英文讀解自修室

  - in the historical Japanese kana/kanji orthography

・日本女子大學 2008 (8) 6パラ

2011-07-15 | 出題英文讀解

【第6パラグラフ】

6.1  Despite being shut off from the rest of the world during the Edo period, Japan’s thirty million inhabitants enjoyed the highest standards of welfare and levels of cleanliness of anywhere on earth.

 

【讀解のポイント-かたちからのアプロウチ】

  肯定文での any の解し方について説明します。「aでも bでも cでも……どれでも選びとれる」といふ状態を念頭に置くと、any のもつ意味合ひが捉へやすくなります。

[例文]

6.1  Any plan will do.

     どんな計畫でもよい。

 

疑問文、否定文、條件文の場合でも、「aでも bでも cでも……」と唱へて眺めると any がわかりやすくなります。any で始まる語句についても同樣のアプロウチが可能です。

例: anybody / anyone / anything / anytime / anywhere

 

6.1anywhere は本來は副詞ですが、 of の次に置かれて名詞的なはたらきをし、「地上のどの場所を選んで比べても、そのうちで最も高水準の…」といふことになり、結局「どこよりも高い…」といつた意味になります。

 

[語句]

6.1  shut off from

~を…から遮斷する

6.1  standard

アクセント注意

6.1  cleanliness

發音注意

6.1  welfare

well-being / comfort and happiness

 

[意味] 6.1  江戸時代には外の世界から遮斷されてゐたにも拘らず、日本の三千萬の住人は地上のどこよりも高水準の暮らしやすさと高度の清潔さを享受してゐた。

 

6.2  This was due to the existence of a society that made efficient use of its resources, provided its people with a tough but healthful lifestyle, and created a culture that made this lifestyle unique.

 

【讀解のポイント-かたちからのアプロウチ】

  a society を説明する關係代名詞 that の節が長いため讀みづらくなつてゐます。「①made, provided, and created~」と竝べられてゐます。

  さらに3つめの節のなかでは、關係代名詞 that 節がa culture  を説明してゐます。

 

[語句]

6.2  due to

~のためで

6.2  make use of

~を利用する / ~を使用する

6.2  provide with

~に…を提供する / ~に…をもたらす

 

[意味] 6.2  これは、資源を效率よく使ひ、苦勞はあるが健康によい暮らし方を住人にもたらし、この暮らし方を獨自のものにする文化を創り出した社會が存在したからであつた。

 

[用例]  anytime

 

(BLONDIE  By Dean Young & Stan Drake)

 

1  Tootsie thinks it’s a good idea to grow vegetables in our back yard.

Tootsie は、うちの裏庭で野菜を育てると良いと思つてるんだよ」

2  It’s backbreaking work, but I’m all for it.

for ~「~に贊成で」。 all が強調してゐます。

「骨の折れる仕事さ、でもぼくは大贊成なんだ」

3  When is this going to begin?

「いつ始まるんだい?」

4  I told her she could start anytime.

「いつでも始めて可いよ、と彼女には言つたよ」