【第5パラグラフ】
5.1 Now the lives of the Japanese people are marked strongly by Western trends ―― by the culture of throwing things away after use.
[語句]
5.1 lives |
發音注意 |
5.1 use |
發音注意 |
5.1 throw away ~ |
~を捨てる / ~を處分する |
5.1 mark ~ ~を特徴(特色)づける / ~を目立たせる
[意味] 5.1 今日日本人の生活は、西歐の趨勢――つまり物品を使用後に捨てる文化――を大きな特色としてゐる。
5.2 This is not at all like the lives the Japanese people led in the Edo period.
【讀解のポイント-かたちからのアプロウチ】
the lives の後に關係代名詞 which を補ふとわかりやすいでせう。
[語句]
5.2 not ~ at all |
全く~ない |
[意味] 5.2 これは、日本人が江戸時代に送つた生活とは全く似てゐない。
5.3 The loss of traditions, which began in earnest in the 1960s, was one result of the mass society that developed in Japan’s high growth period.
【讀解のポイント-かたちからのアプロウチ】
5.3 <~, which…> のかたちは、關係代名詞 which の繼續用法です。先行詞についての説明・情報を追加するもので、「そしてそれは」と前から讀み下ろしてゆけば可いのです。
關係代名詞の繼續用法(非制限的用法、追敍用法、連續用法とも呼ばれる)は、who, whose, whom, which,( as* )にあります。繼續用法の which には前文の一部または全部を先行詞とする用法もあります。
*as は擬似關係代名詞と呼ばれるもので、愛知縣立大學の第2パラグラフの第1文(2.1)に出てきました。[既出]
[語句]
5.3 in earnest |
本格的に / 本式に |
[意味] 5.3 傳統の喪失は、1960年代に本格的に始まつたが、日本の高度成長期に發達した大衆社會の(もたらした)結果であつた。
5.4 For / while Japan’s culture was one that gave deep thought to harmonious living with nature, / the modern focus on mass production has eaten away at the foundation of that culture.
【讀解のポイント-かたちからのアプロウチ】
5.4 理由を後述する接續詞 for の後に while~の節が入りこんでゐます。5.3の文の理由をあとから付け加へてゐます。
[語句]
5.4 eat away at ~ |
~を侵蝕する |
5.4 focus |
(興味、關心、注目、活動などの)中心 / 焦點 |
[意味] 5.4 といふのも、日本の文化は自然との調和のとれた生活に深く思ひを致すものであつたが、現代は大量生産を重視した結果、さうした文化の土臺が侵蝕されてきたからである。
【この項 つづく】