[用例研究 241] 〈afraid〉
(BLONDIE By Dean Young & Stan Drake © 1996 King Features Syndicate Inc.)
1 This project will mean lots of late hours at no extra pay.
2 I’ve chosen you three because you’re loyal, you’re dedicated ...
3 And we’re the ones who are afraid to say no.
4 Well ... yes, of course, that, too.
[解説]
1
・lots of~: 「たくさんの~」。a lot of~とともに肯定文で、數・量いづれについても用ゐられます。lots of~は a lot of~よりも口語的とされます。
3
・afraid: afraid は人を主語とし、敍述用法で使はれる形容詞、つまり名詞の前に置く限定用法がない形容詞です。元々は Old French の affreer ( = affray, 騷々しいけんか) に由來し、Middle English の affraien ( = to frighten, 怯えさせる) から變化したもので、意味も若干ひろがりを見せてゐますので、文脈に即して意味を把握することが大切です。
Longman Dictionary of American English を眺めると大きく三つの意味が擧げられてゐて、
① frightened because you think that you may get hurt or that something bad may happen(自分が傷つけられたり何か惡いことが起こるかもしれないと恐れてゐる)
□參考例文: 端的に事實として、事物が怖いとする例です。
241.1 I'm afraid of heights.
私は高いところが怖いんです。
241.2 I'm afraid of traveling by plane.
= I'm afraid to travel by plane.
私は飛行機で旅行するのがこはいんです。
□參考例文: 不定詞部分が、自分の意志で左右できることであると「怖がつて~しない」「怖くて~できない」といつた意味に解されることが多いとされます。漫畫の3コマめのせりふもこの部類のやうに思はれます。
241.3 She'll be afraid to open her windows at night.
彼女は夜はこはくて窗をあけられないでせう。
② very worried that something bad will happen(何か惡いことが起こるのではないかととても心配してゐる)
□參考例文
241.4 I am afraid that I may hurt his feelings.
= I am afraid of hurting his feelings.
彼の氣持を傷つけるのではないかと心配してゐます。
③ (口語で I’m afraid として) used in order to politely tell someone something that may annoy, upset, or disappoint him/her(何かしら自分に迷惑な、狽へさせるやうな、期待外れのやうなことについて、誰かに鄭重に傳へるために用ゐられる)
□參考例文: 禁煙の場所で喫煙してゐる人に鄭重に注意を促す例です。
241.5 I'm afraid (that) this is a "no smoking" area.
ここは「禁煙」ではないかと思ひますが。
□參考例文: that節を簡略に言ふ例です。
241.6 "Are we late?" "I'm afraid so (=yes)."
「私たちは間に合ひませんか」 「どうもそのやうですね」
241.7 "Are there any tickets left?" "I'm afraid not (=no)."
「切符が殘つてますか」 「(生憎殘りは)ございませんが」
4
・of course: 「もちろん」「確かに」
[意味把握チェック]
1 「この企畫は割増し給なしの殘業(/サービス殘業)が多いんだ」
2 「(ワシは)君たち三人を選んだんだ、君らは(職務に)誠實だし、獻身的(/熱心)だから...」
3 「それに、僕たちはこはくて否と言へない(/拒否できない)者たちだから(なんでせう?)」
4 「まあ...確かに(/むろん)、それもあるがな」
[笑ひのポイント]
・圖星を突かれた Dithers 社長でした。