【第3パラグラフ】
3.1 In Edo, not only human waste but all kinds of garbage produced by the city dwellers were used as fertilizer.
【讀解のポイント-かたちからのアプロウチ】
3.1 not only ~ but (also) …:「~だけでなく…も」。~の位置には既知のものか豫想されたものが置かれ、…の位置に豫想外のものが置かれて強調されます。but の後ろに also があるとさらに強調されます。[既出]
[例文]
Not only is television boring, but it ( also ) wastes a lot of time.
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テレビは退屈であるばかりでなく、多くの時間をむだにしてしまふ。
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3.1 produced by the city dwellers は過去分詞による説明後置のかたちです。
[意味] 3.1 江戸では、人間の排泄物ばかりでなく、住人により出されるあらゆる種類の生ごみが肥料として使はれた。
3.2 The ash obtained from burning wood, for instance, was bought by ash collectors who visited each house.
【讀解のポイント-かたちからのアプロウチ】
3.2 obtained from burning wood は過去分詞による説明後置のかたちです。[既出]
[語句]
[意味] 3.2 たとへば、木を燃やして得られる灰は、家々を訪れる灰の囘收人によつて買はれた。
3.3 This system for recycling organic materials served to drastically reduce the amount of garbage produced.
【讀解のポイント-かたちからのアプロウチ】
3.3 to drastically reduce は 分離不定詞( split infinitive )と呼ばれるもので、副詞がうしろの不定詞を修飾します。
3.3 produced は過去分詞による説明後置のかたちです。[既出]
[意味] 3.3 有機物資を再利用するこのシステムは、うみだされる生ごみの量を劇的に減らすのに役立つた。
3.4 Clothes were resold through second-hand stores and reused any number of times ― the everyday wear of ordinary people was, indeed, used clothing.
[意味] 3.4 衣類は古着屋を介して再度賣られ、何度でも再使用された - 庶民の普段着は實のところ古着であつた。
3.5 Even when these clothes could no longer be worn, they were not thrown away, but turned into “Asakusa paper” - toilet tissue made from scraps of paper and cloth.
【讀解のポイント-かたちからのアプロウチ】
3.5 <not~but…>は「~ではなく…」の意味で、力點は…に置かれます。[既出]
3.5 made from scraps of paper and cloth は過去分詞による説明後置のかたちです。[既出]
[語句]
3.5 no longer ~
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もはや~ない
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3.5 throw away ~
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~を捨てる
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3.5 Asakusa paper 灰色で、ごわごわした感觸の塵紙。昔はよく見かけたが、最近はとんとお目にかからない。
[意味] 3.5 これらの古着がもはや着られなくなつた時でも、捨てられることはなく、『淺草紙』- 紙くずや布くずから作られる落し紙 - に姿をかへた。
[用例] 分離不定詞 ( split infinitive )
(BLONDIE By Dean Young & Stan Drake)
1 You have a very hearty appetite but you never seem to put on weight.
・put on weight: 太る ( put on pounds も同じ)
「あなたは食慾がすごく旺盛だけど、決して太らないみたいですね」
2 I guess I just burn up the calories.
「(攝取した)熱量を燃やしつくすんだらうね」
2 You’re lucky! I tend to really put the pounds on.
「ラッキーですね! 私は實のところ太る傾向があつてね」
3 It must be tough for you, working in a place like this.
「きつと大變だらうね、かういふところで仕事をしてて」
3 It is tough.
「大變ですよ」
4 If the food was any good, it’d be even tougher.
・even は比較級を強調してゐます。
「もし料理が少しでもましなら、もつと大變ですがね」
【ユーモア】
4コマめは假定法過去ですから、事實としては、料理があまりよくないと認めてゐることになります。そこに可笑しみがうまれます。
單にとぼけた可笑しみであるのか、一種の自虐か、それとも客の一言への意趣返しもこめられてゐるのか……微妙なところです。