英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『軍師官兵衛』 第10話「毛利襲来」

2014-03-10 19:43:36 | ドラマ・映画
★五千の毛利軍を奇策で撃退する官兵衛
①奇策……朝駆け・旗指し物と喚声による見せかけの援軍
 奇策の常道ではあるが、みすぼらしい旗指し物ととても大勢に見えない人数をカバーする黒田軍の必死さに心を打たれた。毛利軍の大将が間抜けで良かった。 
②切羽詰まり過ぎの官兵衛
 確かに五千は大軍なのだろう。それに地元の門徒衆も毛利に加勢した。対する黒田・小寺軍は千人。普通に戦っては勝てない、大ピンチである。
 しかし、第5話での「青山・土器山の戦い」(赤松の奇襲を、渾身の夜襲で退けた戦い。百里親子が戦死)と比べると、どうなのであろう?大ピンチではあるが、精神的に追い込まれ過ぎのように思う。
③頼もしくて格好良かったぞ、太兵衛!
「たやすい算術でござる。
 1人が4人倒せばよいのでござる」
《1人4人では4000。1000人余るではないか。
「ふん。ワシが1,000人倒す」
  ≪いやぁ…算術ができないのかと思ったぞ。悪かった、太兵衛≫

 多少の疑問はあるが、なかなか良かった「毛利軍撃退の巻」だった。
 しかし、ラブコメ(恋愛編)に時間を割き過ぎ!


☆「秀吉・おね」編
 信長(秀吉)の援軍が遅れた理由に、石山本願寺の他に「秀吉の浮気騒動」を加えたかったのかもしれないが、官兵衛が主人公なのだから、ここまで秀吉・おねの仲のことまで描く必要はない(これまでも感じたが、必要以上に「おね」の出番が多い)。
 まして、信長がふたりを仲裁したエピソードで信長の(やさしいところもあるという)人間性を描くのは不必要。

☆「善助・お道」編
 お竹、おゆうと共に、仏敵・信長に与した官兵衛の元を去ったお道。毛利軍を偵察していた善助を見逃した。
 毛利退却の際、焼け出され、行くあてもなく戻ってきた。(お竹はその後、死亡)
 善助とお道は、隣村の出身で偵察の際の恩、また、主を裏切ったにもかかわらず、介抱してくれたとい情けもあり、ふたりに恋の兆し(九郎右衛門は油断してはいけないと忠告)
 今のところ、あってもなくても良いようなエピソード。お道は今後も関わってくるのか?九郎右衛門の忠告もあったので、今後、裏切るのだろうか?
 それとも、「官兵衛・おゆう、不倫疑惑」騒動のための手筈(てはず)か。

 それはともかく、意を決して官兵衛の元を去ったお道が、偵察の善助を見つけ、見逃すというのが理解しがたい。
 隣村云々で善助と気心が知れていたというのなら納得できるが。また、気心が知れていた状態で、官兵衛の元を去る方が、「信心>恋」という図式で決心の強さを示せる。それに、隣村のエピソードがあれば、偵察見逃しも理解ができる。


☆「官兵衛・光」編
 内心ビビッていたことを光に打ち明け→ひざまくら……羨ま…いや、官兵衛の光への信頼度を示すエピソードと考えよう。
 先述したが、精神的に追い詰められ過ぎという疑問もあるが、正直すぎる。もう少し、見栄を張ってもいいのではないだろうか。

 おゆうに「膏薬塗り塗り」したやさしい官兵衛、その行為が誤解されたが、指摘されても「全く何の事だか分からない」という清廉さが素晴らしい。


★感心したこと
「え?…はい」
“強い武者(官兵衛)”を書いた斎(いつき)だが、その絵を自分の姿だと勘違いした政職に対して発した言葉。
「え?」で、当惑ぶりを見事に表現、しかし、気を使って「はい」と肯定。
 その後も、政職に合わせた孝行振り。できた子だ。

【ストーリー】番組サイトより
 西国の雄・毛利がついに動いた。信長に追放された元将軍・足利義昭や石山本願寺と手を組み、大規模な信長包囲網を構築。五千の大軍で姫路近くの英賀の浦に襲来する。
 迎え撃つ小寺・黒田の手勢はわずか。さらに家中・領内の本願寺門徒も敵に回すこととなる。官兵衛と職隆は必至の奇策で何とか敵を撃退するが、毛利の智将・小早川隆景にとってこの戦は小手調べに過ぎなかった。
 石山本願寺を取り囲んでいた信長の軍勢も、苦戦を強いられていた。武将の戦死が相次ぎ、信長はわずかな兵を率いて自ら戦場に討って出る。その後、摂津の木津川の河口で、石山本願寺へ兵糧を運びこもうとする毛利軍と、それを阻止しようとする織田軍が激突。織田軍は大敗を喫した。この敗北が、官兵衛らに新たな危機をもたらしていく。
コメント (4)
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