世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

先進国の条件

2012年12月15日 | 国際
世界を旅していると、当然のことながらいろんなことを感じ、思う。


国っていったいなんなんだろう?

民族って何なんだ?

言葉ってどうしてこんなに違うんだろう?

宗教って人にとって何なんだろう?

どうして国によってこんなに生活水準が違うんだろう?


そして最終的に思うのはいつだって同じ。

日本人に生まれて良かった。

日本ってなんと素晴らしい国なんだ、って。


確かにいま日本は、未曽有の危機にさらされている。

経済、政治、自然災害。


だが世界の多くの国、地域に比べればまだまだ恵まれている。

一番は、何より平和だ(今のところ)ということではないだろうか。


安全と安心においては世界に類を見ない水準に達している。

もちろん、未来永劫保証されているものではないが。


安心安全という面でも、原発にしろ、トンネル崩落事故にしろ脅かされているわけだし。


一番の問題は、何といっても少子高齢化ではないだろうか。

国、地方自治体の財政難という形で思いつけが回ってきている。


福祉がおざなりになり、高い税金を払わされようとしている。

政府は対策に手をこまねいている。


一人一人の人間と同様に

国も悪い面を挙げればきりがないが、

良い面を探せば、日本はまだましな方だある。


美しい国土(地震は多いが)、四季折々の変化が楽しめ、

言語も美しく、文化も発展し、教育水準も高く民度も高いと言っていいだろう。



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さて、話は変わるが先日マレイシアのクアラルンプールを初めて訪れた。


数多く旅をこなしているが、

久々に旅らしい旅をした気分になった。


ボクにとって旅らしい旅とは

何の準備もなく、思いつきでまったく見知らぬ国を

誰のつてもなくヒョイと訪れることを意味する。


そうして訪れると、

必ずと言っていいほどカルチャーショックを覚える。

予備知識や、先入観を打ち砕かれるのだ。



ベトナムを5年前に初めて訪れた時もそうだった。

中国と同じ社会主義国ということもあり、

少々お堅い(怖い)国だと思って行ったら、


そこには若者が自由に躍動する世界が広がっていた。

若く、エネルギッシュな躍動感を感じてショック(いい意味で)だった。



一方マレイシア(クアラルンプール)は、

行く前に、住みやすい国という情報がボクの頭の中にインプットされていた。


そしてマレーシアは、2020年までに先進国の仲間入りをすると言うことを知った。


中国も、世界第二位の経済大国となって先進国面をしてうそぶいているようだが。


そこで思った。

先進国とは何ぞや。


日本は自他ともに認める紛れもない先進国である。

しかも、アジアで唯一と言ってよい。


ごく最近、石原新太郎が

「日本人だけが近世になって有色人種でたった一つだけ、近代国家を作った」

と発言して物議を醸している。


近代国家を、先進国と置き換えてもそう言えるかもしれない。


では、韓国はどうなのか。

シンガポールは?


そして中国は先進国の仲間入りができるの?


アジア、有色人種(白人以外)で見た場合、

ドバイは先進国と言えるのか。

サウジアラビアはどうだ。


少し前(2012年2月)だが、


中国検索サイト百度の掲示板に「アジア唯一の先進国は日本だ!」というスレッドが立てられ

さまざまな意見が寄せられているとあった。

意見の内容は興味ある方は各自チェックされたし。

(あまりにバカバカしいからここでは取り上げない)



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翻って先進国とは何ぞや?


高層ビルを建て、

高速道路を作り、

交通網を整え、

大型ショッピングモールを建設する。


多くの新興国と呼ばれる国々が、

日本に追いつけ、追い越せとばかりに工事にいそしむ。


アメリカに追いつけ追い越せと突っ走ったかつての日本を彷彿する。


(トンカチ、トンカチという木槌(金槌)の音ならまだいいが、

ドンパチ、ドンパチは許し難い)



結果、GDPが上昇し、経済的にも豊かになる。

マレーシアは東南アジアの中ではシンガポールに次いで第2位だ。

それでもなかなか10,000ドルに届かないでいる。


だがそれだけで先進国になれるのか。


否。

問題は国民性だ。

つまり、民度の問題が横たわる。


騙し騙されの世界。

盗難の世界。

約束事を守らない社会。


モラルが伴わなければいくら経済発展を遂げたところで

所詮二流国の域を出ない。


だから彼らは、永遠に(?)先進国になりえない。


慎太郎氏もそう言いたかったのではないだろうか?


さて、みなさんのご意見は?



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【注釈1】


先進国( Developed country もしくはadvanced countries)とは、

高度な工業化を達成し、技術水準ならびに生活水準の高い、経済発展が大きく進んだ国家のことを指す。


後進国(現在では開発途上国、発展途上国の呼称が一般的)に対して、

先進国と呼ぶほか、先進工業国、富国、高所得国などとも呼ばれることがある。 (wikipedia)



また、ことバンクによれば

「政治・経済・文化などが国際水準からみて進んでいる国」、とあっさりと記述してある。


日本は政治面で果たして先進国なのか?という疑問がわく。


また、はてなキーワードによれば

主に経済が発展している国のことを指し、

日本でのこの言葉はG8参加 国を指す事が多いが、特に定義はない、とある。


まあ、言ったもん勝ち的なところがありそうだ。




【注釈2】

民度(みんど)とは

特定に地域に住む人々の知的水準、教育水準、文化水準、行動様式 などの

成熟度の程度を指すとされる。 (Wikipedia)



はてなキーワードによれば、

ある国や社会の構成員(市民)の政治的・社会的・文化的意識の程度、

すなわち市民社会の成熟度のこと。


特に立憲民主主義の下での主権者としての自覚の程度をさす場合もある。


欧米などの先進民主国家や自由主義国家、教育水準の高い国ほど高く、

独裁国家やナショナリズムの強い国ほど低いとされる。


アジアは欧米から民度が低いと見なされる傾向があるが、

欧米は宗教支配が強い点・人種的偏見が含まれている可能性・個人の権利主張が強い点なども留意する必要がある。



これだと、中国は論外ということになろうか。


経済的発展だけが先行しているようだが、

民度が備わって初めて自他ともに認める先進国と言えるようになるのではないだろうか。


我がニッポンは、

例え経済、政治的に落ちぶれたとしても

民度(誇り)だけは保ちたいものである。



さて明日は衆議院議員の選挙。

日本の行く末と、まさに民度が試される日となる。


自民党が大勝し、

安倍が総理大臣となった日本(人)はどこへ向かうのだろうか。