空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

千と千尋の神隠しをみた。

2009年06月06日 06時42分04秒 | 思考試行
昨日、テレビで「千と千尋の神隠し」を見て、感動した。絵や音楽、そして、娯楽性、子供たちにも見てもらいたい作品だし、子供の親達にも、みてほしい作品である。

そればかりではない、アラブやイスラエルや、北朝鮮、中国、ロシア、全世界の人に見てほしいと思った。

たしか、初回は、劇場でみたと思うのだが、筋の本質はおろか、中味の把握が、まったくできていなかったことに、愕然とする。

小生が、こうして駄文を作る意味は、なんとか、社会貢献をしたいという気持ちも若干あるのだが、それを、キチントまともに、仕事をしている人がいて、このような立派な作品にしている事実に、感動する。水準が、ぜんぜん違うけれども同志的な感情が生まれる。有難うといいたい。

そして、作品に、すでに触れていたにも関わらず、その真の味わいができていなかったことに驚く。一度目も、確かに、感心しているはずだが、本質において、把握できていないし、作者の意図を、贅沢にも、どしどし、見落としているのである。なんにも見えていないといっても過言でないぐらいである。

だけど、二度目の、このよく見えることはどういうことだろうか。何事も、しっかりみないと、本質には迫れないということだろう。一度ではだめなのである。

随所に、作者の息吹がある。アニメだから、偶然はない。すべてに、作者の意図が入っている。自然を、写して、そこから作者の意図をこえての感動が生まれる、というのではない。

その意味で、この仕事ぶりは、何だと思う。丁寧な作り方、電車の中で、影の薄い、だが体つきは立派な乗客が降りるために、網棚の大きな荷物を下ろす場面で、吊革が、一本だけだったか、とにかく、リアルに、少しふれて揺れていた。

ちょっとショックを受けた。実際には、吊革に触れずに、網棚から荷物を下ろせるかどうかといえば、相当大きな荷物であるということであり、手荷物ぐらいではそんな風にはならないだろう。

であれば、荷物の大きさを言いたかったのだろうか。どうやら、簡単な旅ではなさそうで、元気もない。あの世への旅のようにしかみえない。と、話の本筋ではないが、人生についての作者の深い意図が、ここにも流れていて、そのために、この揺れが、ものすごい説得力がある。

仕事ぶりの、姿勢、意図、それらが、その真剣さが、判るのである。場面の一つひとつは、すべて、作者の意図なのである。

そこで、この作品は、どのように、世界で見られているのだろうか。世界中で、見られるべき作品である。

アフリカで上映すればどうなるのだろうか。援助もいいが、この映画を現地語でみた子供たちは、大人たちはどう考えるだろうか。

ケニアの貧しい地域の人たちに、暮らしのなかに、高橋尚子さんが、靴をプレゼントしていたが、これも昨日のテレビでみた。子供達の喜ぶ姿が紹介されていた。

この作品をみたら、彼らはなんと思うだろうか。自分達で、なんかしようということにならないだろうか。

戦争している真っ最中のところでは、この作品をみてどう思うだろうか。丁寧な作品作りは、圧倒的名説得力を持つ。アメリカではどうだろうか。オバマ大統領を誕生させた国である。もっと、良くなるに違いない。

エラそうにいう、小生自身が、なんとも多くのことを見逃し、この作品の力をキチント評価できていなかったことに驚く。やはり、復習が必要である。まじめに、生きていこうと思う。宮崎さん達、有難うございます。いい仕事です。

ただ、これを世界に広げる仕事は充分されているのだろうか、と思う。営業が充分とはいえない気がする。これこそ、消費されるだけではない作品ではないか。人類の財産になる作品だと思う。

最後の場面で、髪飾りが光る。これも、見落としていた。ここに、強い意志がある。このときもショックがきた。千尋の体験が、事実であり、もう前の千尋ではないのだ。

ゼニバアとユバアの姉妹。二人で一人の・・・とゼニバアが言う。恐いといわれるゼニバアのやさしさ、坊の成長、面白い。語り合えることが多くある。

世界に広げるために、営業すればどうだろうか。その仕事は、誰がやっているのだろうか。どうもその分野の仕事は、充分ではないのではないか、と感じた。


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