英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『軍師官兵衛』 第13話「小寺はまだか」

2014-03-30 21:47:02 | ドラマ・映画
一途な官兵衛だが……
 秀吉に姫路城を丸ごと明け渡し(善助ら家臣も城を明け渡したのを納得したのかな?)、秀吉から義兄弟の誓紙をもらい、ますます“秀吉一途”の官兵衛。
 しかし、その官兵衛の様子に政職は焼きもちを焼き、御着城の家臣たちもスタンドプレイだと反感を持つ。座ってツベコベ言うだけでなく、官兵衛の足を引っ張るのか、君たちは。その一人となりつつある櫛橋左京進……。
 純粋な官兵衛だが、まだ、若さゆえの未熟さが目立つ。不安げな職隆、光。
 ≪秀吉のため≫という考えに囚われ、官兵衛は≪播磨の平和、天下泰平≫という大義を見失っていた。

そんな“犬状態”の官兵衛に半兵衛は官兵衛の家宝の如く大切にしていた誓紙を火にくべる。
「そのような下らぬモノがあるから、周りが見えてこぬ。
紙切れよりも大事なことがあるはず。
大義の前につまらぬ面目など無用」
と説教。
 官兵衛も反省し、自ら誓紙を燃やした。
 しかし、誓紙を燃やされ、紙切れと言われ、切れて刃を半兵衛の首に当てるというのは、未熟過ぎ

 官兵衛の未熟さを叱った半兵衛だが、最後の「大義の前につまらぬ面目など無用」は、政職が秀吉への拝謁を渋ることへの対処のヒントだった。
 面目を捨て秀吉の方から御着に向かわせるという手段を取った。
 秀吉にみすぼらしい格好をさせ、他者の目を欺く策だが、そんなんで信長の面目や他の家臣へのけじめがつくのか?と言う疑問は残るが、政職が自ら秀吉への協力(服従)を言わせたのは大きい。
 

☆軍師官兵衛の誕生!
 無事、拝謁を実現し、両兵衛の誓い
・紙切れより大事なもの……天下統一、天下統一がなれば戦がなくなる
・半兵衛の大義……乱世を終わらせること、天下太平の世へと造り替える

  それが我々軍師の役目だと官兵衛に説く

☆あっぱれな松寿丸
 剣術の稽古で、後の加藤清正や福島正則にしごかれる松寿丸。見かねたおねが制止しようとしたが、「“戦の場で手加減は無用、本気でやらねば身につかぬ”と母から教えられた」と言い、稽古に励む。
 いや~父ちゃんより、はるかにしっかりしているぞ!

☆なかなか巧みな予告編
 先週の予告編で、≪次回は、何だか非常に大変そう≫と思ったが、官兵衛自体は割と緩やかな動き。
 大変だったのは、荒木村重の苦しい心境(セリフも噛んだし)と、吐血した半兵衛だった。

☆今週の兵法一口メモ 
囲師必闕……三方を囲み、一方だけ逃げ道を残し、敵を逃亡させやすくし、無駄な消耗戦を減らす


【ストーリー】番組サイトより
 官兵衛は、待ちに待った秀吉の軍勢に姫路城を丸ごと明け渡し、秀吉から義兄弟の誓紙をもらう。感激した官兵衛は、秀吉のためにとますます張り切るが、光や職隆はその様子に一抹の不安を抱く。
 織田帰順の証として主君・政職を秀吉に拝謁させようと躍起になる官兵衛。だが、政職は一向に腰を上げない。焦るばかりの官兵衛に対し、半兵衛がとった驚きの行動とは…。
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「袋の玉将」(中田七段作詰将棋)の解答

2014-03-30 11:49:02 | 詰将棋
「袋の玉将 ……中田七段作詰将棋 『週刊将棋』2014年2月26日号」の解答です。



 指し将棋なら初手▲4四飛成と指したいところですが、初形は打ち歩詰め状態。なので、攻撃力を落とす▲3四龍が第一感です。他には▲2三龍△同桂として1五の地点に守備駒の利きを付けるという手も考えられますが、ここは第一感を信じましょう。


 △3四同角と取らせると

 龍が消えたことで2四に玉の逃げ道ができました。
 ▲1五歩△2四玉▲3六桂で詰みます。


 ところが、玉方にもっと頑張る手があったのです。
 初手▲3四龍を取らずに2四に合駒をする手があります。合駒を何にするかですが、結果的には何をしても同じです。私はケチなので駒を打たず、△2四歩と節約します。

 取れる龍を我慢して取らなかったので、依然打ち歩詰め状態です。
 ならばと、▲2三飛成と飛車を捨てます。この飛車捨ては攻撃力を落とすのが目的ではなく

 △2三同桂と桂を呼び込むことで1五に利かせることが目的です。
 勇躍、▲1五歩と打ち、△同桂とさせると

 詰め上がりが見えてきますね。
 持駒の桂を2六に打てば詰むのですが、あいにく銀がいます。そこで▲2五銀△同角と捨てると……

 桂打ちで詰みます。
 玉は角、桂、歩、歩の4枚に守られていますが、「役立たず」……と言うより、却って玉の動きを邪魔していますね。
 この詰手順は2四の合駒が何であっても関係ありません。
 駒を打ってしまうと、▲2三飛成とした時、歩を取ってしまうので、最後にその歩が余ってしまいます。玉方は最善の指し手を要求されるので、攻め方に余分に駒を与える手は最善ではないと考えます。なので、詰将棋の手としては2手目は△2四歩が正解となります。

詰手順……▲3四龍△2四歩▲2三飛成△同桂▲1五歩△同桂▲2五銀△同角▲2六桂まで9手詰
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