デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

13.本番一日完全ドキュメント 4

2005-02-23 13:48:26 | カバレット制作ノート
休憩中に顔見知りの人の反応を聞くと、楽しいですねえとみんな面白がっている手応えは感じる。ロービングをしていたサロクが、ステージにあがり、いよいよ後半のはじまり。イギリスから特別参加してくれた三人のバンドさんが、客席から登場。一曲演奏したあと、ステージで、三雲君とやりとり。これがおかしかった。リハの時は、ここを端折っていたのだが、本番になると、三雲の本領発揮。ちぐはぐなやりとりが絶品だった。
後半はほとんど天井桟敷から見ることに。携帯に電話。藤山さんの後見の人から、空調を切るように確認。小屋の人に再度お願い。ヨロ昆撫さんがはじまってからの客席の反応がおかしかった。どう反応したらいいものか、そんなとまどいが感じられる。14日のリハの時に、VJにリクエストが出ていた映像も、3曲目にスクリーンに映し出される。
いよいよトリの藤山さんの番。ぞくぞくしたのは大熊さんの音楽。リハとはまったく違う曲で、藤山さんの芸風と合った曲を最初はソロ、二匹目の蝶が出たところで、アルトサックスとのデュオで、見事に盛り上げてくれた。さすがである。
21時ちょいすぎに終演。帰りエレベーターしか利用できないということを確認。客だしがかなりたいへんそうだが、しかたがない。
帰りは受付に立つ。ボリショイのアンドレイが、楽しかった、ほんとうに楽しいショーだったとマジ顔で感想を言ってくれる。森田君のジャグリングが良かったという。
予想通り、ロビーはかなりの混雑。みんながはけるのに時間がかかる。ある程度はけたところで、片づけに。
自由席の椅子片づけは手があいた出演者も手伝ってかなりいいペースで進んでいるようなので、指定席のテーブルの片づけをする。下の人があまっているようだったので、何人か上に呼んで、テーブルと椅子の片づけを手伝ってもらう。収支がかなり厳しかったので、今回の打ち上げは会費制にしてあるのだが、ほとんどの出演者が参加しそうな感じ。
照明・音響の片づけは順調にいっている。Oが中心になって、楽屋の片づけ。一応22時から予約を入れているので、後片付けが終わったメンバーは、順次会場の「北の家族」に行ってもらう。22時20分ぐらいには、すべて完了。自分たちも北の家族へ向かう。森田君は友人の家に泊まるというので、打ち上げには出席せず。余った弁当を持って帰る。「へぇ、いいなあ」とひやかしたら、「男ですよ」と真顔で答えていたのが、おかしかった。
25人で予約を入れていたのだが、参加者は40人近くになっていた。ぎゅうぎゅうの状態で、とりあえずお疲れさまの乾杯。この日は同じ店で、見終わったお客さんが、かなり飲んでいたようだ。先にここで打合せをしていた西田たちも合流。宴は果てしなく続くことになる。宴会まで付き合ってくれた藤山さん、明日蒲郡で仕事がある三雲君は早めに引き上げる。終電で帰宅組も、日付が変わったあたりで退散。日付が変わったところで、大熊さんが立ち上がり、まわりのミュージャシンから、ハッピバースディーの歌が。なんと19日は大熊さんの誕生日だったのだ。舞台監督のTさんの誕生日がリハのあった14日、まあうまいぐあいに重なったものである。大熊さんが、カバレットのあった日に誕生日というのは、とてもうれしいと簡単に挨拶。みんなから盛大な拍手。あとはいろんなテーブルをまわりながら、乾杯して歩く。今回の公演で大ファンになったヨロ昆撫のタプ江さんのところに行ったら、あふれんばかりに焼酎を注がれてしまった。あとはほとんど記憶なし。ずっと寝ていたらしい。気がついた時には、店の外にいた。うっすらと街は薄化粧。ずいぶんメンバーは減っていた。こうじと西田と立ち食いそば屋に入ったところは憶えている。そしてこうじがカツカレーを注文していたことも。
京浜東北線で新杉田まで出て、あとはタクシーで帰宅。ちょうど長女が受験に向かうところだった。一声がんばれよと声をかけて、寝床へもぐりこんだ。(了)
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13.本番一日完全ドキュメント 3

