英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

順位戦 C級1組 解析その1

2014-03-22 22:55:45 | 将棋
最終局の組み合わせとその時点での成績
【東京】
▲中村 太地六段(8勝1敗)-△菅井 竜也五段(7勝2敗)
△佐々木 慎六段(8勝1敗)-▲佐藤 秀司七段(4勝5敗)
△高崎 一生六段(7勝2敗)-▲塚田 泰明九段(2勝7敗)
▲斎藤 慎太郎五段(6勝3敗)-△阿部 健治郎五段(4勝5敗)
▲真田 圭一七段(6勝3敗)-△土佐 浩司七段(3勝6敗)
△千葉 幸生六段(5勝4敗)-▲小林 健二九段(3勝6敗)
△北島 忠雄六段(5勝4敗)-▲神谷 広志七段(3勝6敗)
△片上 大輔六段(5勝4敗)-▲桐山 清澄九段(2勝7敗)
▲近藤 正和六段(5勝4敗)-△加藤 一二三九段(1勝8敗)
△金井 恒太五段(4勝5敗)-▲田中 寅彦九段(3勝6敗)

【大阪】
▲糸谷 哲郎六段(9勝0敗)-△富岡 英作八段(3勝6敗)
△船江 恒平五段(6勝3敗)-▲高野 秀行六段(4勝5敗)
▲福崎 文吾九段(6勝3敗)-△脇 謙二八段(4勝5敗)
▲長沼 洋七段(5勝4敗)-△平藤 眞吾七段(2勝7敗)
▲宮田 敦史六段(4勝5敗)-△阪口 悟五段(4勝5敗)
△日浦 市郎八段(4勝5敗)-▲浦野 真彦八段(4勝5敗)
▲小林 裕士七段(4勝5敗)-△大平 武洋五段(3勝6敗)

 糸谷六段が9連勝で昇級を決めており、残り1つの席を8勝1敗で順位4位の佐々木六段と10位の中村六段の2人の争いに絞られていた。
 7勝2敗の高崎六段(20位)と菅井五段(28位)は、上記の2人がともに敗れ、自分が勝っても順位が下位のため昇級はない。
 降級点6名のうち、加藤九段と桐山九段が決定しており(降級点を持っていたため降級も決定)、残りは4つ。11名に可能性がある。



 そして、最終局(3月4日)の結果、ならびに最終結果
小林 裕士七段(5勝5敗)○-●大平 武洋五段(3勝7敗)…19時35分☆
桐山 清澄九段(2勝8敗)●-○片上 大輔六段(6勝4敗)…19時43分
浦野 真彦八段(5勝5敗)○-●日浦 市郎八段(4勝6敗)…20時8分☆
宮田 敦史六段(5勝5敗)○-●阪口 悟五段(4勝6敗)…20時54分☆
高野 秀行六段(4勝6敗)●-○船江 恒平五段(7勝3敗)…21時20分☆
糸谷 哲郎六段(9勝1敗)●-○富岡 英作八段(4勝6敗)…22時13分☆
福崎 文吾九段(6勝4敗)●-○脇 謙二八段(5勝5敗)…22時22分☆
斎藤 慎太郎五段(7勝3敗)○-●阿部 健治郎五段(4勝6敗)…23時13分
神谷 広志七段(3勝7敗)●-○北島 忠雄六段(6勝4敗)…23時17分
長沼 洋七段(6勝4敗)○-●平藤 眞吾七段(2勝8敗)…23時26分☆
佐藤 秀司七段(5勝5敗)○-●佐々木 慎六段(8勝2敗)…23時46分
近藤 正和六段(6勝4敗)○-●加藤 一二三九段(1勝9敗)…23時49分
中村 太地六段(8勝2敗)●-○菅井 竜也五段(8勝2敗)…23時51分
塚田 泰明九段(3勝7敗)○-●高崎 一生六段(7勝3敗)…23時57分
真田 圭一七段(7勝3敗)○-●土佐 浩司七段(3勝7敗)…23時58分
田中 寅彦九段(4勝6敗)○-●金井 恒太五段(4勝6敗)…0時25分
小林 健二九段(3勝7敗)●-○千葉 幸生六段(6勝4敗)…0時41分

 ☆印は大阪対局

 大平五段が早い時間に負けたのは予想の範囲だったが、9連勝で昇級を決めていた糸谷六段がここまで3勝6敗の富岡八段に敗れ、昇級争いをしていた佐々木六段が佐藤(秀)七段(ここまで4勝5敗)に敗れ、さらにチャンスが回ってきた中村六段も菅井五段(ここまで7勝2敗)に敗れてしまうという波乱の展開だった。

 結果を整理すると、
【9勝1敗】糸谷(9)
【8勝2敗】佐々慎(4)、中村太(10)、菅井(28)
【7勝3敗】真田(2)、船江(18)、高崎(20)、斎藤(30)
【6勝4敗】千葉(3)、片上(6)、近藤(17)、福崎(22*)、長沼(26)、北島(31*)
【5勝5敗】宮田(5)、小林裕(12)、佐藤秀(21)、浦野(25)、脇(34*)
【4勝6敗】阿部健(7)、金井(8)、日浦(13)、高野(14)、富岡(15)、田中寅(19)、阪口(29)
【3勝7敗】神谷(1)、塚田(11)、小林健(23*)、大平(24)、土佐(27*)
【2勝8敗】平藤(16)、桐山(32*)
【1勝9敗】加藤(33*)

( )内は順位、*は降級点を持っていることを示している

昇級……糸谷六段、佐々木慎六段
降級点……小林健九段、大平五段、土佐七段、平藤七段、桐山九段、加藤九段
※小林健九段、土佐七段、桐山九段、加藤九段は2つ目の降級点でC級2組へ降級。
降級点消去……福崎九段、北島六段(いずれも勝ち越し規定)



 さて、私はこのC級1組について4回戦を終えた時点で『リーグ戦の中のリーグ戦 ~C級1組~』という記事を書いている。
 この記事の趣旨は、昇級の予想ではなく、「このリーグ戦における対戦相手の偏りが強過ぎる」というものであったが、ついでに「昇級者は菅井五段と佐々木六段」と予想している。
 菅井五段は競争相手からの3勝を含む4連勝のうえ、菅井五段の実力、充実ぶりを考慮して、佐々木六段は1敗しているものの順位が上位のうえ対戦相手に恵まれていることが根拠だった。
 糸谷六段も有力だが、どこかで取りこぼすと予想したが、裏切られた(笑)。

 それはともかく、中村六段が最終局に菅井五段に敗れ昇級を逃してしまったという結果に、対戦相手の偏りの不運さを改めて感じてしまった。
 そこで、C級1組の結果を検証してみようと思った。
(その2へ続きますが、『リーグ戦の中のリーグ戦 ~C級1組~』を読んでいただいたと仮定して話を進めます。これを、もう一度説明する気力はありません)
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