学問空間

『承久記』『五代帝王物語』『とはずがたり』『増鏡』『太平記』『梅松論』等を素材として中世史と中世文学を研究しています。

旧制高校とラテン語

2014-10-28 | 南原繁『国家と宗教』
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2014年10月28日(火)09時54分19秒

>筆綾丸さん
天皇陛下も伝毛松筆の「猿図」に描かれた猿を一目で日本猿と判断されたくらいの鋭い方なので、最初に「山百合であれば那須御用邸での情景ではないか」と指摘されたとしても別におかしくはないのですが、可能性としては歌人にしか分からない世界を昭和天皇と共有されているであろう皇后陛下の方が高そうですね。


>黒板勝美のノート
ご紹介の記事には市河三喜が登場しますね。

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 ハーンは1891年から3年間、五高で英語とラテン語を教えた。ノートは当時、五高生だった黒板勝美(1874~1946年)が講義の内容を英語で筆記したもの。黒板は東京帝大(現東大)の教授を務め、後に日本史学の大家となった。
 東京帝大教授で英語学者の市河三喜(1886~1970年)がハーンの没後に関連資料を集めた際、黒板が提供したようだ。他の資料と一緒に長く保管されてきたが、ハーン研究で知られる平川祐弘東大名誉教授(比較文学)が最近、黒板のものと確認した。


またラフカディオ・ハーンがラテン語も教えていたとありますね。
旧制高校は語学を極めて重視した教育を行っていましたが、ラテン語の講義はさすがに珍しかったでしょうね。
明治期に一時的にラテン語をカリキュラムに組み込んだけれど直ぐに廃止となった、という話を何かで読んだ覚えがあります。

※筆綾丸さんの下記投稿へのレスです。

あたかも“昭和・平成の王朝絵巻”を見るような 2014/10/26(日) 14:55:04
小太郎さん
「深読み」の通りだ、と思います。
http://www.sankei.com/life/news/141025/lif1410250021-n1.html
『皇后美智子さま 全御歌』秦澄美枝釈には「公表された全御歌438首」とあり、意外と少ないことに驚かされます。歌を詠まれたときの時代背景は、当然のことながら、全部記憶されているでしょうね。昭和天皇と美智子皇后の歌を継承しうる皇族が残念ながら現在一人もおらず、皇室の和歌は先細りの感が強く、式子内親王のように、玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば・・・という御心境かもしれないですね。

追記
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG18007_Y4A011C1CR0000/
http://marilyn-m.at.webry.info/201410/article_3.html
本日の日経夕刊に、黒板勝美のノートの一部の写真が紹介されていますが、見事なノートですね。
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