2005-02-23 12:37:22 | カバレット制作ノート
ゲネの前に、椅子も並べようということで、手の空いている人間が全員かかって、椅子並べ。200席をつくることをまず第一条件にする。下手側のサブステージが、結構死角になってしまう。なんとかギリチョンで200席を並べる。これとかぶるかたちで、Tさんの巻きでお願いしますという合図で、ゲネ開始。3人の従業員のコントのあと、オープニングのバンドさんの登場シーンから始める。バンドさんの曲のところでは、端折ってもらう。森田君に演技のあと、明かりのことを確認、まだまぶしいという。Tさんに報告。途中受付をのぞいてみると、結構人が群がっている。今日は受付のふたりとシルヴプレのHさんは着物姿、いい雰囲気だ。
サンタさんの使いの人が音源のMDを持ってきてくれる。18時開場ということなのだが、狭いロビーには、もうかなりの人が待っている。ボリショイサーカスに出演中のアンドレイから電話、何時に来ればいいかというので、18時半ごろにしてくれと答えておく。
途中何度も受付の方から、開場の時間がすぎたので、いつになるのか聞いてくる。受付に行くと、エレベーターの前のスペースがない状態、しかもリハの音がバンバン入ってくる。ヤバイよなあ。
なんとかエンディングの紹介のところと、ビデオの紹介を合わせ、ダンスを踊るところまでやって、ゲネは終了。踊りに関しては、藤山さんが、圧倒的に動きがいいし、表情もいい。最後の椅子の並べ替えと、大熊さんの片づけを待って、およそ20分押しで、開場へ。
お客さんが次々に客席におりてくる。開場と同時に、半分くらいの椅子は埋まってしまう。
顔見知りの人と簡単に挨拶。受付はフォーマルな格好をということで、三雲君が持ってきた派手めの燕尾服を着せられる。でも下がジーンズだからなあ・・・。
心配していた雨も雪もとりあえずは降っていないとのこと。これで雨でも降っていたら、入れ込みの時にかなりパニくっていたかもしれない。

5分押しで開演することに。表ロビーから出てくるバンドさんを楽屋まで案内することに。ここの導線が複雑で、下のダンスホールの着替え室を通って、裏階段をつたっていかなくてはならない。何度か間違いながら、やっとロビー口までたどりついて、スタンバイ。
従業員のからみ、小出君のしゃべくりが終わったあと、バンドさんの登場で、いよいよ幕があいた。
レ・クザンのマネージャーご一行が遅れて到着。6階の自由席の椅子が足らなくなっているので、公演中椅子をばんばん出すことになる。
はだかさんのところが終わってから、指定席のところから、森田君の演技を見る。サーカス学校の校長の西田も、愛弟子の演技を心配そうに見つめる。最後の7個ボールのところで、今日のリハは全部成功していたのに、2回失敗。西田が思わず、指をならす。段取りでは失敗は2回までということになっていたので、ドキドキしながら、3回目のトライを見つめる。大熊さんたちバンドも、ここは演奏せずに、無音のなかでのトライ。見事キャッチしたところで、思わずガッツポーズ。ホットした。
調光室がある、7階へ登る。ここから見ていると天井桟敷から見ているような感じ。バンドさんの演奏の時に、弁当をかっこむ。演技を終えた森田君がやってくる。「最後の失敗はちょっと悔しいけど、でもいい勉強になりました」と、ホットした様子。いい顔をしていた。
受付をのぞくととりあえず、一段落した感じ。どうも燕尾服がぎこちなく、脱ぐことにした。
休憩は、ほぼ時間通り。このころになると、落ち着く。知り合いの人に挨拶。



