夢とやる気を・・・「官僚たちの夏」から

夢を持って、そのために頑張るというのは、見ていて、清々しいものがある。「官僚達の夏」は、小生の青春時代の特徴を思い出させてくれた。そうだった。アメリカに負けて、長い雌伏のときから、立ち上がるときであった。

良くしようという気分が横溢していた。政治家も官僚も、庶民も、自分さえ良ければなんてことは、あまり考えてはいない。そんな雰囲気があった。夢や理想が、真面目に語られていた。

なにもかもが、変化し、成長し、成果が少しずつ生まれてきた。思えば、すばらしい時代であった。

昨日から、通産官僚達の活躍を描いたドラマが始まった。城山三郎の原作である。当時の時代が、生々しく思い出させる。昨日の「富士山頂」ともだぶる。

負けるものか、の気分が、アチコチにあった。確かに、戦争に負けたが、勝負は、これからという話は、底流にあった。通産官僚のすごさというのは、普通ではないという評判を当時に聞いたことがある。

官庁間の対立ということで、縄張り争いのことなのだが、その背景には、夢があった。もたもたしている官庁から、仕事をとりあげ、自分達の夢の実現のためには、何でもやるという発露だと言うことが、昨日のドラマで理解できた。そういうことだった。通産は、回転軸だった。

大蔵は、決定権を持つが、自らは何もできない。それを知っている本当に力のあるエリート達は、通産に魅力を感じた。

今の時代も、完成されてはいない。世界が狭くなり、価値観の混迷は、深刻な影響を世界中にばらまいている。この事態から、世界を救うのは、夢であり、共生の理念からの情熱であろう。