世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

二人三脚のロード

2012年07月27日 | 
いよいよ2人三脚のロードが始まった。


全盲の人とこれから10日間過ごすことになる。

それもベトナム、ハノイで。



ボクも初めてのことで不安だが

彼も不安を隠せないでいた。


一昨日もらったメールから。


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かじ えいせい 様

一緒に歩いたことがないので、お互いに不安材料は否めませんが、
最初慎重にスタートすれば、ほどなく慣れるものと思います。

リュックとショルダーバッグで、と思っていましたが、
リュックを背負ってみると予想以上に重く、旅行中にぎっくり腰でも起こしたら取り返しがつかないと考え、
扱いは多少注意を要しますが、キャリッジつきのトランクと、手荷物用のショルダーバッグにしました。

預けてしまうまでは、ゆっくり動く必要があると思います。

私は、カジさんの肩につかまり、なるべく真後ろに近い位置で歩くようにします。

肩の動きで、どちらに曲がるかは分かりますので、
段差があるときと、狭い場所を通るときは、
まず止まってから、「降りる、上る、右に寄って」などの指示を出してください。


だれしも、上下や左右の指示は咄嗟には出ませんので、
「とりあえず止まってから、やおら指示」というイメージでお願いします。

特に危険なのは階段、中でも下り、
それから、老人や幼児に衝突してけがをさせること、品物を破損することなどです。

危ないときは、言葉を探す前に停止をお願いします。


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初日は大阪泊まり。


    大阪に住む長女たち家族とも半年ぶりの再会


まずまずのスタートだったと思う。


彼は盲人特有の白い杖を持たない。

ボクの肩につかまって歩く。


ボクにとっても初めてのことなのでいろいろな学びがある。


自分がもし目が見えなかったらどうなのだろうか。


彼と全く同じ気持ちにはなれないが

少しでも分かるようになりたい。



誰しも初めての経験の時は不安や恐怖が伴うが

同時にワクワク感も味わえる。


その感覚が好きでやめられない。



国内線でも優先搭乗で真っ先に機内へ案内された。

そして、最前列の広い席へ。


キャビンアテンダントの気の使いようが半端じゃない。

これが日本流のおもてなし精神だろう。


チョッと行きすぎの感も否めないが。

海外ではほとんど味わえない気配りだ。



これは日本人として誇りに思っていい部分だ。




オリンピックサッカーも男女とも勝利した。

幸先の良いスタートだ。


さて寝不足の目をこすりながら、いい気分を引きずって

ハノイまで約5時間のフライトを楽しもう。