世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

コイン

2009年12月01日 | 国際
ビールやミネラルウォーターを買いによく行くマーケットがある。

時々レジで値段を間違える(わざと高く打つ)ことがあるので要注意だ。



そこでお釣りにコインをもらった。


世界各国のコイン集めはボクのコレクションになっている。


約60カ国分のほとんどすべてのコインを持っている。

値段に換算すると相当なものになるだろうが、正確には知らない。


EUのユーロになる前の、各ヨーロッパ(フラン、マルク、ペソ、リラ,etc.)のコインも持っている。

キットそのうち価値が出るだろう。



で、ベトナムドンのコインの話だ。

もうすべてコレクションに加えてあるので、他の店での支払いにそのコインを出した。


ところが、


ところが、だ。


「これはもう使えないよ」

と、あっさり受け取りを拒否された。


ン? なんだと?

4か月前はOKだったのに。

日進月歩で経済成長を伴い変化している国だ。

さもありなん。



1,000ドン(約5円)、5,000ドン(約25円)コインだが、同じ紙幣もある。

チョッとした買い物は10,000~100,000ドン(500円)を使う。

すごいインフレなのだ。


チョッと両替すると、何十枚と紙幣がなる。

計算がややこしい。


その点、ベトナム人の計算力には感心する。

どんなオッサン、オバチャンでも、手垢で汚れた分厚い札束を出しては、

サッサとお釣りを出す。

教育水準の高さは群を抜く。

(日本でも、この前電卓がないとお釣りの計算が出来ない定員がいたぞ)





次の日、同じマーケットにビールを買いに。

レジで、コインを見せた。

「あんた、昨日これをお釣りにくれたが、どこも使えないじゃないか!(怒) 紙幣と変えてくれ」

定員はバツが悪そうに素直に変換に応じた。

外人だから知らないと思ってバカにするんじゃないよ、とは言わなかったが、

たとえ30円でもバシッとやらないと、後々癖になる。



日本人はこういうときたいがい泣寝入りをする。

甘く見るんじゃないよ、とも声には出さなかったが、

No more! と言って笑って見せた。



しかし、こんなやり取りは楽しい。


ベトナム人は素直だ。

とある国など、スットボケて応じないのが普通だから。


だましだまされ、小さな駆け引きを繰り返しながらの海外の旅は醍醐味でもあり、

まして愉快だ。