■今囘の「if・should」型と次囘に紹介する「if・were to」型は、表はす内容が現在から未來にわたるために「假定法未來」と呼ばれたり、動詞や助動詞の過去形を使ふため「假定法過去」に分類されたり、さらに混亂をきらつて「should、were to」といふ、かたちによる項目を立てられるなどしてきました。
拙稿では、「if・should」型、「if・were to」型と別項目として解説を試みてゐます。要は、それぞれの型の文意が正確に把握でき、かつ意圖通りに發信できることです。それぞれの使はれる状況や意味を把握していただきたいと願つてゐます。
7 「if・should」型: ≪ifshould 原形,would*原形 / will*原形 / 原形(命令法).≫
【諳誦例文】
S.7 It would be terrible if all the elevators in skyscrapers should stop running. |
もし高層ビルのエレベーターがすべて停止するやうなことがあれば恐ろしいことだらう。 |
・elevator →アクセント注意
7.1 歸結節には would のほか could / might / shouldが使はれることがあります。また直説法で、willのほか can / may / shallが使はれることがあり、命令法が來ることもあります。
7.2 あまり起こりさうにないと話し手が思つてゐることを假定して、その結果の想定や依頼などを述べる文體です。絶對に起こり得ないことの假定には使はれません。
7.3 例文により、「if・should」型の出現パターンを紹介します。
[例文] 歸結節に直説法が使はれることがあります。
7.3.1 If your check should bounce, you will be charged a $10 fee. |
もしあなたの小切手が不渡になるやうなことがあれば、10ドルの手數料を課されますよ。
[例文] 歸結節が命令文のことがあります。 |
7.3.2 If anything should happen, call me. |
もし何かあつたら電話してください。 |