カンボジア経済

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カンボジア南部の現状 その5 国道2号線でタケオへ

2022年03月01日 | 経済
 2022年1月に、国道2号線でタケオに行く機会がありました。
 国道2号線は、プノンペンからタケオを経てベトナム国境に至る国道で、近年交通量が急増してきています。このため、プノンペン郊外とタケオを結ぶ区間等について改修・拡幅工事が行われています。国道2号線は、プノンペンとカンボジア南部を繋ぐ重要路線であり、元々は、日本のPKO部隊により整備された国道ですが、整備後30年近くなり、さすがに老朽化も目立ってきていました。現在の工事は、韓国の対外経済協力基金(EDCF)からの資金協力を得て、韓国企業により実施されています。
 改修・拡幅の対象となるのは、プノンペンの南にあるタクマオからタケオ間62.6キロメートルと、タケオ近くで国道2号線と国道3号線を連結する国道22号線の9.6キロメートルとなります。既存の片側1車線から片側2車線に拡幅する計画です。総工費は、5600万ドル(約59億円)です。
 今回視察したところ、工事の進捗状況はまばらな状態で、2022年中に完工するとのスケジュールは厳しくなりつつあるものと見られます。
 なお、2021年1月に現場を視察したスン・チャントル公共事業運輸大臣は、工事の遅れや、長期間の使用に耐えうる品質確保について韓国企業を厳しく指導したとのことです。国道3号線の改修工事では、韓国企業は品質の低品質を理由として工事途中で契約解除となっています。品質を重視した工事が行われるよう監督を強化する必要があるものと見られます。
 なお、国道2号線沿いにも、PTT等のガソリンスタンドに、トイレやコンビニ、カフェ等を併設した施設がいくつもできていて、便利になってきていました。
(写真は、国道2号線タクマウ付近。ひどい状況です)

国道2号線とプノンペン環状3号線の立体交差建設現場。


工事を進めるための重機の数は多くないように見受けられました。


一部では舗装まで完成している場所もありました。


PTTのガソリンスタンド。長旅には助かる施設です。



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