日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
タコノキの気根
昨年の暮れですが、群馬フラワーパークの温室で、タコノキを見ました
以前も見たから吃驚しないけど、なんともすごい根っ子です
タコノキ(蛸の木)は、小笠原諸島の固有種で、タコノキ科の常緑高木で雌雄異株です
よく知られるタコノキは小笠原諸島の海の近くに自生し、高さ10mほどになります
タコノキ科植物全般に見られる特徴として、気根が支柱のように幹を取り巻き「蛸(たこ)」のように見えることからタコノキ目の基準種となっています
葉は先端が尖って細長く、長さは80cm~1.5mでらせん状にたくさんつきます
葉のフチや葉裏の主脈の上には、大きく鋭い鋸歯が上向きについています
葉の付き方から「スクリュー・パイン」とも呼ばれます
初夏につく花序は肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)で、雄花は黄白色で、雌花は淡緑色をしています
夏には数十個の果実が固まったパイナップル状の集合果になります
果実は秋にオレンジ色に熟し、茹でて食用としたり、食用油を採取する原料になります ・・・ 食べた事ないけど油がとれるのだから、脂っこいのかな
群馬フラワーパーク・温室内のタコノキ ・・・ 見事な気根です
気根は、幹の下の方から根が幹を囲むような感じでタコ足状に伸びています
海岸沿いなどに自生することが多いそうですが、この気根が不安定な砂質土壌にしっかり食い込んでアンカーの役割をして幹を支えているのが想像できます
亜熱帯~熱帯地域では防風や防潮目的で植栽されるようですが、納得です
「名は体を表す」で、タコノキ名前の由来が容易にわかる姿です
気根とはどういうものか少し調べてみました
本来「根(ね)」とは、植物の器官の1つで、地中・水中に伸び、水分や養分を吸収したり、呼吸したり、植物体を支える機能を持つものです
根の構造は、維管束構造です
茎から出て地中に棒状に伸びて、放射相称形になり植物体を支えます
群馬・高崎植物園でみた タコノキ ・・・ これは雌木のようで、以前果実のなっているのを見た覚えがあります
植物の根は本来地中に伸長する器官ですが、茎や幹から空中に出る場合があり、これを「気根」と呼んでいます
「気根」には、空中にいながら地上の茎を支持し、大気中で呼吸を助け、根につく養分、水分を取り込んだりの働きを持っています
新しい「気根」が伸びているのが分かります
新「気根」の成長先端部のアップです
茎本体から新しく「気根」が出てくるなんて、何とも面白い・・・、しかも根の成長点の表情がとても興味深く感じます
根の成長は下に向かって正の屈地性と負の屈光性があるようです
「気根」の表面の棘は、どんな目的があるのでしょう!?
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