カンボジア経済

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南部経済回廊 その4 国道5号線

2018年05月25日 | 経済
 国道5号線は、プノンペン~コンポンチュナン~プルサット~バッタンバン~シソポン~ポイペト(タイ国境)400キロメートルを結ぶ重要路線です。アジアハイウェイ1号線として、南部経済回廊の重要な一角となっています。プノンペン近郊の日本企業では、タイから部品・原料を輸入し、製品をタイに輸出する際にこの路線を利用しています。途中には米作の主要州であるプルサット州、バッタンバン州もあり、農産物の輸送にも重要な役割を果たしています。プノンペンから国境まで、ほとんど平坦な道です。
 主に、アジア開発銀行の支援を受けて2000年代に改修整備されましたが、簡易舗装であったこともあり、老朽化が進んでいました。このため、日本からの円借款が供与され、全線を片側2車線化し、ボトルネックとなっていた主要都市(コンポンチュナン、プルサット、バッタンバン、シソポン等)については、バイパスを建設する計画です。いくつかの区間に分けて工事が発注されており、主に日系企業が受注して工事を始めつつあるところです。
 北区間(バッタンバン~シソポン)については、今回の訪問(2018年4月)の際には、既に相当に工事が進んでいました。全体としては、2023年の完成を目指しています。
 国道5号線は、カンボジアが、国際的サプライチェーンに組み込まれ、日系企業等の工場を誘致するにあたって、最も基本的なインフラとなります。現在も重要な役割を果たしている国道5号線ですが、舗装の傷みが目立つ部分もあり、円借款による改修工事の完成が待たれます。

北区間(バッタンバン~シソポン)は、既に相当に工事が進んでいました。


プルサットの道の駅は、改修工事中で、営業中止でした(4月25日現在)なお、コンポントムのプノンペン側にも、新たな道の駅を建設中です。



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