世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

病院の都合

2012年07月05日 | 社会
母の手術が終わった。


ボクは立ち会わなかった。


それはボクのささやかな抵抗だったのかもしれない。



ニューヨーク行を前日に控え

懸念があった。



医師の説明を聞いて

本当に手術する必要があったのか

いささか疑問が残る。



彼の説明には少なからず無理があった。




医師は言った。

手術しないと他の病院で引き受けてもらえないか、と。

長く居られると困るのです、とも。


これが本音だったと思われる。




残念ながら今の日本の医療制度の仕組みがそうなっている。



特に緊急性の高い病院では

患者の在院日数の長期化を極端に嫌う。



入院については病床の機能分化が十分ではなく、

急性期の患者と長期の療養が必要な患者が混在することが多くなっているからだ。




今の状態でも患者は然程支障はないのに、



ケアの簡素化と


長期在院患者を受け入れる病院や

老人介護施設への転移を促せざるを得ない。



引き受ける施設がなければ

在宅ケアにならざるを得ない。



これが高齢化社会の実態なのだ。




いずれにせよ

手術はボクの意に反して行われた。



上手くいったという。

それはありがたいことだ。



だが怖いのは術後の合併症だ。


年齢が年齢だし、体力もない。


いつ急変するかもしれない状態の中で

予断は許さないが


後は経過が良好であることを祈るばかりだ。





重い気持をい抱いたまま

ボクは機上の人となる。



そして行く先にも


大きな課題が口を開けて待ち受けている。



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【追記】

施術をしてくださったお医者様は

非常に立派な方で、

信頼をおける誠実さと高度な技術を持っておられた。


何の不満もない。


そして

毎日ケアにいそしんでいただく看護師さんにも

感謝の気持ちでいっぱいだ。



個々人を非難する気は全くない。

それどころか頭の下がる思いである。




惜しむべきは医療制度そのものだ。



高齢化社会は萎むどころか

20~30年間はその勢いを増す。



何せ、明日は我が身なのだから。



加えて、子供や孫たちへの負担が増えることは必至だ。



医師不足(特に腕のいい医者はすくない)が叫ばれる中、


病床は余り気味だ。




一方で

介護施設は数年待ちもあるほど不足している。

待っている間に亡くなるケースも増えている。



在宅介護の悲哀も後を絶たない。



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【結論】


こんな日本に誰がした。


アッ、オレか!?

団塊の世代だもんな。



後20~30年後というのは

団塊の世代がほぼ消滅する時期だ。



そうなれば日本の人口構造も自ずと変わってくる。



だが少子化が改善されない限り

このジレンマからは解放されないだろう。



そのころは子供たちが我々の年代になる。

孫たちも大人になっていく。



ツケを残してはならない。



そのためにも

最後のご奉公をしなければいけない。




社会貢献。


少子化撲滅運動。





よし、

子作りに励も!!


まだまだいける!


チョッと、目的違うんじゃない!????



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【結論2】


日本を救う本当の解決策は

移民政策にある。


それは、

日本が移民国家になることを意味する。



だが悲しいかな

現実はスズメの涙ほどの移民しか受け入れていない。



そして日本人もまた

これからは海外と頻繁に行き来しなければならない。




だから、なんといっても

英会話力は必須なのである。


(やっぱり最後はそこへ来たか!)