カンボジア経済

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2022年経済センサス 3月1日から調査開始

2022年03月10日 | 経済
 カンボジア国内の事業所等の実態を調査する「2022年経済センサス」の調査が3月1日から開始されました。3月31日までの予定です。
 最初の経済センサスは、日本の支援により2011 年3 月1 日を調査日として実施されました。その結果、カンボジア全国の事業所数は50万5134事業所と判明しました。このうち、従業者100人以上の大規模事業所数はわずか787であるのに対し、従業者一人の事業所数が22万2126事業所、従業者二人の事業所数が17万6219事業所と、8割近くが従業者二人以下の零細事業所でした。なお、2014年に中間年経済センサスが実施されています。センサスを実施する計画省によりますと、2021年時点で事業所数は74万3532事業所と、2011年に比べて47%増加しているとのことです。
 日本政府は、2005年から計画省への支援を開始し、2008年人口センサス、2009年全国事業所リスティング、2011年経済センサス、2013年中間年人口センサス等を全面的に支援してきました。
 こうした基礎的統計調査は地味な活動ですが、今後の政策や計画を策定する際になくてはならない重要なものです。フン・セン首相も、今回の経済センサスの結果は2016年~2030年の持続的開発目標達成のための政策策定の基礎的な情報となると、その重要性を指摘し、企業、工場、卸売・小売店等、全てのビジネスに、この調査への協力を強く要請しています。日本政府の支援を受けて始まったセンサスですが、カンボジアが自力で実施するようになっており、日本の支援の成功例の一つと見られます。
(写真は、2014年中間年経済センサス調査の様子)


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