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13.本番一日完全ドキュメント 2

2005-02-23 11:37:46 | カバレット制作ノート
場当たりが始まる前に、エアーポケットのように時間が空く。この間をぬって、当日配布するプログラム、アンケートの折り込みのもとになるものをつくってしまう。ついでに弁当を食べる。
VJの持ってきたビデオプロジェクターは、7階から投影することになったのだがフォーカスが甘くなるという。6階に持ってこれないという相談を受ける。そうすると指定席2席分をつぶさなくてはならない。ちょうど2席余分に配置できたので、最悪これでもお客さんに迷惑をかけずに、対応はできる。これについては、VJのやりやすい方でやってもらうしかない。今日流す予定のサンタ引越センターの音源が、VJのところに届いていなかったことも判明。至急サンタさんに連絡、音源を客入れ前まで持ってきてもらうようにする。
13時半すぎから音と絡みのあるはだかさん、森田君、藤山さんの場当たり。はだかさんは、昨日バンドさんとリハをやっているので、問題なし。森田君も14日のリハで一回合わせているのだが、ボールの演技に移ったときの、音きっかけでミス。もう一度やり直し。この時は照明さんも明かりをつくってくれていたのだが、両袖の照明が目に入るようだ。あとでチェックを入れてもらう。14時すぎから藤山さんの場当たり。一回さらっと流してもらう。手順の件で、ひともめしたが、藤山さんの方で対応策を準備してきてくれたので、これもなんとかクリアー。藤山さんの音が心配だったのだが、これについては藤山さんが、これでやるしかないでしょうととりあえず、OK。
これが終わって、タイムスケジュール的には、45分ぐらいの押し。
場当たりのあと、転換部分の確認とチェック。場当たり、転換確認は、舞台監督のTさんが指揮をとる。時間をみながら、素早く指示をだしてくれる。Tさんは、カバ早稲田で一度舞台監督をやってもらっている。あれとはちょっと規模が違うのだが、実に的確に指示を出してくれるので、かなり助かった。大熊さんが、この転換確認でずっと付き合ってくれる。
とりあえず転換チェックなのだが、これが時間がかかる。山本光洋、神山一朗のバーテンダーがランニングになっているのだが、この時がはじめてきっかけのチェック。VJの映像の入るタイミングもチェック。ということで、全体的に45分ぐらいの押し。
受付の方に顔をだすと、手伝いに来てくれた野毛のYさん、シルヴプレの2人、ACCからKちゃんがすでに来ていて、折り込み、当日の受付の準備に入っている。指定席のテーブルに番号を貼ってもらう。
とりあえず、転換チェックが終わって、ゲネへ。この時すでに17時近く。いよいよ時間との闘いである。

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復活!

2005-02-23 11:10:09 | お仕事日誌
昨日の気功が効いたようで、ほとんど体調が戻る。カバレットの反響が少しずつ伝わってくる。永六輔さんが公演翌日のラジオで、カバレットキネマについて感想を言っていたらしい。どんな内容だったのだろう、ちょっと気になる。
カバレット制作ノートをプロログでアップする。
春で仕込んでいる件で、スケジュールを確認しなくてはならない芸人が何人かいる。メールや電話で確認。キエフの先生のところにも電話。
アレグリアに出演中のジェーニャから電話、最初だれだかわからなかった。いま福岡にいるという。4月には名古屋ということだから、リトルで一回会おうということになる。それとキエフからも電話、向こうは自分のことを知っているようなのだが、最後まで誰かわからなかった。
18時半から久しぶりのサーカス文化の会の例会。今日は西田のスウェーデンのサーカス、「シルコール」を現地で見てきた報告。このサーカス、なんとか日本でやりたいものだ。それを可能するためには何が必要なのか、ここはじっくり考え、行動しなければならない。
22時すぎ帰宅。

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