カンボジア経済

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ASEAN+3 財務大臣・中央銀行総裁会議 カンボジアにも恩恵

2018年05月09日 | 経済
 5月4日、アジア開発銀行年次総会に合わせて、フィリピン・マニラで開催されたASEAN+3財務大臣・中央銀行総裁会議は、共同ステートメントを発表しました。カンボジアを含むASEAN加盟国10カ国と日本、中国、韓国の合計13カ国の財務大臣・中央銀行総裁のほか、アジア開発銀行(ADB)総裁、ASEAN+3マクロ経済リサーチ・オフィス(AMRO)所長、ASEAN事務総長、国際通貨基金(IMF)副専務理事も参加しました。会議では、チェンマイ・イニシアティブ(CMIM)、ASEAN+3マクロ経済リサーチ・オフィス(AMRO)、アジア債券市場育成イニシアティブ(ABMI)を含め、地域金融協力について討議されました。
 この地域の外貨融通のシステムであるチェンマイ・イニシアティブについては、強化する方向での見直しの最終文言案を年内に準備することで合意しました。また、チェンマイ・イニシアティブの外貨融通の発動に重要な役割を果たすAMROについても体制の強化の方向が確認されました。この他、域内の現地通貨建て債券市場を発展させ、域内金融統合を可能とするアジア債券市場育成イニシアティブ(ABMI)や、新たに設立が決まった東南アジア災害リスク保険ファシリティ(SEADRIF:Southeast Asia Disaster Risk Insurance Facility)にも言及しています。
 対外ショックに脆弱性を持つカンボジア経済にとって、チェンマイ・イニシアティブ(CMIM)、アジア債券市場育成イニシアティブ(ABMI)、東南アジア災害リスク保険ファシリティは、いずれも万一の際にショックアブソーバーとなることが期待される重要な仕組みです。これらの仕組みがきちんと働くように協力体制を構築し、改善を積み重ねておくことは、カンボジア経済の信頼性を高め、また、ショックに対する耐性を高める効果もあるものと見られます。

日本の財務省の新聞発表
https://www.mof.go.jp/international_policy/convention/asean_plus_3/20180504.htm



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