、1六の銀を取られてしまいますが、ここに玉を移動させるのがミソで


 ▲1四龍が決め手となり、△同歩に


 で詰みます。

 「打ち歩詰め解消」問題ですが、自然に解消してしまった感触です。
 龍切りから香打ちの詰め上がりも見えやすいです。
 こういう「あっさり感」もいいのではないでしょうか。

 5手目の龍切りが「バーン」というアクセント。タイトルはそのイメージから「シンコペーション」としました。厳密には合致しないかもしれませんが、かっこいいので許してください。

    詰手順……▲1六銀△2六玉▲2七歩△1六玉▲1四龍△同歩▲1七香まで7手詰

 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする